「奇跡の地学番組」とも言われた『ブラタモリ』ですが、今年度いっぱいで終了となるようです。残念でなりません。
かと言って、知識とMC力の両方が問われるため、代打さえ容易ではありません。
タモリさんも若くはないので、悪路を歩くこともあるロケは、辛いのかもしれませんね。
NHKは、昨年12月に放送チャンネルの改編が行われ、BS-Pが無くなりました。
これに伴い、番組も改編されました。
これで、私が好きな『コズミック・フロント』は廃止され、代わって『フロンティア』が始まりました。
ところが、『フロンティア』は、始まって2ヶ月半にも関わらず、再放送が多いのです。
そのため、10回の放送回で、5話しかありません。
年末年始の影響があったのかもしれませんが、やたらと再放送が多い印象です。
いずれにしても、科学系の番組は、減っている印象です。
日本国内の研究が減り、海外での取材が増えているからでしょうか。
海外主張やアポイントメントの取りにくさから、取材期間や費用が増え、番組制作が難しくなっているのかもしれません。
『ブラタモリ』の後継は、『プロジェクトX』だそうです。
技術者に焦点を合わせた番組として知られ、『ブラタモリ』と通ずる面もあります。
ただ、穿った見方をすると、日本の産業界の過去の栄光を掘り起こす番組とも言えます。
技術屋気取りの私は、『プロジェクトX』は好きな番組ではあるのですが、最先端が減り、過去が増えるのは、未来に不安を感じます。
まあ、『ブラタモリ』も、最先端科学というわけではありませんでしたね。
それでも、過去や現在の社会・文化の成り立ちを、専門家の力を借りて解き明かしていく科学的な側面も持つ番組でした。
お陰で、私の好奇心を掻き立て、かつ満足させてくれました。
ちなみに、ブラタモリを「マンスプレイニングだ!」と非難する方(K氏)がいました。
聞き馴染みのない言葉を使う時点で、御本人の発言自体が「マンスプレイニング」と言えそうです。
多くの方が、「ブラタモリは、マンスプレイニングに当たらない」と指摘されていました。
私の感覚でも、K氏の方が、マンスプレイニングに近いように感じました。
TV業界には、『ブラタモリ』に代わる、緩いのに知的で面白い番組を作ってほしいと願っています。
キャスティングからして、中々大変ですが、是非、お願いします。