新・風の谷の生活

食糧自給率の向上を目指して!

カテゴリ:自給自足型農業 > 農作業の注意点

化学肥料の原料の供給状況について、簡単に調べてみました。
 
まずは、化学肥料の原料は何か、確認したいと思います。
 
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上の図は、主要な化学肥料の製造工程を示しています。
(※:図中の「加里」は「カリウム」を指します)
原料は、化石燃料、リン鉱石、カリウム鉱石、空気、硫酸、炭酸ガス等です。
これらの内、空気以外は、輸入に頼っています。
硫酸は、表向きは国内生産ですが、石油化学や製鉄等で脱硫して得た硫黄を使用するので、実質は輸入と考えるべきでしょう。
同様に、化石燃料を燃やした際の燃焼ガスから炭酸ガス(CO₂)を分離して得るので、これも輸入と考えるべきでしょう。
 
さて、それぞれの輸入比率ですが、以下のようになっています。
・化石燃料: 99%輸入
・リン鉱石:100%輸入
・カリウム: 99%輸入
 
ちなみに、空気は自給できますが、化石燃料を使わないなら、製造に用いるエネルギーを得られない(正確には83%を失う)ので、自給できるとは言い難い状況です。
こうしてみると、化学肥料のほぼ全てを輸入に頼っていると考えてもいいのではないでしょうか。
 
日本の農業は、かなり厳しい状況と言わざるを得ません。
 

農水省では、化学肥料の供給は、今後、厳しくなっていくと予想しています。
人口増加による食糧生産量の増加、政治情勢の悪化等から、原料の輸入が厳しくなると考えられるのです。
 
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化学肥料の生産コストの内、3分の2を占めるのが、原材料費です。
この多くを、日本は輸入に頼っています。
従って、市場価格の影響をまともに受ける上、コントロールもできません。
 
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これを見て分かることは、原料価格は瞬間的に3倍以上も高騰することがある事と、
全体として原料の市場価格が上昇しているため、化学肥料自体の価格も上昇傾向に
あることです。
 
この対策は、農家としては化学肥料の使用量を減らすくらいしかありません。
現状、化学肥料費は経費の7~16%を占めています。
この比率が小さければ、価格変動の影響も小さくなります。
 
「風の谷」では、化学肥料を減らす試みをしてみようと考えています。
技術が無い私にできるのか、怪しいものですが・・・
 

風の谷」の土は、火山灰土が含まれています。
測ったわけではありませんが、酸性に傾いているはずです。
 
日本は、資源が乏しいことで知られていますが、
石灰岩は、国内で100%の自給を果たしています。
ですので、
「風の谷」の自給計画の中で、酸性を中和するための石灰は心配していませんでした。
ただ、食糧事情が悪化すれば、石灰も需要が増えて価格が高騰するかもしれません。
そこで、念のために石灰も自給できないか、考えてみました。
 
手っ取り早いのは、調理等で残った貝や甲殻類の殻を土に混ぜることです。
他には、海岸から貝殻を拾ってきて、粉砕して土に混ぜる方法です。
「風の谷」から近いとは言えませんが、
車に行ける範囲でホタテガイの貝殻が打ち上げられている浜があります。
そこから拾って帰ってくるのも方法かなと、考えています。
 
 
ただ、心配なこともあります。
CO₂排出量が増えたため、海水の酸性化が進んでいます。
海水が酸性化していくと、貝の成長が阻害されることが指摘されています。
温暖化が進むにつれて、貝殻さえも、手に入りにくくなっていくのかもしれませんね。
 

かつては、秋田県や新潟県だけに見られた「ツツガムシ病」ですが、
1980年代以降は、全国に蔓延するようになりました。
多い年は1000人近くの患者が発生します。(昨年は338人)
 
「ツツガムシ病」は、その名の通り「ツツガムシ」が媒介します。
(ツツガムシは、名前と違って昆虫ではなく、ダニ(クモの仲間)の一種です)
症状は、倦怠感、頭痛、悪寒、40℃前後の高熱と共に、
上半身に直径2~3mmの発疹が現れます。
治療が遅れると、数ヶ月の長期入院になり、最悪は死に至るそうです。
治療をしない場合の致死率は約30%もあります。

 
マダニ


 
「風の谷」周辺は、山林や竹林に囲まれているので、「ツツガムシ病」や
マダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(STFS)」等には
充分に注意しなければなりません。
 
自然と共に生きるということは、自然界の感染症とも共に生きること。
嘗めてかからないように、注意したいと思います。


国立感染症研究所 「マダニ対策、今できること」
(リンク先は以下↓)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html
 

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