豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

カテゴリ: 気象予測

桜(ソメイヨシノ)の開花予想・・・はしませんが、代わりに多くの気象会社で開花予想が発表され始めていると思われます。

ただ、今春の桜の開花は、異常事態が発生するかもしれません。
と言うのも、現時点では記録的な暖冬なのです。
桜は、基本的に暖かくなると開花します。ですが、寒さを経験しないと開花しにくい性質もあります。
つまり、極端な暖冬では開花しないのです。

当ブログで桜の開花予想を行っていた頃にも書いていますが、屋久島や種子島では、ソメイヨシノの開花が不安定で、気象庁も開花日のデータを取っていません。温暖化の影響で冬の気温が上がり、屋久島や種子島の冬はソメイヨシノの開花に必要な寒さが足りなくなっているのです。

今年の冬は、九州でも気温が高過ぎ、ソメイヨシノの開花が乱れる可能性があると、私も危惧しています。

キチンとしたデータを取っていないので、杞憂にすぎないかもしれませんが、気になるところです。

2020年の桜の開花予想も、断念することにしました。

標準木満開

理由(言い訳)は、時間的な余裕が無いことです。
2日前のJAMSTEC横須賀本部の一般公開に行けなかったように、ここに来て公私共に非常に忙しくなってしまいました。
私の場合、『働き方改革』は帰宅後の疲労感が増し、気分転換に時間が掛かるようになりました。この件は、『2100年の日本のあるべき姿』で書くことにしますが、勤務時間と疲れは比例しませんね。

二つ目は、気象予測プログラムに注力しているからです。
桜の開花予想では、桜の開花特性の解明の他に、精度の高く気象を予測しなければなりません。1月初旬に開花予想する場合は、およそ3ヶ月先まで気象を予測しなければなりません。
しかし、現状では3ヶ月先まで高精度で予測することはできていません。
これが、二つ目の言い訳です。(-.-;


今後は、最大の問題であり、同時に当ブログの4テーマの一つでもある気象予測プログラムの開発に注力します。
現在、ある事情によって過去の気象データの取り込みが不十分で、長期の変動を見ることが難しい状態にあります。
また、プログラムが未完成で、計算そのものにも問題が残っています。そのため、短期の計算にも影響が出ます。それが、分かっているため、短期の計算プログラムは未着手です。
ここのところ、私のPCは耐久試験のようになっています。
つい先程には、通算2時間18分8秒に及ぶ計算を終えたばかりです。
ですが、まだまだ道のりは長く、PCが耐えられるのか、不安になり始めています。

これらに目処が立ちましたら、順次、当ブログで公開していきます。



PS
去年の今頃にも、同じようなことを書いていたような・・・

まぁ、いいか

江戸時代末期、ソメイヨシノは偶然の産物として生まれたそうです。
その場所は、染井村だったと言われています。

一部では、韓国の済州島産のエイシュウザクラが似ているため、ソメイヨシノの起源とする説もありますが、明らかに間違いです。これは、ウリジナルと揶揄される韓国の偽起源説の主張に過ぎません。
DNAの解析でも、他の手法でも、ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラであることが明確になっています。

さて、その染井村ですが、現在の東京都豊島区駒込にありました。
そこには、ソメイヨシノ発祥の地を示す碑があります。

染井吉野桜発祥の碑


横道に逸れてしまいましたが、大反省会を始めようと思います。

これまで、気温の予測精度に問題があることを反省してきました。
今回は、『4730Kの法則』にメスを入れようと思います。

ソメイヨシノは、気温に敏感だとされています。
特に、開花直前は、僅かな気温の違いで、開花日が変化します。
ですが、『4730Kの法則』は、気温に鈍感なのです。
『4730Kの法則』では、絶対温度の積算値で判定します。
絶対温度は、0℃で273Kになりますから、ソメイヨシノが咲くころの気温では290Kくらいになってしまいます。
気温が1℃高くても、開花予想日には1/290しか影響しません。
元々の性質として、『4730Kの法則』はサクラの開花予想に不向きなのです。

もう一つ、精度を向上させられない要因があります。
それは、気温を一日の平均値で代表させていることです。
そのため、昼夜の気温差が大きくなると、昼間の高温で開花が進むことになります。

そこで、1時間毎の気温を取り込み、開花時期との関係をグラフにしてみる事にしました。
それが、下記のグラフです。

3℃超過積算気温
このグラフは、2001年から2018年について、開花日の正午を起点に気温を積算したものです。
単純な加算では傾向を読み取ることが蒸すかしくなるので、次の2点の加工をしています。

 加工1:気温が3℃以上の場合のみ、積算気温に加算する。
 加工2:2001~2018年の平均値で、各年の値を除す。

グラフを見ると、何ヶ所か絞れている部分があります。
しかし、一点にまとまるような箇所はありません。
解析方法にも問題がありますが、気温以外にも日照が関係しているのかもしれません。


色々と解析していきたいのですが、本業が忙しく、中々できそうにありません。
これ以上の解析は、来年のサクラ開花予想2019で時間を掛けて行うつもりです。

反省会は、今回を持って終わりにする事にします。

そろそろ八重桜が見頃になる事ですね。
でも、ソメイヨシノは散ってしまいました。
散る前に千鳥ヶ渕で撮影したソメイヨシノを見ながら、反省会を続けましょう。

千鳥ヶ渕

前回までの検証で、サクラの開花予想が問題点だらけだったことが分かっていますが、
大きく分けて(?)、気温の予想と、サクラ開花の法則の2点です。
今回は、気温の予測について、少しだけ深堀してみました。


昨年のサクラの開花予想では、2日だけでした。
昨年との違いは、計算に用いたプログラムの他に、計算に使用した気象データの期間が
あります。
今年の気温の予測で使用した気象データは、1953年1月17日~2018年1月16日
でしたが、昨年のサクラの開花予想では、2016年7月1日~2017年2月23日の
気象データを用いていました。
そこで、使用する気象データの期間を短くした場合との違いを検証することにしました。

 気象データ期間=1954年~  サクラ開花予想日=3月26日
 気象データ期間=1986年~  サクラ開花予想日=3月26日
 気象データ期間=2002年~  サクラ開花予想日=3月25日
 気象データ期間=2010年~  サクラ開花予想日=3月27日
 気象データ期間=2014年~  サクラ開花予想日=3月23日
 気象データ期間=2016年~  サクラ開花予想日=3月23日
 気象データ期間=2017年~  サクラ開花予想日=3月23日

全体の傾向としては、気象データの期間を縮めた方が、精度が高まるように思えます。
見方を変えると、気候の変化が激しく、長い期間の気象データを用いた方が変化に追随
できなくて、このような結果になっているのかもしれません。

サクラ開花予想の大反省会も2回目です。

東京周辺は、この週末がお花見の最後のチャンスと言われています。
遠山の金さんが現れそうな桜吹雪が、各地で見られるようです。

六義園の枝垂桜
              (六義園の枝垂れ桜)


前回は、気温の予想精度を確認しました。
気温の予測は、2018年1月16日までの気象データで予測した場合を紹介しました。
今回は、開花日の2018年3月17日までの気象データで計算してみました。

気温実測値と計算値の比較
流石に、実測値をトレースしているので、実測値に近い動きになっています。
予測値とは比較にならないくらいに、実測値に近付いています。
3者を比較すると、次のようになります。

計算結果




さて、肝心なサクラの開花予想への影響ですが、3月17日までの気象データによる計算
結果でサクラの開花予想をしてみました。
サクラの開花予想日は、3月27日!

実際の開花日までの気象データを用いても、サクラの開花予想は変化しませんでした。
つまり、4730Kの法則自体にも、問題があるということです。
むしろ、基準になる日付けの精度が高いことから、気温の予測の根幹部分の問題は少ない
ように思えてきました。


次回は、更に掘り下げてみたいと思います。


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