新・風の谷の生活

食糧自給率の向上を目指して!

カテゴリ: 食糧自給率

NASAは、
温室効果ガスの排出がこのまま続いた場合、
米西部が今世紀末までに未曽有の干ばつに襲われる恐れがあるとの研究結果を
発表しました。

 樹木の年輪を1000年前まで遡って過去の降雨量の変化をたどり、
これを様々な気候モデルに当てはめて将来の気候を予測しました。
それによると、
米国の中央平原から南西部にかけての広い範囲で
今世紀末までに大規模な干ばつが起きる可能性があることが分かりました。
NASAの試算によれば、
数十年続く干ばつが1回以上起きる確率は、80%に上るそうです。
仮に、温室効果ガスの排出量がやや減少したとしても、
干ばつは現在よりはるかに悪化すると推定されています。

 干ばつが予想される地域は、穀倉地帯でもあります。
ここでの干ばつは、日本の食糧事情を直撃するはずです。
しかも、長期の干ばつになると予想されているので、
食糧備蓄では乗り切れません。
 
やはり、日本の食糧自給率を改善していかなければならないようです。
 

霊長類は、一腹一子で子育て期間も長いことから、繁殖力が弱いのですが、
人類は例外です。
 
過酷な環境で進化したため、下等動物のような繁殖力を持っているのです。
他の霊長類との繁殖力の差は歴然で、
オランウータンは八年、チンパンジーは五年、ゴリラは四年周期で出産するのに対し、
人類は最短で一年周期で出産します。
この短周期の出産を可能にするのは、離乳食を作り、与えることができるからです。
 
新人(ホモサピエンス)は、アフリカから北上する際、
先にヨーロッパに進出していた旧人(ネアンデルタール人)の南下と衝突しました。
その場所は、中東のカルメル山付近だったようです。
新人は、投擲具を発明し、ネアンデルタール人を駆逐していったようです。
投擲具は、当初は敏捷な小形動物を捕らえるために使われていましたが、
大型動物にも使われるようになり、
オーストラリア大陸や南北アメリカ大陸の大型哺乳動物を捕り尽くして、
絶滅に追い込んだのです。

人類の特徴は、大きな集団を作ることができることにあります。
集団の大きさは、大脳新皮質の割合に比例するそうです。
脳全体に占める大脳新皮質は、
テナガザルでは2.08%、ゴリラでは2.65%、チンパンジーでは3.2%、
人類は4.1%です。
そして、それぞれが作る集団の平均値は、
テナガザルが15頭、ゴリラが35頭、チンパンジーが65頭ですが、
人類が153頭(人)です。
その関係式は、以下で表せるはずです。
 
log(集団の大きさ)
     ―――――――――――――― ≒ 1.3
脳に占める大脳皮質の割合
 
 
人類は、大きな集団を作り、ゴキブリのような繁殖力で大繁栄しています。
その結果、
意図しない環境変化を引き起こし、遠くない将来には食糧難を迎えようとしています。
 
その繁殖力が示すように、人類が下等な生物なら、食糧難で壊滅するかもしれません。
 ですが、本当に人類が知的なら、食糧難を乗り越えることができるはずです。
 
頑張りましょう!
 

いくつかのメーカーで、クリーンルーム産の野菜が売り出される時代になりました。
半導体を作っていた工場のクリーンルーム内の無菌環境下で水耕栽培を行い、
養分、温度、日照、湿度、CO₂濃度まで、精密に管理して野菜を育てています。
天候や病害虫に左右されないので、安定した品質と生産量を維持できます。
 
食糧難の対策として、回答の一つと言えるかもしれません。
 
 
ところで、
クリーンルーム産で野菜を大量生産した場合、温暖化防止になるのでしょうか。
その答えは、ノーです。
 
野菜を始め、農産品は元々がカーボンニュートラルなのです。
農産品は、人間の体内でCO₂に変わり、呼吸によって大気に出ていきます。
農産品を生産する際に大気から吸収したCO₂は、人の呼吸で大気に戻るのです。
 
だから、
カーボンニュートラルのサイクル外にある農産品の生産と流通で排出されるCO₂は、
そのまま環境下に残されるのです。
 
クリーンルーム産の野菜は、食糧難の対策にはなるかもしれませんが、
地球温暖化の対策にはなりそうにありませんね。
 

日本の食糧自給率は、39%とされています。
実は、農業生産の三分の一は、病害虫で失われていると、言われています。
と言うことは、日本国内の食糧生産は、今の1.5倍もあることになります。
つまり、
食糧自給率の実力値は58%なのです
 
素晴らしい。
 
でも、
この数字を実現するためには、病害虫被害をゼロにしなければなりません。
遺伝子組み換え作物を含めたありとあらゆる方法を実行する必要があるのです。
 
このblogでは時々出てくる問いをしましょう。
 
あなたは餓死を選びますか?
それとも、
遺伝子組み換え作物を選びますか?
 
こんな問い掛けがジョークになる未来になってほしいものです。
 

世界の飢餓人口は、9億2500万人とされています。
アジア・太平洋で5億7800万人、サハラ以南のアフリカで2億3900万人、
中東・北アフリカで3700万人、中南米・カリブ海で5300万人だそうです。
 
日本では死因のランキングに出てこない餓死ですが、
地球規模で見ると、死因の第一位は餓死だというのです。
 
2008年時点のデータによると、穀物の生産量は330kg/年・人です。
一説によると、180kg/年・人で足りるそうです。
 
問題の一つは、先進国では、660kg/年・人を消費していることです。
開発途上国は、247kg/年・人しか回ってこない計算です。
ただ、これだけでは開発途上国でも、穀物は余っている計算です。
飢餓を説明できません。
(某組織は、この矛盾の説明をしないまま、先進国の浪費を非難しています)
 
二つ目の問題は、飢餓人口は、全て開発途上国に住んでいる人達です。
その理由は、飢餓が食糧を買えないために発生しているからです。
実際、内戦が治まるなどして経済状態が回復し始めると、飢餓人口が減ります。
 
 
ここまでの説明では、矛盾が残ります。
この説明が正しいなら、莫大な量の穀物が余るはずです。
しかし、膨大な量の穀物が廃棄されているとは聞きません。
肉食を含めた穀物の必要量は、180kg/年・人よりも遥かに多いのでしょう。
 
人口は、まだ増え続けています。
肉食化による穀物飼料の消費量も、猛烈に増えています。
そこに、地球温暖化による食糧生産量の減少が始まると、何が起こるのか、
想像するだけで寒気がします。
 

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