新・風の谷の生活

食糧自給率の向上を目指して!

カテゴリ: 食糧自給率

作物には、栽培期間の早生、中生、晩生を示す早晩性があります。
基本的には、早生より晩生が収穫量が増える傾向にあります。
低緯度では早生、高緯度では晩生の傾向があります。
栽培の適温になってから雨期/乾季になる前に収穫する場合は、早生の品種に適性があります。
 
また、作物には、日長変化(昼の長さの変化)に反応する光周性もあります。
光周性の代表的な例として、春まき小麦や秋まき小麦があります。
気候や土壌に合わせて、春まきや秋まき等、品種の選択します。
 
作物によっては、早晩性や光周性の影響で、品種毎に産地の気候や緯度等の条件が決まってしまいます。
 
地球温暖化では、単純に高緯度地域が温暖化するだけでなく、雨期や乾季がずれることも考えられます。
南で栽培していた作物を北の地域に持って行っても、栽培に適さない可能性があるのです。
地球温暖化が進むと、早晩性や光周性が影響して、生産量が激減する可能性があるのです。
 
これは、農産品の産地が極端に北日本に偏っている日本にとって、予想を超えて食糧自給率を落とす要因になるかもしれません。

オーストラリアの西部沿岸で、ザトウクジラの座礁が急増しているそうです。
 
西部沿岸で座礁したザトウクジラは、1989~2007年は2~3頭/年ていどでしたが、2008年は13頭、2009年は46頭、2010年は16頭、2011年は17頭でした。
 
 
オーストラリア・マードック大学のカーリー・ホリオーク氏が、子供や若い個体の遺骸を調べた結果、栄養失調だったことがわかったそうです。
ある個体は、肺炎も発症していたと言うのです。
 
 
ザトウクジラは、ヒゲクジラの仲間の中では対象となる餌の幅が広い種類です。
他のヒゲクジラが専らオキアミを食べるのに対し、ザトウクジラは ニシンや鯖等も食べます。
ただ、南極海周辺に棲むザトウクジラは、ほぼオキアミだけを食べるそうです。
そのオキアミが不足しているらしいのです。
 
 
オキアミ不足の原因の一つは、オキアミの商業漁業が増加したことが考えられます。
オキアミの漁獲量については、1970年代の終わり頃から増え始め、1990年代の後半には減少しています。
座礁しているのが若い個体が多いことに加え、オキアミ漁の漁獲量変化を見ると、オキアミ漁が影響しているとは考えにくいところです。
 
 
地球温暖化の影響は、極地で大きくなりやすいと考えられています。
オキアミの資源量も、温暖化の影響を受けて大きく変動する危険性をはらんでいます。
ですが、商業捕鯨の再開を目指す日本でさえも、オキアミの資源量の推移を充分には追跡できていません。
もし、オキアミが地球温暖化の影響で減少しているなら、ザトウクジラの次に飢えるのは、人類なのかもしれませんね。

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