豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

カテゴリ: 罵詈雑言


裏金問題を受けて、何人かが政治倫理審査会に出席を決めたようです。
出席理由は、「説明責任を果たしたい」としています。

この説明では、言葉足らずですね。
本心を隠すためなのでしょうか。



政治倫理審査会への出席を決めた方々は、皆さん、非公開を希望しているそうです。
非公開になると、一般人はもちろん、国会議員も見ることができないそうです。
となると、に説明するつもりなのでしょうか。


共産党の党首選考と同じで、政治倫理審査会での説明も、同じレベルで密室ですね。
スピンオフ・ブログでは、散々、共産党の党首選考を批判してきました。
自民党の裏金問題は、共産党の党首選考よりも密室にしてはならない案件です。

準備ができたら、スピンオフ・ブログに、喧しく書いていこうと思っています。



私は、政権交代を希望しています。
ですが、自民党に代われる政党を知りません。

野党が元気になるのは、自民党の不祥事の時くらいしかありません。
政策で、「なぜ、我々の議案を議論できないのか、論理的に説明しろ!」くらいの発言をしてほしいのですが、いつも対案のない批判ばかりです。

当ブログが書いているような、2100年にあるべき日本の姿を考え、その理想に近付くために、今、何をすべきなのかを訴えていくのも、野党が目指す方向性になるはずです。
若い世代は、付いてくると思います。



自民党の不祥事を追求することも大切ですが、方向性を持った政策を打ち出し、弱体化した自民党に代わって、日本を導いてほしいところです。

まぁ、期待は全くしていません。

でも、ナワリヌイ氏の「プーチン以外に投票しよう」の「プーチン」を「自民党」に置き換え、次の選挙に臨むつもりです。


旧・統一教会の推薦を受けて選挙を戦ったとされる盛山文科大臣に、不信任決議案が出されました。
ですが、自民、公明、維新の反対で否決されました。

この不信任に反対するとは、極めて甘い判断に見えます。



通常、刑事事件等の捜査では、事件関係者の刑事は捜査から外されます。
裁判でも、検察官も、裁判官も、弁護士さえ、事件関係者が関わることはありません。

ですが、大臣は、例外なのだそうです。

「既に、旧・統一教会とは絶縁している」としていますが、本人の口頭のみの説明にすぎません。
それに、旧・統一教会の推薦を受けたのは、2021年の衆議院選挙なので、その時の選挙で当選して得た現時点の立場は、旧・統一教会が関係していることになります。
正々堂々とやるなら、一度、国会議員を辞任し、やり直し選挙で出直すべきです。
比例による復活当選なので、辞任した場合は、当選者の繰上げが行われ、出直し選挙にはなりませんが、覚悟として、旧・統一教会の推薦を受けずに、次の選挙で当選してから、大臣をやり直すべきでしょう。





私は、過去の不信任案について、ブログでコメントしたことはありません。
不信任決議案の根拠が弱く、態々ブログに書くほどではないと考えていたからです。

ですが、今回は、違います。
宗教法人の解散請求において、被告側に関係があった人物が、原告側のトップで指揮する立場にあるのです。
そんなことは、世間の常識から逸脱しており、無視できませんでした。

殺人犯の友人が、その裁判で検察官として法廷に立つとしたら、いくら「被告とは絶縁している」と言ったとしても、まともな裁判になるとは信じられないでしょう。
盛山文科大臣の不信任決議案を否決したのは、被告の友人を検察官として法廷に立たせるべきだと、主張しているようなものです。
馬鹿げています。




逆から見ると、旧・統一教会との蜜月は、解消されていないようにも見えます。

旧・統一教会と関係があった議員を多く抱える党は、不信任の否決に回りました。
また、旧・統一教会との関係では、教会の会合への出席のような浅い関係性もありますが、盛山文科大臣の場合は、教会から推薦状を受け取っており、関係が深いと言えます。
「絶縁した」との口頭の説明では納得できるような関係ではないのです。

だからこそ、不信任案の否決が、旧・統一教会との関係が切れていないように見えてしまうのです。



日本の政治は、益々、信頼を失っていきそうです。


「歴史は、なぜ学ばなければならないのか?」

この問いの答えは、次のようになるでしょう。

・人類が過去に蓄積してきた英知を明らかにする。
・過去の事実を掘り起こし、過去を読み取る。
・これらから、現代社会を生き抜く智慧を見つける。

歴史を学ぶことを、「過去と現在の対話を実践する」と表現される識者もおられます。



簡単に言えば、「過去の経験をこれからに活かす」ために、歴史を学ぶということです。
主として、過去の失敗を反省し、同じ失敗を繰り返さないように活かしていく学問です。

ある意味、対極にあるのが、『歴史認識』かもしれません。
歴史認識は、政権が認識している歴史であるため、政権に都合が良い解釈をします。
そのため、2ヶ国間で歴史認識が一致することは稀です。

また、対象となる時間は、精々近代以降で、現代も含まれます。
日本についての歴史学の対象が過去1500年間とするなら、歴史認識の対象は最近の100年ほどが主となります。

時間軸では1割にも満たない期間について、政権の都合で「歴史はああだ、こうだ」と言うのが、歴史認識です。
そこには、過去の反省も、未来への提言も、存在しません。
目的は、如何に政治をするか、政権を維持するかであって、政治力学の世界なのです。



歴史学は、過去を根拠に基づいて検証します。
だから、人文科学なのです。

科学なので、意外にも理系とも通じる部分があります。
どちらも、根拠に基づいて検証します。
そして、根拠の全てを公開し、多くの人からも検証を受けます。
反論の出しようがないところまで、大勢で徹底的にチェックします。

個人や、同種の考えを持つ人々だけに支持されるものではなく、誰もが納得せざるを得ない論理的な説明と証拠を積み上げていくのが、科学です。



面白いのは、歴史学と天文学が、似た方向性を持っている部分があることです。

SETI(地球外知的生命探査)、あるいはSET-t(地球外技術探査)は、地球外の知的生命(科学技術)を探すことを指します。
学術的に探すので、UFO宇宙人説のような「地球の技術ではないから宇宙人の乗り物だ」といった短絡的な説明ではありません。
証拠を積み上げて、検証していきます。


「なぜ、地球外の知的生命体を探すのか?」
知的生命体の探査の目的の一つは、人類の未来を知るためでもあるのです。
人類より進んでいる知的生命が見つかれば、その知的生命は、人類が歩むであろう未来を、既に経験していることになります。
もし、人類より進んでいる知的生命か見つからないなら、何らかの理由で絶滅しているか、高度文明が成長できなくなる可能性を示唆します。

簡単に言えば、他人の歴史を学ぶようなものです。
だから、歴史学との共通点があるのでしょう。




私個人は、ガチガチの理系人間です。
なので、学生時代は、文系科目は嫌いでした。
でも、国公立大学は、文系科目も必要なので、勉強はしていました。
元々、勉強が嫌いなのに、その中でも嫌いな科目なんか、はっきり言って、嫌々ながら勉強していました。

ただ、年齢を重ね、視野が広がってくると、文系の科目も、面白くなってきました。
歴史とSETIの関係なんか、学問的には似ていませんが、目的が似ているなんて、ホント意外で面白いですね。

関東在住者に「東京以外で首都に相応しい道府県は?」と問うたところ、以下のようになったそうです。


全213票

17位( 1票) 福岡県、鳥取県、山形県、三重県、広島県、宮崎県、岐阜県、沖縄県
14位( 3票) 長野県、山梨県、岡山県
10位( 4票) 兵庫県、栃木県、宮城県、茨城県
 9位( 6票) 静岡県
 8位( 8票) 埼玉県
 7位( 9票) 群馬県
 5位(10票) 北海道、愛知県
 4位(14票) 千葉県
 3位(26票) 京都府
 2位(48票) 大阪府
 1位(49票) 神奈川県


0票 鹿児島県、熊本県、大分県、長崎県、佐賀県
   高知県、徳島県、香川県、愛媛県
   山口県、島根県
   和歌山県、奈良県、滋賀県
   福井県、石川県、富山県、長野県、新潟県
   福島県、秋田県、岩手県、青森県


見事に、ローカル色が出た結果と言えます。

首都圏の7県(首都圏とする場合は関東に山梨県を含む)は、全て複数票が入っていますが、栃木県より人口が多い長野県や新潟県は、1票も入っていません。
山梨県より人口が多いのに選から漏れた県は、19県もあります。
都道府県別の魅力度ランキングで常に下位を占める埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県も、この調査ではベスト10に入っています。
逆に、魅力度ランキングの上位の奈良県、長崎県、石川県は、1票も入っていません。

かなり強烈なローカル色です。



でも、今回は、ローカル色を問題にしているのではありません。

首都の遷都論に一石を投じようと・・・と言うほどでもないのですが、表題のように、佐賀県に首都を移す案について、考えようと思っています。

「馬鹿げた話」と思いながら、お付き合いください。




佐賀県は、魅力度ランキングで我が埼玉県と最下位争いを繰り広げる県です。
今回の調査でも、当然のように1票も入りませんでした。

ですが、首都を遷都する際に、有利な地形を持っています。

三大都市圏は、奥行きが深い湾と、広い平野を備えた地形です。
東京湾と関東平野、伊勢湾と濃尾平野、大阪湾と大阪平野。
特に、湾の広さは似ていて、東京湾は約1400km2 、伊勢湾は約1700km2 、大阪湾は約1400km2 です。
有明海も、似た広さで、約1700km2 です。

佐賀県は、筑後平野の一角を成しており、この点でも三大都市圏との類似点があります。


さて、佐賀県へ首都を遷都するにあたり、交通機関が弱いのが問題になりそうです。

まず、空路です。
佐賀空港は、滑走路が1本で、誘導路さえありません。
効率的に多くの便を捌くことができません。
幸い、誘導路用と思われる敷地が確保されているので、誘導路を増設できます。
滑走路長は2000mですが、東側へ500m分の敷地が確保されていて、2500mまで拡張できそうです。
それ以上の拡幅も、周辺の田畑の買収や遠浅の海を埋め立てで、用地の確保は可能です。

ここで、別の視点から、空路の確保を考えます。
元々、佐賀空港は、福岡空港のバックアップの性質があります。
佐賀県に首都を置けば、立場は逆転し、福岡空港が、佐賀空港のバックアップになります。

首都圏には、羽田空港、成田空港、茨城空港があり、滑走路は計8本あります。
佐賀空港を2本に拡幅し、福岡空港を使っても、計3本にしかなりません。
そこで、長崎空港もバックアップに加えることにします。


空路を拡充するためには、福岡空港や長崎空港との便を良くする必要があります。
その根幹を成すのが、西九州新幹線となります。
大村空港と新大村駅を専用道路で繋ぎ、自動運転バスを運用するのも、面白いでしょう。

ですが、西九州新幹線が現状のままでは、機能しません。
西九州新幹線を長崎本線沿いに建設し、新鳥栖駅に繋ぐ必要があります。
佐賀空港ルートや北部ルート(通称)では、機能しません。
ただし、佐賀空港と佐賀駅を繋ぐ、モノレール等の大量輸送手段が必要になります。

長崎空港では、自動運転バスとしていましたが、佐賀空港ではモノレールとしています。
この差には、航空自衛隊大村基地の存在があります。
長崎空港と本土を繋ぐ道路は、大村基地の進入路を横切ります。
そのため、様々な制限が掛かります。
特に、高さの制限は厳しくなるので、高架が大原則のモノレールは建設しにくくなります。
もちろん、海底トンネルを掘れば良いのですが、通常の鉄道より建設費が安いことが特徴のモノレールを、建設費が高い海底トンネルで通すのは、本末転倒になります。
佐賀空港は、飛行場に伴う制限がないので、建設費が安いモノレールが有利になります。



続いては、陸路になります。

道路は、日本初のクローバー型ジャンクションの鳥栖ジャンクションかあり、佐賀市も、北部を長崎自動車道が通っています。
現状でも、大きな不満はありません。


鉄道は、在来線は複線になっています。

実は、九州の県庁所在地の内、長崎市、大分市、宮崎市、鹿児島市は、本州まで在来線で移動する場合、途中に単線区間があります。
鹿児島市は、新幹線で複線化されていますが、長崎市は、新幹線を用いても、武雄温泉駅から江北駅(旧肥前山口駅)までの在来線が単線です。
その点、佐賀市は在来線がしっかりしています。

問題は、新幹線です。
新鳥栖駅には、九州新幹線があるし、武雄温泉駅から長崎駅も、西九州新幹線が開通しています。
ただ、新鳥栖駅から武雄温泉駅までは、ルートさえ決まっていません。
前述のように、長崎本線沿いに建設する案もありますが、建設費を抑えるなら、佐賀駅-新鳥栖駅間のみを建設するのも、一案でしょう。
中途半端なやり方ですが、元々、西九州新幹線は、後先を考えず、若しくは前例主義で作ったので、気にするほどの問題ではありません。
東京と千葉の間も新幹線は無いので、佐賀に遷都するとしても、長崎まで新幹線を作らなければならない理由はありません。
建設の口実を作るとしたら、長崎空港から新大村駅経由で佐賀駅へのアクセスですね。

首都機能を建設する場合、官庁を建設するための用地が必要になります。
佐賀市周辺には、農地が広がっています。特に、佐賀空港周辺は、農地しかありません。
もし、佐賀空港周辺に官庁を建設したなら、農地を転用することが可能です。
ならば、西九州新幹線も、佐賀空港付近を通すことで、交通網が充実します。
唯一、高速道路は不便です。
なので、佐賀空港から柳川市の南部を通り、九州自動車道のみやま柳川IC付近に繋ぐのも、一案だと思います。



いつものことながら、長々と書いてしまいました。

西九州新幹線のルート選定をする際、こんなアイデアもあります。
もちろん、政府は、提案されても無視するでしょう。
逆に言えば、西九州新幹線に対する期待感や必要性も、その程度だと言えます。

私自身、佐賀県が遷都に適しているとは、考えていません。
最大の弱点が、港湾施設です。
確かに、東京湾や大阪湾に似ていますが、遠浅に加えて干満差が大きく、港湾施設を建設するのには適していません。

話のタネとして、読んで頂ければ、それで充分です。







追伸

さて、我が埼玉県ですが、埼玉県民に「本当にダサい関東の都県はどこか?」を聞いたところ、以下のような結果になったそうです。

 7位 神奈川県   8票
 6位 東京都   20票
 5位 栃木県   25票
 4位 千葉県   26票
 3位 群馬県   65票
 2位 茨城県  136票
 1位 埼玉県  220票


この自虐ぶりが、埼玉県民の懐の深さでしょう。

でも、裏では、首都になることを狙っているのかも。


『翔んで最玉 〜琵琶湖より愛を込めて〜』が封切られました。


タイタン号の事故以来、とにかく、『爆縮』、『爆縮』と、嫌になるくらい聞かされました。

あれは、圧壊 で す!

爆縮は、爆発力を用いて高温高圧を作り出す技術として知られています。

タイタン号の事故では、「水圧によって一気に高温高圧になったから、爆縮で間違いない」との意見もあるでしょう。
ですが、その現象は、『断熱圧縮』と呼びます。
爆縮は、『断熱圧縮』を起こす手段の一つです。

タイタン号では、気泡の一つ一つの中で、一時的に断熱圧縮が起きたと思われますが、それをもって『爆縮』と呼ぶことはできません。


タイタン号の事故では、おそらく、チタン製リングとカーボンファイバー製耐圧殻との境界か、カーボンファイバー製耐圧殻自体の破壊から、崩壊が始まったと思われます。
そして、耐圧殻が壊れ始めた瞬間から、途轍もない勢いで浸水したと思われます。

もし、浸水がないままに上下から潰れたと仮定すると、空間は、厚さ数mm程度しか残されません。
この段階まで、浸水がないとは考えられません。
破壊が始まるのと、ほぼ同時に、激しく浸水したはずです。 
猛烈な圧力が掛かっているので、浸水の水流は、人体をも切り刻むような激しいものだったはずです。
また、圧壊は激しい現象なので、水が耐圧殻内に噴き出すようなものではなく、水塊の爆撃を受けるようなイメージです。
水圧から見ると、耐圧殻の内部全体が負圧になっているので、浸水は筋状ではなく、爆発的に広がったと思われます。
こんな状態で、断熱圧縮が長く続くとは思えません。


一般には、タイタン号の事故から、「爆縮」が使われ始めましたが、報道の中にも「圧壊音」が出てくる場合もありました。
例えば、アメリカ海軍が探知した音は、当初は「圧壊音」と報じられました。
おそらく、アメリカ海軍発の情報なので、最初に情報に触れたのが、軍事に詳しい方だったのではないかと想像します。
であれば、その情報に触れる前から、潜水艦で使われる「圧壊深度」や原爆の起爆に用いられる「爆縮レンズ」といった用語を知っていた可能性が高く、「爆縮音」ではなく、「圧壊音」として伝えたのでしょう。
(その後、「爆縮音」と変わっていきましたが・・・) 

私も、「爆縮」も、「圧壊」も、「アッガイ」も、以前から知っています。
(「アッガイ」は、ファーストガンダムに出てくるジオンのモビルスーツの一つ)
ついでに言うと、断熱圧縮も、昔から知っています。
だから、タイタン号の沈没で、「爆縮」を使うことに、不満を感じています。
同じように、これらの用語を以前から知っていた方々も、私と同じように思っているのではないでしょうか。

有名な実験YouTuberも、「爆縮」と言っておられますが、その内容を拝見すると、タイタン号の事故前は「圧壊」を知らなかったことが伺えます。だから、「爆縮」を抵抗なく受け入れられるのでしょう。
でも、「爆縮」と言うくらいなら、「断熱圧縮」と言った方がマシかもしれません。
(意訳かもしれないが、意味は近くなるかも)



私が何でも知っていると言うつもりは、全くありません。
また、何もかも知っておくべきだとも、言うつもりはありません。

例えば、総理大臣が「不退転の覚悟」と言った時には、解散総選挙か、辞任しなければならないそうです。この言葉を使ったが、解散総選挙に持ち込めなかったために、辞任に追い込まれた総理大臣も、過去にはいます。
でも、「不退転の覚悟」という言葉に、そんな意味があるとは、私は知りませんでした。
(私の名前は『海部』ではありません。念のため)


メディア関係者が、科学系の用語が苦手なのも、理解します。
ただ、私のような個人とは違い、マスメディアとして多くの人に情報を提供するのですから、「知らなかった」では済まされません。
何らかの対策を、講じていくべきです。

ところが、メディアは、理解できていない用語を振り翳し、関係者を追及することがあります。

福島原発事故では、メルトダウンを『全炉心溶融』と誤解したメディアが、関係者に「メルトダウンを認めろ」と詰め寄りました。
関係者は、メルトダウンの本来の意味である『炉心溶融』を既に認めていたので、「既に申し上げたように、炉心溶融は起きているものと・・」と答えていました。
はっきり言って、全炉心溶融でも、部分炉心溶融でも、事態の深刻さは五十歩百歩です。
自動車事故で言えば、炉心溶融はどの段階でも全損です。全炉心溶融と部分炉心溶融の違いは、自動車事故なら原型をとどめている部分があるか、完全に原型が失われているかの違いです。
だから、メルトダウンは、炉心溶融全般を指すのだと思います。
でも、その違いを理解せず、メルトダウンの意味さえ取り違えて、関係者の追及に使ったのです。
お粗末を通り越して、問題です。


このような問題が起きる背景には、メディア関係者の姿勢があると思われます。
メディア関係者には、頭の良い方が多いように思います。
だから、一般の人々に教えなければならないと考え、あるいは、関係者が隠蔽している事実を引き出して、白日(人々)の下に晒さなければならないと、頑張ってしまうのでしょう。

でも、能力の限界は、弁えておくべきです。
謙虚になれば、事実だけを報じるようになるし、聞き覚えがない用語は、専門家に確認して正しく使うようになるはずです。



過去にも書いているように、メディアに対して厳しく言うのは、政権監視能力を失って欲しくないからです。
第三者の立ち位置で、脚色なく事実を伝えてほしいからです。

今、スピンオフブログでは、「日本のジャーナリズムの特異性」と題して、日本のジャーナリズムの問題点を書いています。

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もし、ジャーナリストの方が、このブログを御覧になっているなら、是非、御一読ください。
おそらく、腹立たしい内容だと思いますが、それは痛いところを突かれている証拠と考えて頂ければ幸いです。

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