新・風の谷の生活

食糧自給率の向上を目指して!

カテゴリ: 食糧自給率

日本の近隣諸国の食糧自給率はどうでしょうか。
 中国:約90%(公式資料ではありません)
 韓国: 50%
  台湾: 34%
 
日本の二倍以上の人口密度の台湾はともかく、中国も韓国も日本よりも良い数値です。
韓国は日本よりも人口密度が高いにもかかわらず、食糧自給率は良い数値となっています。
これは、歴代の政治家の実力が、韓国よりも日本の方が劣っていたとみても良いでしょう。
 
このような状況ですので、私は食料確保に危機感を感じているのです。
みなさんは、どう考えますか?
 

CIAが、75年間の戦略地図16点を公表しました。
その一つに、1945年に作成した食料供給を調査した地図が含まれていました。


この地図では、食糧供給が過剰な地域が赤、適度な地域が黄色、不足している地域が
緑色で示されています。

では、今はどうなのでしょうか。
当ブログでも、2013年のデータを基に各都道府県の食糧自給率を調べています。
それが下の地図です。

イメージ 1

地図上の色の分類は、以下のようになっています。
    食糧自給率120%以上
    :食糧自給率 80%~120%
    :食糧自給率 40%~80%
    :食糧自給率 10%~40%
    :食糧自給率 10%未満

さて、この70年間で、各都道府県の食糧事情はどう変わったのでしょうか。
2013年の地図を、自給率120%以上を過剰、80~120%を適正、80%以下を不足と読み替え、比較してみましょう。


まずは、食糧自給率が向上した地域です。

 1945年 2013年
 「適正」 ⇒ 「過剰」  青森県
 「不足」 ⇒ 「適正」  福島県


次は、食糧自給率が悪化した地域です。

 1945年 2013年
 「過剰」 ⇒ 「適正」  宮城県、新潟県、佐賀県、鹿児島県
 「過剰」 ⇒ 「不足」  茨城県、栃木県、千葉県、富山県、滋賀県、熊本県
 「適正」 ⇒ 「不足」  埼玉県、石川県、福井県、奈良県、鳥取県、島根県、
              岡山県、山口県、大分県、宮崎県、長崎県


食糧事情の判定方法が一致しているとは言えないので、単純には比較できませんが、
餓死者が出た終戦直後の食糧難の時代より、今の日本の方が食糧事情は悪くなっているのです。
この上、TPPで農業を虐めようと言うのですから、目先の利益のために国民の将来を売り飛ばそうとする現政権の強欲ぶりには、呆れてしまいますね。

前回は、少し横道に逸れてしまいましたが、今回は軌道修正して…

日本は、何人分の化石燃料使用量を吸収できるのでしょうか。

世界の森林面積は、4030万km2です。
現時点の二酸化炭素排出量は、森林で吸収できる量のおよそ2倍だとされています。
世界の人口は約70億人ですから、1km2当たり約86人分の二酸化炭素を吸収できる計算です。
日本人1人当たりの二酸化炭素排出量は世界の平均の2倍ですので、1km2当たり、日本人43人分の二酸化炭素を吸収できる計算です。
日本の森林面積は25万km2なので、1000万人くらいしか日本に住めないことになります。

正直なところ、私の予想を超える厳しい数字になりました。
日本の人口は6000~8000万人程度が良いと考えてきた私には、少々都合の悪い結果です。
もちろん、この数字は、世界中の森林が同等の二酸化炭素吸収力を持つと仮定していますし、海洋の効果も無視しています。
特に、日本は広大な海洋を抱えていますから、実際の二酸化炭素吸収力は遥かに大きいと思います。
ですが、日本の人口を少しくらい減らしても、化石燃料使用量を劇的に減らさないと、日本のオーバーユース状態は改善できないのだと思います。


前回は、耕作面積から見た日本の居住可能人口を考えました。

耕作面積の限度から日本の人口に上限があるのなら、耕作地を拡げればいいとの考え方もできますね。
でも、耕作面積の拡大には限度があります。
例えば、山脈を削って埋め立て使い、どちらも耕作地に変えたとしましょう。
そんなことをしても、意外に国土は広がりません。
なぜなら、日本の周囲は、深い海に囲まれているので、山脈を削っても、埋め立てられるのは、湾内や内海、精々東シナ海のごく一部くらいです。
逆に、山脈が無くなれば、雨や雪の振り方が変わり、水不足に悩まされる可能性もあります。

というわけで、今回は、水を基準に居住可能人口を考えてみましょう。
と言っても、データを持ち合わせていないので、今回はざっと見るだけにします。


日本の国土には、およそ年間6000億トンの雨が降ります。
これに対し、日本人一人当たりの水道水使用量は、300リットル/日です。
水道水だけで単純計算すると、2兆人が居住可能となります。
(※人口密度は5人/m²になるので、「押しくら饅頭」状態ですね)

でも、300リットル/日・人は、全て飲める水です。
降った雨を全て水道水に変えるのは、到底できることではありません。
また、人口比で見ると、日本の一人当たりの降水量は、世界平均の1/4程度です。
決して、水が豊富な国ではないのです。


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少し古い資料ですが、
国土交通省の「水資源に関する世界の現状、日本の現状」からの抜粋です。
日本では、利用可能な水資源の2/3を農業用水で使用しています。
一方で、日本は、仮想水の形で大量に水を輸入しています。
水資源の利用状況や近年の渇水状況を考えると、食糧を増産しようとしても、
水が不足することも考えられる状況です。


ここまでは、上水側の問題ですが、下水側にも問題があります。

一般的に下水処理を行うようになったのは、日本では20世紀後半からです。
それ以前は、自然界に流し、微生物などの分解に任せてきました。
江戸時代の人口を考えると、4000万人程度は自然界で処理できるでしょうが、
それ以上となると、工業的に下水処理をする必要がありそうです。

このような側面からも、日本のあるべき人口を考えるべきなのかもしれませんね。


食料供給力を基準にすると、日本の国土には、何人が住めるのでしょうか。

現在、日本には1億2000万人余りが住んでいます。
ですが、表向きの食糧自給率でも39%、飼料穀物も自給する場合は32%程度です。
つまり、現状では、4000万人が上限となります。
実際、江戸時代の人口は、3000~4000万人くらいで推移していたそうです。

ちょっと視点を変えてみましょう。
日本の国土は、38万km²です。
一人分の食糧を生産するには、10a(0.001km²)程度が必要です。
国土の全てを耕作可能だと仮定すると、3億8000万人分の食料が生産できます。
これが、日本の人口の上限となります。

日本の国土は61%が山地ですので、残りの全てを耕作しても1億5000万人が
上限になりそうです。
ですが、全てを耕作することは不可能です。
仮に、半分を住宅、工場、道路や鉄道、等々に割り当てるとすると、7500万人が
上限になりそうです。



政府は、人口を維持するため、外国人の移民も受け入れようとしていますが、
私は、6000~8000万人くらいを目途に、日本の人口を調整する方が、
賢い方法だと考えています。

日本の国土がどれくらいの人口を養えるのか、検討した上で、将来の人口を考える
べきだと思いませんか?

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