豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

カテゴリ:研究機関など > JAMSTEC横浜研究所

JAMSTECの各施設の中で、主として横浜研究所の一般公開に出かけた際の感想などを掲載しています。実際には無関係な内容もありますが、徐々にカテゴリーを見直していく予定です。


JAMSTEC横浜研究所 2016年一般公開

 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 1
 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 2
 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 3
 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 4
 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 5
 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 6
 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 7


JAMSTEC横浜研究所 2017年一般公開 
 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 1

 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 2

 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 3

 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 4

 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 5

 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 6



JAMSTEC横浜研究所 2018年一般公開
 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 1

 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 2

 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 3

 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 4

 JAMSTEC横浜研究所の一般公開 5


JAMSTEC横浜研究所の一般公開に行ってきました。
 

JAMSTEC1

鳥取での地震の翌日でしたので、横須賀本部の時と違い、特集はありませんでした。
ですが、関心を持つ方は(私を含め)多く、日本海側での地震の危険性に関する展示では、常に質問をされる方がおられました。

で、私は‥と言うと、ブログの本来の目的である「食糧自給率の向上」に関わる展示を中心に・・・と言うこともなく、好奇心の赴くままに歩き回りました。
特に、横浜研究所が誇る二つの『チキュウ』は、ついつい足が向いてしまうのでした。

地球シミュレータ

これは、「地球シミュレータ」です。
昨年、更新されたばかりの新鋭機です。

IMG_1075

これは、地球深部探査船「ちきゅう」の模型です。
「海がない県に住んでいるから」と言い訳していますが、本物は見たことがありません。
既に、完成から10年が過ぎていますが、売りであったマントルからサンプル採取はした事がありません。
いつ実行に移すのでしょうね。
でも、メタン菌の発見や東日本大震災時の震源のサンプル採取などの功績もあります。


色々と面白いネタを仕入れましたので、サクラ開花予想2017の合間にでも紹介していこうと思います。
(分かりやすく言えば、開花予想で煮詰まった時の逃げ場ということ)
御期待ください。

5ヶ月前にも書いていましたが、
予告していましたように横浜研究所の一般公開に行ってきました。

JAMSTEC横浜研究所MAP

JAMSTEC横浜研究所タイムテーブル

恥ずかしながら、少々道に迷いながら辿り着きました。
到着後も、自分の好奇心の赴くままに歩き回ったので、今回も写真があまりありません。
数少ない写真の中から、毛色の異なる写真を一つ。

JAMSTEC横浜研究所ビオトープ

これは、JAMSTEC横浜研究所内の中庭にあるビオトープ(と私は思っている)です。
これを使った研究があるかは私は知りませんが、何が棲んでいるのか気になるところです。

JAMSTECの研究分野は、驚くほど広いのです。
正式な名称(海洋研究開発機構)には「海洋」が付きますが、
海だけでなく、氷上、空中、陸上まで、海象、生物、鉱物、地質、気象など、
ありとあらゆる自然を相手に研究していますね。

そんな一つ、陸上を対象とした研究では、森林の成長のシミュレーションがありました。
(写真はありません (*´ェ`*) )
熱帯雨林と亜寒帯の気象条件を入れ、シミュレーションをしていました。
基本的には、熱帯の降雨帯は熱帯雨林への変化圧力が掛かっているようです。
ですが、
熱帯雨林が伐採されると、地表の保水力が下がり、太陽光の反射能も高くなるので、
砂漠化への変化圧力が掛かってしまいます。
また、熱帯雨林ではリン酸が不足しているので、回復力も強くないようです。

残念ながら、このシミュレータではリン酸等の初期条件は設定できないそうで、
まだまだ発展途上なのだそうです。
初期条件の設定項目が増えれば、
砂漠の緑化や熱帯雨林の維持・保護にも応用が可能なのだと思います。
今後の改良を期待したいと思います。
 

JAMSTEC横浜研究所では、地震を研究している方が多いそうで、当然のことながら、
関係する展示も数多くありました。
横須賀本部でも見た3D地形図、日本海側の地震、トルコ・マンデラ海域の断層連動等の
展示がありました。
私が喰いついたのは、展示そのものではありませんでした。
一つは、「大震度地震」、「大和堆」等ですが、今回は「四国沖のスロースリップ」を
話題にします。

下の地図は、南海エリア周辺で1946年からの70年間に発生したM5.5をプロット
したものです。

南海エリアに発生したM5.5以上の地震

一目で分かるように、高知県沖、特に足摺岬の南東側で地震がない地域があることが
分かります。
この領域では、スロースリップが起きているため、歪が溜まりにくいのです。
そのため、観測開始から今日まで大きな地震は発生していません。
また、歪みが溜まりにくいので、南海トラフ地震が発生しても、日向灘で大地震が
発生しても、この領域で破壊が止まり、反対側まで連鎖しにくいと考えられている
そうです。

※立命館大学の高橋学氏は、南西諸島から東海までが連動する超巨大地震の危険性を
  唱えていますが、氏の勉強不足がよく分かります。

なぜ、ここでスロースリップが起きやすいのか尋ねたところ、この辺りで地下の構造が
切り替わっているためと考えられているそうです。
確かに、日向灘では北北東から南南西方向に向かって地震帯が伸びていますが、
南海・東南海ではほぼ東西方向に地震帯が伸びています。
地震が少ない(スロースリップが起きている)領域は、ちょうど両者の境目にあります。

ただ、「スロースリップが起きているからと言って、大地震が起きない事を意味する
わけではない」と釘を刺されました。
やはり、地震はいつ起きるかわからないと、常に意識しておかなければならないようです。

JAMSTEC横浜研究所は、「地球シミュレータ」が置かれている場所でもあります。
「地球シミュレータ」専用の建屋にあります。
その理由は、「地球シミュレータ」を冷却するための設備や電源のためです。

下の航空写真からも分かるように、「地球シミュレータ」の建屋の大きさが分かります。
※地球シミュレータは、研究所の最も奥(右端)にあります。

JAMSTEC横浜研究所

本体は、C館の4階から渡り廊下(橋と言った方が正確かも)でD館に渡り、1フロア
下りたところにあります。

地球シミュレータ


見ての通り、薄暗くダダ広い場所です。
照明は壁の中に収納されていて、ダクトで部屋の中央まで導かれる仕組みです。

「地球シミュレータ」は、様々な目的で使用しています。
私が興味があるところでは、気象の予想にも使用されます。
マッデン・ジュリアン振動(MJO)も、「地球シミュレータ」で計算しているそうです。

後悔していることは、「地球シミュレータ」について、何も質問してこなかったことです。
特に、計算桁数は聞いておきたかったところです。
サクラの開花予想をしている関係で、Excelの計算精度(有効桁数15桁)による
限界を感じる事があります。
「地球シミュレータ」がどんなに早く計算しても、変数が多い場合や次数が高い場合、
数値計算で結果を得ることはできないし、長期の予測では精度が落ちると思われます。

「地球シミュレータ」の計算桁数・・・・・何桁なんでしょうね?

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