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カテゴリ: 科学的好奇心

このカテゴリは、私の科学に関する好奇心を基にした記事を掲載します。


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地震予知研究の手引き

  1.はじめに
  2.現状の問題点1
  3.現状の問題点2
  4.現状の問題点3
  5.現状の問題点4
  6.地震予知の目標地点
  7.地震の規模
  8.地震の規模と場所の関係
  9.地震の発生時期
 10.地震の始まり1
 11.地震の始まり2
 12.規模の推定方法1
 13.規模の推定方法2
 14.規模の推定方法3
 15.地震発生時期の推定方法1
 16.地震発生時期の推定方法2
  : コーヒーブレーク1
  : コーヒーブレーク2
 17.研究方法1
 18.研究方法2
 19.研究方法3
 20.研究方法4
 21.研究方法5
 22.検証方法1
 23.検証方法2
 24.アマチュアの目指す方向
  : コーヒーブレーク3


※「地震予知研究の手引き」は、目次がありませんでした。
 そこで、日付を詐称して、この目次を先頭に差し込む事にしました。
 (2017年1月12日)

二日前、STAP細胞がマスコミ報道されました。
 
正直なところ、私も最初は「常温核融合と同レベルでは」と思っていました。
実際、科学誌ネイチャーも「細胞生物学の歴史を愚弄している」と、酷評したそうです。
 
ところで、核融合ですが、ローソン条件を満たす必要があります。
常温核融合ではこれを満たせないので、当初から疑いの目で見られていました。
 
STAP細胞は、マウスの赤ちゃんの脾臓からリンパ球を取り出し、弱酸性溶液で刺激を与えた上で培養するだけだそうですね。
正常な細胞でも、繰り返し刺激を受けると癌化する場合があります。
癌は、自分が何者かを忘れた、つまりどの部分の細胞になるべきかを忘れて暴走する細胞と言えます。
私の場合、直腸の内壁になるべき細胞がそれを忘れ、直腸癌になってしまいました。
 
万能細胞は、癌に似ています。
自分が何になるべきかを、人為的に忘れさせられた細胞ですから。
STAP細胞は、癌化と似たプロセスで初期化したのかもしれませんね。
そのことに気付いたので、常温核融合とは違う! と思うように変わりました。
 
気になるのは、人への応用です。
人間は、他の哺乳類より癌になりやすい!のだそうです。
マウスでは、STAP細胞はiPS細胞より癌化傾向が低ようですが、人間ではどうでしょうか。
 
体細胞を利用する万能細胞は、テロメアが短い問題もありますね。
テロメアは、細胞分裂のたびに短くなっていきます。
このテロメアがある長さより短くなると、細胞分裂できなくなります。
ところが、癌はテロメアを復元するらしく、100年以上も前の癌患者から採取した細胞は、今も培養が続いているそうです。
今回は、マウスの赤ちゃんの細胞なので、テロメアの長さは問題にならないでしょうが、今後は問題になってくるかもしれません。
 
非常に残念なのは、ノーベル賞を受賞できる可能性がほとんどないことです。
ノーベル賞は、1分野1回だけ、最大3名までしか授与されません。
「細胞の初期化」は、2012年に山中伸弥さんとガードンさんが受賞しています。
もう一人、受賞枠がありましたから、この発表が3年くらい早ければ、受賞できたかも。

度々罵詈雑言を繰り返してきましたが、未だに言い足りない分野が地震予知です。

なぜ言い足りないのか、自問自答してみると、
立派な肩書の大学教授が、専門外とは言え、研究者とは思えないほど出鱈目な地震予知を
繰り返している事に問題を感じているからだと、気付いたのです。
それ以外にも、巨大な発信力を持つメディアが、出鱈目な地震予知を賛美し、有料の情報を
推奨している現状にも、強い危機感を感じています。
「地震予知」で検索すると、地震雲やら体感やら訳の分からない素人による地震予知手法も
乱舞しています。
このような状況では、地震予知研究の裾野は拡がることはあり得ません。

私は、専門外やアマチュアを理由に、その地震予知を否定するわけではありません。
無線や天文分野では、プロとは違う角度からアマチュアが研究に参加しています。
例えば、電離層の発見には、アマチュア無線家が関係しています。
超新星や彗星の発見は、アマチュア天文家が活躍しています。
このように、アマチュアが活躍できる分野もあるのです。
もし、アマチュア研究者が真っ当な地震予知研究を行えば、広い範囲の情報を集約でき、
地震予知研究に貢献できるかもしれないとも考えているのです。

しかし、そのような下地を作るためには、解決しておくべき大きな問題が三つあります。
それは、以下のようなものです。
・経験則、あるいは宏観現象のみに頼っている。
・地震予知の三要素(時期・場所・規模)の全てを一つの手法で予測しようとする。
・地震予知手法の評価・検証を行っていない。
この三点は、「地震を予知できる」と主張する全ての研究者に共通する問題点です。
この問題点を全て解決できなければ、地震予知研究は出鱈目の域を脱する事はできません。

と言うわけで、
どうすれば地震予知に近付く研究ができるのか、その手引きをまとめたいと考えています。
数回に分けて掲載していきますので、よろしくお願い致します。


-地震予知研究の手引き(現状の問題点1)-

地震予知研究者に共通する問題点は三つありますが、
今回は「経験則、あるいは宏観現象に頼っている」点について、解説したいと思います。


巷の地震予知は、何らかの現象と巨大地震との関係を基にして行われています。
巨大地震と関係があるとされる現象は、例外なく偶然によって見つかっています。
日頃とは違う珍しい現象を経験した後に巨大地震が発生すると、私達はついつい
ああ、あれは前兆だったのか!」となるのです。
これが、俗に言う「宏観現象」です。

近年、様々な観測機器が開発され、観測結果もネットで公開されるようになったため、
一見、科学的に見える観測データも、宏観現象となり得るようになってきました。
その一例が、地震解析ラボが地震予知に使用する電離層の擾乱であり、
あるいはJESEAが用いる電子基準点のデータでしょう。

では、経験則、あるいは宏観現象は、何が問題なのでしょうか。
それは、地震との関係があると言い切れないことにあります。
なぜ、地震との関係に疑問があるのでしょうか。
第一に、宏観現象は地震より前に発生し、かつ地震発生前に終息していることにあります。
地震発生前に始まり、地震発生と同時に終息する現象であれば、前兆現象だと考えても
おかしくありません。
ですが、現象が地震発生前に終息するなら、それは地震とは無関係と考える方が自然です。
現象の終息から地震発生までの間を説明できない場合は、宏観現象でしかないのです。

第二に、前兆現象が発生する場所は、震源域の直上か、極めて近い場所であるはずですが、
巷の地震予知の中には、数千キロも離れた場所の現象と巨大地震とを関係付けている例も
あります。
地震は、マグニチュード7クラスでも、震源域の長さは概ね50キロ以下です。
数百キロや数千キロも離れた場所に前兆が現れるはずがありません。
震源域から離れた場所にも現れる現象は、宏観現象に過ぎません。


なぜ、このような疑義が生じる宏観現象を、地震の前兆と思い込んでしまうのでしょうか。
それは、地震と前兆の関係を論理的に思考しない事にあります。

一つは、地震予知の三要素(時期・規模・場所)を区別せず、単純に巨大地震と現象を
結び付けようとするところにあります。
二つには、地震と現象の関係を評価、検証しようとはしない事にあります。
偶然の可能性は無視し、悪魔の証明を逆手に「偶然とは言い切れないから前兆に違いない」
と考えてしまう姿勢に問題があるのです。

このような研究姿勢では、地震予知に成功する可能性は一枚だけ買った宝くじが一等に
当たる確率より遥かに低いでしょう。
だから、研究に向かう姿勢を改めなければならないのです。


-地震予知研究の手引き(現状の問題点2)-

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