新・風の谷の生活

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カテゴリ: 風の谷の本棚

私は、「ディ・アフター トゥモロー」の映画は見ていません。
映画は、ニューヨークを破壊することで有名?なローランド・エメリッヒ監督の作品です。

この監督が映画の題材にしたのが、小説版の著者でもあるホィットリー・ストリーバ氏の
ノンフィクション「THE COMING GLOVAL SUPER STORM」だったそうです。
ローランド・エメリッヒ監督が書いた映画脚本を基に、ストリーバ氏が書籍化したのが、
この小説なのです。

The Day After Tomorrow

さて、この小説を読んだのは、数年前の事でした。
それを今頃になって思い出させてくれたのが、先日、紹介した「日本海」なのです。

この小説の舞台設定は、気象の激変(寒冷化)ですが、
気象の激変の引き金として用いられているのが、「深層海流」の遮断です。
そして、この「深層海流」の遮断は、今、日本海で起こり始めているのです。
それを踏まえて読み直すと、背筋に寒気を感じるのです。

今では多くの方が、「深層海流」を御存知でしょう。

アイスランド沖付近で深海に潜り込んだ海水が世界中に流れ、例えばペルー沖で湧昇流となって海面に戻ってくるのが、「深層海流」です。

日本海・その深層で起こっていること

本書では、日本海にも同じような垂直方向の海流を含む「深層海流」が存在し、日本海の生態系のみならず、日本の気候にも影響を与えていることを説明しています。

 

ところで、この「深層海流」ですが、気候にも密接に関係していることがわかってきています。

氷河期が終わった直後に、一時的に氷河期並みの寒冷化が起きていたことが分かっています。

この現象は、カナダの大西洋側で氷河湖が決壊して大量の淡水が北大西洋の表層を覆ってしまったため、深層海流が遮断され、急激な寒冷化が起きたとの説があります。

これを題材にしたのが、映画「The DayAfter Tomorrow」です。


日本海に話を戻しましょう。

日本海は小さな内海ですが、世界の海を巡る深層海流の小型版を持っています。

この日本海の深層海流が、徐々に鈍り始めていると言うのです。

日本海では、規模が小さい分だけ現象が早く進みます。

また、日本海で起きることは、後々世界の海でも起き得ると考えられます。

そういった事柄を本書で指摘しており、一読に値すると思います。

 

昨年(2016年)のJAMSTECの一般公開のミニ講演で戴いた本です。
本業の忙しさも手伝い、2ヶ月余りかかって読み切りました。

本書は、水に関する幅の広い見識で書かれています。
それが可能だったのは、共著の形を取っていたためだろうと思います。

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本書とはリンクしませんが、
仮想水のことを考えると、日本は水資源について真剣に臨むべきでしょう。

小惑星探査機はやぶさは、失敗に次ぐ失敗を繰り返しながらも、
最低限のミッションを成し遂げました。
一般には、はやぶさミッションで唯一の成功である大気圏再突入をもって、
「大成功」のように伝えられていますが、
実際には、ほぼ完璧に失敗したと言ってよいでしょう。
 
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でも、この失敗は、非常に多くの経験をもたらしてくれました。
この失敗を生かさないという選択は、あり得ません。
 
私の望みは、
皮肉なことに「成功」と勘違いした世論に後押しされて適えられる事になります。
でも、
結果オーライ!
 
「はやぶさ2」は、「リュウグウ」に向けて飛行中です。
 

関西空港は、一時期、浮体構造で建設する案がありました。
建設予定地の水深が深く、埋め立てで建設することが難しいと考えられたためです。
実際には、埋め立てで建設されたため、今も地盤沈下が続いているそうです。
また、大きな地震があれば、液状化の危険性も残っています。
 
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この本は、かなり古いものですが、今でも通用する部分も少なくありません。
例えば、洋上の風力発電所や波力発電所に通じる部分もあります。
その意味では、古くて新しい本でもあります。
 

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