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カテゴリ: 気象予測

サクラは、寒さを感じないと咲かない事から、前回は落葉と開花の関係を調べてみました。
落葉が開花のスイッチと見做し、落葉と開花の関係を調べたのです。

在住地域の落葉から、サクラ(ソメイヨシノ)の落葉は13℃くらいと見積もり、
東京の落葉時期と開花日との関係をグラフにしてみました。
その結果、あまり相関があるようには見えず、相関係数も-0.244でした。

東京のデータでは、落葉時期が遅いほど、開花時期は早くなるようには見えました。


ですが、他の地域では異なる結果になる可能性があります。
そこで、札幌の場合について調べ、グラフにしてみました。

落葉と開花の関係グラフ(札幌)



まったく相関があるようには見えません。
相関係数は、0.0045でした。

落葉時期と開花時期には、直接的な関係は無いようです。
念のため、次回は鹿児島も確認しようと思います。
鹿児島は、ソメイヨシノが咲くギリギリの高温です。
これを調べれば、何かが見えてくるのではないかと、期待しています。


サクラは、寒さを感じないと咲かないらしいことは分かっています。

では、どの程度の寒さを感じれば咲くのでしょうか。
そのヒントは、狂い咲きにあるように思います。

狂い咲きは、私の知る限り、落葉後にしか起こりません。
また、落葉直後にも狂い咲きが起こる場合があります。
どうやら、落葉が開花のスイッチのようです。


と言うことで、落葉と開花の関係を調べてみることにしました。

東京周辺の落葉は、11月中旬頃です。
その頃の気温は、概ね13℃くらいです。
サクラ(ソメイヨシノ)の落葉は、13℃くらいなのでしょう。
そこで、1年毎に区切って、13℃に下がる時期を調べました。
そして、開花日との関係をグラフにしてみました。

落葉と開花の関係グラフ


あまり相関があるようには見えません。
相関係数は、-0.244でした。
弱い負の相関です。

落葉時期が遅いほど、開花時期は早くなるようです。
これは、東京のデータのみで算出しました。
他の地域では異なる結果になる可能性があります。

その辺りは、次回以降に確認しようと思います。


サクラ(ソメイヨシノ)は、暖かくなると咲き始めます。

ならば、暖い沖縄が一番早く咲くように思えますが、沖縄ではソメイヨシノは咲きません。

奄美地方でも、近年では種子島・屋久島地方でも、ソメイヨシノは咲かなくなっています。

 

ソメイヨシノの範囲2

 

どうやら、寒さを感じないと、サクラは咲かないようです。

これが、休眠打破の考えの基となっています。

ですが、前回も書いたように『休眠打破』を言葉の通りに取ると、暖かい年に開花が遅れる現象を説明できません。

 

では、休眠打破の具体的な仕組みはどうなっているのでしょうか?

 

私が考える仕組みは、以下の通りです。

花芽が育つ気温には幅があるのだろうと考えています。

花芽は、落葉の時にはできています。

おそらく、落葉時の気温より低い時に花芽が育つのだろうと考えています。

しかし、ある気温より低くなると、花芽の成長は遅くなり、更に下がると止まってしまうのだろうと思います。

 

この考えでは、気温が高過ぎても花芽の成長は止まるので、暖かい地方で咲かない事が説明できます。

ただ、肝腎の開花の遅れは、落葉の遅れでしか説明できません。

 

と言う事で、次回は落葉時の気温と開花時期の関係を、更に深掘りしてみたいと思います。

 

サクラ開花予想において、「休眠打破」という単語がしばしば使われます。

「『休眠打破』が上手く働かず、サクラの開花が遅れる」といった説明に使われます。

サクラは、冬場の低温に晒されると、花芽が育ち始めます。

これを『休眠打破』と呼びます。

冬場が高温の年は花芽の成長開始が遅れるので、サクラの開花も遅れるのです。

 

「ちょっと待ったぁ!」

「なぁに? ヒケじい」

「暖冬の翌年はサクラが開花しないなら分かるが、あったかい春になってから何日か遅れるだけで開花するのは、なんでかのぉ?」

 

ヒケじいの言うように、寒さを経験していないだけなら、寒さを経験するまで開花はしないはずです。

例えば、「2月に零下に下がらなかったから開花しない」なら分かるのですが、
「零下に下がらなかったから3~4月の暖かい日が長く続かないと開花しない」は変です。

『零下に下がらなかった』、あるいは『10℃以下の日が少なかった』のに、15℃とか20℃の日が代用されて開花するというのは、『休眠打破』の説明としては不自然です。

 

サクラの『休眠打破』は、もう少し違う仕組みが働いているように思います。

その辺りは、次回に考えてみましょう。

 

サクラの開花予想2018も、第29弾から再開し、気温の予想プログラムについて
書いてきましたが、気温の予想プログラムはこれくらいにして、サクラの開花条件に
ついて、調べていくことにしましょう。


2017年のサクラ開花予想は、-10℃を基準に、札幌と東京の開花日までの積算気温を
計算して、開花条件を推定しました。

累積気温(最高気温+絶対温度)

しかし、この計算方法による計算結果と実際の開花日との間には、標準偏差で3日程度の
誤差がありました。

単に開花日の振れ幅をみると、標準偏差で6日を超えていましたので、前述の計算方法は
多少なりとも有効性が認められます。

ただ、まだまだサクラの開花条件に迫れていないのも事実です。

サクラの開花予想 2018 では、気温予測の改良と合わせて、サクラの開花条件に迫って
いこうと考えています。
 

サクラ開花予想2017の反省の通り、今回は休眠打破にも迫ってみたいと考えています。

因みに、休眠打破に迫るには、関東ならちょうど今頃の気温が鍵になると考えています。

 

詳細は、次回から少しずつ書いていこうと思います。



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