豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

カテゴリ: 癌日記

今日で、手術から丸7年が経ちました。
7年生存です!!

世間の騒がしさは他所に、体調は良く、真っ当な生活を続けています。
日常生活では、術前との差はないと言っても良いでしょう。
手術のみで、 ここまで回復しました。
改めて、早期発見の意義を感じます。

昨年は、新型コロナウィルス感染症が蔓延し、癌闘病中だった岡江久美子さんが亡くなりました。
私は、闘病と言うようなことは何もしていませんが、現在の体調に慢心することなく、感染防止を心掛けていきたいと思います。

癌に限らず、油断せず、そして慢心せず、お過ごし下さい。

日本の癌の10年生存率は、どれくらいだと思いますか?
癌の種類によって大きく異なることは、誰でも御存知と思います。また、癌の進行度合いによっても異なりますね。
当ブログでは、早期発見と早期治療を伝えるようにしてきました。
私の癌はステージ2でしたので、間もなく7年になりますが、元気に生活できています。
もちろん、厄介な癌はありますが、ステージ2までなら、高い確率で健康を取り戻せると考えて良いと思います。前立腺癌や甲状腺癌は、10年生存率は100%なのだそうです。
ところが、ステージ4になると、ステージ2との比較で10年生存率は5分の1以下に下がります。早期発見と早期治療は、効果が大きいことがわかりますね。

古くは、2年生存が目安でした。
私に癌が見つかった頃は、5年生存が目安でしたが、すぐに8年生存まで伸びました。
それが、今では10年生存が目安になっています。
来年1月で手術から7年になる私としては、『○年生存率』を追いかけているような気分です。10年が近付く頃には、『15年生存率』と言っているかもしれません。

『○年生存率』ばかりを気にしていても仕方ありませんが、5年生存できた場合、10年生存できる確率を調べてみました。5年生存を超え、10年生存を目指している私には、気になるところです。
調べてみたところ、ほとんど癌で5年生存を果たしたなら、90%以上の方が10年生存を果たしていました。
正直なところ、ホッとしています。
ただ、厳しい癌もあります。
肝癌、食道癌、肺癌は、5年生存を果たしても、厳しい闘いが続くようです。

癌との闘いは、試合開始の合図がないサッカーのようなものです。早く気が付けば、闘いを有利に進められますが、気付くのが遅れれば、点差が開き、逆転は不可能になります。
早期発見と早期治療は、早く試合に入り、体勢を立て直すことを意味します。
早期発見と早期治療は、心掛けていきたいところです。

池江璃花子さんが、競泳に復帰されましたね。
昨日、東京都特別水泳大会に出場しました。
実に、594日ぶりの競技会出場だそうです。
しかも、女子50m自由形で、組の中で1着だったというのです。
タイムは26秒32で、インカレ派遣標準記録(26秒86)も突破しました。
彼女が持つ日本記録(24秒21)には及びませんが、とても嬉しい第一歩です。
いずれ、日本記録でもある自己記録を更新することでしょう。

当ブログで有名人の癌を書くのは、回復して再び活躍することが、癌で闘病している人の励みになると考えているからです。
池江璃花子さんは、自ら「泳ぐことで誰かの励みになれば」とおっしゃっています。
頭が下がる思いです。
今後も、彼女の活躍を祈っています。


余談ですが、直腸癌を患った私も、現在、元気に働いています。
私如きの言葉が励みになるとは思えませんが、癌になったとしても、治療すれば元気になれます。
頑張っていきましょう。

お酒に弱い人は、癌になりやすいのか? なりにくいのか?

 愛知県がんセンターと岡山大学の研究チームは、癌患者4099人と癌未経験者6065人について、飲酒による発癌効果と、酒量が少ないことによる保護効果を調査しました。
 それによると、頭頸部癌、食道癌、胃癌は、発癌効果と保護効果の両方が見られるが、発癌効果の方が強く、大腸がんは、保護効果のみが見られたそうです。
つまり、お酒に弱い人は、少量の飲酒でも頭頸部癌、食道癌、胃癌のリスクが高いということです。
一方、大腸がんは、飲酒による発癌効果は見られず、酒量が減ることによる保護効果が見られるということです。

ところで、『お酒に弱い』とは、どういうことなのでしょうか。
人体に入ったアルコール(C2H5OH)は、アルコール脱水素酵素(ADH)やマクロソームエタノール酸化系(MEOS)によってアセトアルデヒド(C2H4O)に変化します。
アセトアルデヒドは、2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)によって酢酸(C2H3OOH)に変化します。酢酸は、水と二酸化炭素となって体外に排出されます。
問題は、中間生成物のアセトアルデヒドです。
アセトアルデヒドは、人体には有害で、体内にアセトアルデヒドが増えると、顔が赤くなる、呼吸が早くなるなどの症状が出ます。
通常は、ALDH2によって分解されるのですが、日本人は、二つあるALDH2を産生する遺伝子を一つしか持たない人が約4割、全く持たない人が5%ほどいます。このような人が、お酒に弱いと考えられています。
(ALDH2を産生する遺伝子が書き換わって、分解能力がない)
お酒に弱い人は、アセトアルデヒドが体内に滞留するので、問題が生じやすいと考えられているわけです。


私も、お酒には弱いので、滅多に飲みません。
父は強かったのですが、母は弱く、私に似ています。
ブログでも公開しているように、私は直腸癌を患いました。
直腸癌は、大腸癌の一種ですから、冒頭に書いた研究どおりなら、お酒をほとんど飲まない私は癌になりにくいはずですが、現実は違っていました。

癌になるか、ならないかは、運(確率)によるところもあります。
誰の体にも、癌細胞は常に存在すると言います。
それが病気としての癌にならないのは、免疫によるものです。
癌になる確率を下げる方法の一つとして、癌細胞の数を増やさないことだと思います。
癌細胞の数を増やさないために、飲酒はなるべく避けた方が良いようです。
特に、お酒に弱い人は、なるべく飲まないようにしましょう。
 

2020年7月23日、ALS患者の自殺願望を叶えた嘱託殺人の容疑で、京都府警は、医師の大久保愉一容疑者と山本直樹容疑者を逮捕しました。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、一昨年3月に他界したホーキング博士が罹患していたことで知られる難病です。
21歳で発症して55年間も生存したホーキング博士は例外的な長寿でしたが、多くは発症から5年程度で自発呼吸が出来なくなるそうです。それ以降は人工呼吸器が無ければ生きていけませんが、人工呼吸器を付けても10年以上の生存は1割程度という厳しい病気です。
亡くなったALS患者の方は、既に症状が進み、自力では動かなくなっていたようです。
こうなると、本人の意思では自殺することさえできません。
そこで、2人の医師が、昨年11月に患者の自殺に手を貸したようです。

今回の事件の特異性の一つは、患者の主治医ではないことです。患者との関係が薄い人物が、患者の自殺を手伝ったようなのです。
この内容は、今後のマスコミの取材で明らかになっていくでしょうが、殺人請負のような不穏な空気を感じます。


私個人の考えとしては、自殺を認める気にはなれません。
私が癌で入院している時、小児癌の子供たちを見かけました。
車椅子の子も、片足を失い松葉杖の子も、見かけました。子供たち同士で、和気あいあいと話していました。
屋上庭園で、体力を付けるためなのか、一人で歩いている子もいました。しっかりした眼で前を向き、同じ場所を何度も何度も往復していました。
生きていることを楽しむ姿と、生きようと頑張っている姿の両面を見た気がします。
あの子たちを見ると、命の大切さを痛感させられます。

一方で、ALSの残酷さも、知らない訳ではありません。
何年もかけて、ゆっくりと命を失っていく病気です。時間が掛かるということは、家族にも負担を掛けることを意味します。それは、患者の大きな精神的負担になるはずです。
だから、安楽死や尊厳死は、議論されなければなりません。

ただ、関わった二人の医師に、あまり共感は持てません。
事件は、8ヶ月前に起きています。
つまり、二人の医師は、8ヶ月間、事実を隠してきたのです。議論を避け、裏で動いてきたわけです。
このようなやり方は、安楽死や尊厳死の議論にマイナスの影を落とすかもしれません。


まぁ、私は、「ステージ2の癌です」と言われただけで体調を崩すような、軟弱な精神の持ち主です。私がALS患者の苦しみを理解できているのか、怪しいものです。

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