豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

カテゴリ:自給自足型農業 > 農作業の注意点

柿の葉は、カルシウムが豊富なのだそうです。

豊葦原中津谷は、カルデラの外輪山にあります。そのため、基本的に酸性土壌です。
多くの作物は、酸性土壌を嫌います。そのため、石灰は必需品と言えます。
豊葦原中津谷では、肥料が入手困難になることを想定し、石灰の代用として、通常の食事で出る貝殻や蟹・海老の殻などを再利用することを考えていました。
しかし、柿の葉が利用できるのなら、海産物さえ入手困難になった時に、更に代用とできるのではないかと、期待しています。
もちろん、含有量が土壌改良の効果を得られるレベルなのか、まだ調べていません。
 
その前に、柿は貴重な食糧になります。
近い内に、柿の栽培についても情報を集めようとかんがえています。
 
でも、桃栗三年柿八年ですからねぇ・・・

パナソニックは、砂の表面に撥水加工した撥水砂を開発しています。

この砂は、水をはじく性質を持つので、
水の表面張力で作られる水滴より撥水砂が密にあれば、水を通さなくなります。
ですが、砂の粒子は通常の砂と同じ大きさなので、気体は通します。
この特性を利用し、砂漠の緑化に利用出来ると期待されています。
 
砂漠の緑化、農地化が進めば、将来的な食糧難の備えとなるはずです。
 
 
 
ところで、「豊葦原中津谷」では、この撥水砂の使い途は、思い付きません。
不透水層となる溶結凝灰岩があると思われ、露出する場所では湧水もあります。
このお陰で、水には苦労しない土地です。
撥水砂を撒いたところで、マイナスしかないでしょう。
それに、使った後に不要になった際、除去できるのか、難しいところでしょう。
 
と言うことで、「豊葦原中津谷」では使わないつもりです。
 

映画「風の谷のナウシカ」では、水は水源林からもたらされていましたね。
酸の海から吹く風が、水源林に雨を降らせるのでしょう。

農業では水源が問題になりますが、
世の中にはDIYでこんなことをやってのけてしまう凄い方もいらっしゃるのです。

地中数メートルの深さに設置する抜き打ち井戸なら、
知恵と根性と強い意志があれば自分の手で掘ることができます

なんだそうです。
貧乏人の私は、業者に井戸掘りを発注する費用を考えると、心が動かされます。


ところで、我が「豊葦原中津谷」ですが、幸いなことに水源には苦労しません。
火山の外輪山に位置する「豊葦原中津谷」は、少し掘ると溶結凝灰岩にぶつかります。
溶結凝灰岩は不透水層を形成する事があり、地表に露出するところでは、湧水が見られます。
「豊葦原中津谷」の敷地内にも、湧水が一ヶ所あります。
量は僅かですが、狭い農地を潤すには充分すぎる量です。

ついでに言うと、水道も別の湧き水を利用しています。
地域で共同水道を運営しています。


溶結凝灰岩は、浸食によって脆くなりやすい一面もあります。
地形的には心配ないと思いますが、住むようになった際には気を付けようと思います。

化学肥料の原料の供給状況について、簡単に調べてみました。
 
まずは、化学肥料の原料は何か、確認したいと思います。
 
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上の図は、主要な化学肥料の製造工程を示しています。
(※:図中の「加里」は「カリウム」を指します)
原料は、化石燃料、リン鉱石、カリウム鉱石、空気、硫酸、炭酸ガス等です。
これらの内、空気以外は、輸入に頼っています。
硫酸は、表向きは国内生産ですが、石油化学や製鉄等で脱硫して得た硫黄を使用するので、実質は輸入と考えるべきでしょう。
同様に、化石燃料を燃やした際の燃焼ガスから炭酸ガス(CO₂)を分離して得るので、これも輸入と考えるべきでしょう。
 
さて、それぞれの輸入比率ですが、以下のようになっています。
・化石燃料: 99%輸入
・リン鉱石:100%輸入
・カリウム: 99%輸入
 
ちなみに、空気は自給できますが、化石燃料を使わないなら、製造に用いるエネルギーを得られない(正確には83%を失う)ので、自給できるとは言い難い状況です。
こうしてみると、化学肥料のほぼ全てを輸入に頼っていると考えてもいいのではないでしょうか。
 
日本の農業は、かなり厳しい状況と言わざるを得ません。
 

農水省では、化学肥料の供給は、今後、厳しくなっていくと予想しています。
人口増加による食糧生産量の増加、政治情勢の悪化等から、原料の輸入が厳しくなると考えられるのです。
 
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化学肥料の生産コストの内、3分の2を占めるのが、原材料費です。
この多くを、日本は輸入に頼っています。
従って、市場価格の影響をまともに受ける上、コントロールもできません。
 
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これを見て分かることは、原料価格は瞬間的に3倍以上も高騰することがある事と、
全体として原料の市場価格が上昇しているため、化学肥料自体の価格も上昇傾向に
あることです。
 
この対策は、農家としては化学肥料の使用量を減らすくらいしかありません。
現状、化学肥料費は経費の7~16%を占めています。
この比率が小さければ、価格変動の影響も小さくなります。
 
「豊葦原中津谷」では、化学肥料を減らす試みをしてみようと考えています。
技術が無い私にできるのか、怪しいものですが・・・
 

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