新・風の谷の生活

食糧自給率の向上を目指して!

カテゴリ: 罵詈雑言

肝心なことを書いていなかったので、念を押しておきましょう。

メディアは、オスプレイの危険性を主張したいだけなので、「事故原因の調査が不十分」と
言っていても、中身が何も伝わってきません。
事故の経緯も、原因も、そしてメディアが最も重視するはずのオスプレイの弱点さえも、
未だに見えてきません。
メディアは、何が不十分なのか、何も考えていないようです。

というわけで、私の疑問点を列記しておきたいと思います。


・事故機は、MC130の左右のプローブのどちらを使っていたのでしょうか?
  MC130には、左右の翼端近くにプローブ(給油ホース)があります。
  事故機は、MC130の右のプローブを使っていたのではないかと想像していますが、
  実際のところ、どちらを使っていたのでしょうね。

・事故機のローターは、MC130の左右のプローブのどちらと接触したのでしょうか?
  常識的には、事故機が使用していたプローブを巻き込んだと考えるべきでしょう。
  ですが、空中給油訓練は、2機で行われていました。
  その1機が使用していたプローブを巻き込んだ可能性はないのでしょうか。

・事故が発生したのは、給油前か、給油中か、給油終了後か?
  報道では、給油終了時となっています。
  ただ、もう一機が使用していたプローブなら、給油中の可能性も出てきます。
  中途半端な報道しかないので、確認の意味も含め、疑問点に上げています。

・事故機は、降下しようとしていたのか、右旋回しようとしていたのか?
  給油を終わっていたのなら、離脱するはずです。
  基本は、速度を少し緩めながら外側に離れていくようです。
  左のローターを損傷したので、右方向に離脱しようとした可能性が高いと思います。
  最初に、右のプローブを使用していたのでは? と推測した根拠です。


さて、これらを含めて、事故原因に関係する疑問点が浮かんできています。

・なぜ、プローブは左ローターに届いたのでしょうか?
  ドローグ(給油口)は、左ローターからは前後方向にも離れています。
  給油が完了して切り離したのなら、プローブはローターに届くはずがありません。
  乱気流でプローブが激しく揺れたとしても、それは上下左右であって、前後方向では
  ありません。
  機体の揺れも、上下左右は揺れても、前後にはほとんど動きません。
  となると、プローブがローターに届いた理由が分かりません。

・オスプレイの機体の特徴に影響されている部分は無かったのでしょうか?
  オスプレイの空中給油の動画を見ると、危なっかしい印象を受けます。
  プローブアンドドローグ方式ですので、プローブをキャッチするためにMC130に
  オスプレイが近付いていきますが、必ずプローブをキャッチできるわけではなく、
  時にはプローブを通り過ぎてしまいます。
  その際、オスプレイの大きなローターに吸い込まれることはないのでしょうか。


これらの疑問点を説明できる事故の状況には、次のようなものが上げられるでしょう。

(想定状況1)
  事故機は、MC130の右側のプローブに接続し、給油を受けていた。
  その際、プローブが切り離されないように、少し押し込んだ状態、即ちMC130に
  接近していた。
  この時、乱気流に入り、左のプローブが大きく振られた。
  事故機とMC130はプローブの長さよりも接近していたので、左のプローブは事故機
  の左ローターの先端に届き、接触して損傷を与えた。
  事故機は、推力を失ったか、パイロットの操縦によってMC130から離れたので、
  プローブとの接続は自動的に切り離された。

(想定状況2)
  事故機は、給油のためにプローブとの接続を試みたが失敗して、プローブとの距離が
  接近し過ぎた。
  その瞬間、乱気流に巻き込まれ、プローブとローターが接触して損傷を与えた。

(想定状況3)
  事故機は、給油を完了してプローブを切り離した。
  この瞬間、乱気流に巻き込まれ、危険を感じた事故機のパイロットが、増速しながら
  右旋回降下で離脱しようとした。
  この時、増速によってプローブに接近し過ぎ、左ローターがプローブに接触した。


色々書き連ねてきましたが、私の想定が正しいかどうかが問題ではありません。
実際に起きた事はどうだったのか、そこから見えてくる問題点は何か、そして対策は何か?
そういった部分は、報道されていないように思います。(私が見落としているだけ?)

これが、「早すぎるオスプレイの空中給油訓練再開」と題して罵詈雑言を書いた理由です。



メディアが好きな言葉は「情報公開」ですが、今回の場合も、何が公開されれば良いのか、
メディア自身が分かっていないように思います。
だから、メディアは、米軍も、日本政府も、追及できないのです。

今回の真の原因は、闇の中消えていくでしょう。
その責任の一端は、着地点を見ず、ただ売り上げだけを考えて「オスプレイ反対」の記事を
書き続けているメディアにあることは確かです。

前回に引き続き、オスプレイについて書いておこうと思います。


日本政府も、沖縄県も、マスコミも、今回の事故に関係するオスプレイの弱点について、
私見を書いておきたいと思います。

今回の事故(2016年12月13日に発生したオスプレイ不時着事故)では、固定翼機
なら不時着ではなく、基地まで辿り着けたはずです。その根拠については、もう一つの
「風の谷の生活」に「オスプレイ事故について」と題して書いています。
ここでは、その続きを書こうと思います。

オスプレイ事故について」で記述したように、オスプレイは、左右のローターが連結して
おり、それぞれ単独で回すことができません。
それ故、傷付いたロータを回し続けざるを得ず、結果として滞空できなくなりました。
では、片側のローターを切り離せるように、オスプレイを改良できるのでしょうか。
左右を切り離す場合、左右のトランスミッション・インターコネクト・シャフトを連結する
部分にクラッチを追加し、ローター損傷時に切り離す構造が考えられます。

オスプレイ構造+クラッチ
確かに、構造上は前述のようにできると思いますが、そう簡単ではないのです。
クラッチで左右のトランスミッション・インターコネクト・シャフトを切り離しても、
片方のローターだけで飛行できない可能性があります。
ローター中心は、重心から遠く離れた位置にあります。
今回の事故のように、左のローターを損傷した場合、右のローターだけでは直進することは
難しいはずです。
オスプレイの垂直安定板もラダーも、大きくはありません。
仮に、これらを拡大しても、サイドスリップが大きくなり、胴体への負荷が限界を超えて
しまうかもしれません。
現行のオスプレイは、左右のローターを切り離せないようですが、この辺りが理由で、
開発段階で割り切っていたのではないかなと、想像しています。



ついでに、もう一点、固定翼機との比較でオスプレイの欠点とされている滑空比について、
書いておこうと思います。

オスプレイの滑空比は、4.5とされています。
ジェット旅客機の滑空比は15~20だそうですから、オスプレイはかなり悪い値です。
滑空比ではありませんが、ヘリコプターのオートジャイロ・モード(エンジン停止)でも、
概ね高度の4.5倍の距離を飛行できるそうです。
オスプレイの滑空比が低い理由は、高い翼面荷重でしょう。
最大離陸重量を翼面積で除した翼面荷重は、773kg/m²にもなります。
固定翼プロペラ機のC130Hが490kg/m²であることから、オスプレイの翼面荷重の
高さが分かると思います。
翼面荷重を低く抑えるためには、翼面積を増やすしかありません。
ですが、主翼の面積を増やすと、ヘリコプターモード時のダウンウォッシュの妨げになり、
VTOL性能を低下させてしまいます。
ならば、エンジンナセルの外側にエンジンナセルと一体にティルトするティルトウィングを
追加する方法はないのでしょうか。

オスプレイ 主翼延長

ティルトウィングにすれば、ダウンウォッシュの妨げになりにくいので、良さそうですが、
そうはいかないようです。
まず、主翼の折り畳みです。

オスプレイ主翼折り畳み

写真のように、オスプレイは主翼を90度ひねって高い搭載性を獲得しています。
主翼を延長すると、延長部分が邪魔になってしまいます。
もちろん、延長部分も内側に折りたためるようにすることも可能ですが、折り畳み機構に
よる重量増がヘリコプターモードでの性能に大きな影響を与えてしまいます。
もう一つの問題は、エンジンナセルの外側の翼は、内側の翼よりも揚力が小さくなって
しまうのです。
それはなぜか?
それは、ローターの後流の影響が関係しているのです。
大きなローターは、その後ろにローターの回転方向と同じ方向の渦を作ります。
オスプレイは、左右のローターが反転しています。
正面から見て、左のローターは時計回り、右のローターは反時計回りに回転しています。

オスプレイ ローター回転方向

この回転方向なら、ローターの後流は、主翼の下から上に向かう気流となります。
この方向の流れは、主翼の上面を流れる気流が強くなるので、揚力が増すことになります。
翼面荷重が高いオスプレイが固定翼モードで飛行できるのは、この仕組みがプラスに働いて
いるのでしょう。
ところが、主翼を外側に広げた場合、ローターの後流は翼下面を流れる気流を強めるので、
揚力が小さくなってしまい、翼面を拡げるメリットが少なくなってしまうのです。



こうしてみてくると、オスプレイは上手く考えられた設計になっていることが見えてきます。
逆に言えば、現状の欠点を解決する余地は多く残っていないようにも感じます。


オスプレイは、ヘリコプターモードによるVTOL機能を持っています。
ですが、ヘリコプターに似てはいるものの、ローターの構造が全く違います。
そのため、ヘリコプターのような静的安定性はほとんどないようです。
オスプレイの事故率の高さの要因の一つが、この静的安定性の低さによるものではないかと
私は想像しています。

いずれにせよ、オスプレイは高い安全性を有する航空機ではないと考えています。
一方で、有事の際の能力は、非常に高いものを持っています。
オスプレイの評価は、両者のバランスの上で行われるべきでしょう。
事故率の高い、低いで議論するのは、愚の骨頂だと思います。

原因調査も程々に、早くも空中給油訓練を再開しました。

 

なぜ、こんなにも早く再開されてしまったのか。

理由は簡単です。

米軍、日本政府、沖縄県の中で、米軍以外は事故原因はどうでも良かったのです。

 

日本政府は、最初から米軍の申し出にケチを付ける気はなかったはずです。

中国の尖閣諸島への圧力を感じている日本政府は、抑止力としてのオスプレイへの期待が
あります。

なので、オスプレイの構造的な欠陥で飛行が制限されることを懸念していたはずです。

米軍は、機体、気象、人的の主要要因の中で、「機体には問題が無かった」とする米軍の
見解は、歓迎できるものだったのでしょう。

日本政府には、原因調査より、「オスプレイに欠陥が無い」との結論が必要だったのです。

 

一方、沖縄県やマスコミ等のオスプレイ反対派は、空中給油訓練再開で「原因調査が
不充分」と言っていますが、こちらは「オスプレイは危険」の結論が必要なのです。

ただ、沖縄県とマスコミとの違いは、沖縄県は「だから、オスプレイ廃止」なのに対し、
マスコミは「だから、日本政府は問題あり」としたい点でしょう。

どちらにせよ、「不時着」を「墜落」と主張したり、飛行再開に反対したりと、どうでも
良い部分に拘っています。

今回も、「原因調査が不充分」と言いつつ、裏側は、「オスプレイは危険な機体なのに、
それを公表しなかった」との考えに基づいています。

沖縄県もマスコミも、事故原因はもちろん、再発防止も、どうでも良いようです。

 

結局、高価な機体を失った米軍が、最も真剣に事故原因と再発防止策に真面目に取り組んだ
ようです。

ただ、目標とする安全性の目標値は、軍隊としてのレベルに止まることになります。

オスプレイの構造上の問題点は、次機種の開発に盛り込む形になるはずです。
唯一、事故原因を追究した米軍も、オスプレイの構造上の問題点は無視同然となりました。


というわけで、次回は、オスプレイの構造上の問題点について、私見を書く予定です。

久しぶりの罵詈雑言です。
でも、東京都民ではない私には、ある意味ではどうでも良いことです。


小池都知事が就任して以来、豊洲市場の盛土問題、東京オリンピック会場の見直しと、
メディアが飛び付くような話題が続きました。

この内、豊洲市場の盛土問題は、関係者の処分で一応の幕引きが行われつつあります。
ですが、盛土を行わなかったこと自体は、有識者から英断であったと評価されています。
つまり、盛土問題で行われた関係者の処分は、盛土を行わなかったことに対してではなく、
盛土を行っていないことを公表しなかった事に対して処分が行われたことになります。
公表しなかった事だけを問題にした処分としては、少々厳しすぎるように感じます。

もう一方のオリンピック会場の方も、雲行きが怪しくなっています。
東京オリンピックの会場問題は、ボート・カヌー会場、バレーボール会場、水泳会場の
3会場です。
この内、宮城県長沼ボート場が有力視されていたボート・カヌー会場は、当初の計画通り
海の森水上競技場で決まりました。
水泳会場も、当初の計画通り、アクアティクス・センターで決まりました。
残るバレーボール会場も、代替候補の横浜アリーナが怪しくなり始めており、どうやら
当初案の有明アリーナで落ち着きそうな気配です。
どうやら、騒いだだけで何も変わらない結果となりそうですが、もしかすると、この騒ぎに
よる工期の遅れで、多額の追加費用が出るのではないかと、危惧しているところです。


私には、小池都知事はメディア受けの良い話題を作っただけで、都民にとっては負の遺産
だけを残しそうな気がしています。
さて、この都知事さんは、任期を全うできるのでしょうか?

アメリカ大統領選挙で、トランプ氏の勝利が決まったようです。
彼は、地球温暖化を否定しています。
世界第2位の温室効果ガス排出国にして、世界の1/6を排出するアメリカが、
勝手気ままに温室効果ガスを出すようになれば、
ただでさえ絶望感が漂うIPCCの報告書に火を点けるようなものです。
まあ、日本の原発反対派にとっては、事実上の追い風になるでしょうけど。


これまでのトランプ氏の言動から見えてくるのは、二つの目的です。
一つは、お金で善悪を判断する姿勢です。
彼にとって、これからの4年間で自分が儲かる社会構造を構築できるかが
勝負だと思っているのではないかとさえ、思えてきます。

もう一つは、極めて強い選民意識です。
彼は、ヒスパニック系の移民を排除すると言っています。
人種差別的な発言もあります。
性別においても、差別的な発言が漏れ聞こえてきます。
トランプ氏を選んだアメリカ国民は、
ヒトラーを選んだドイツ国民を批判できなくなったことだけは確かでしょう。
 

この先、どんな変化が起きるのか分かりませんが、変化することだけは確かでしょう。
その変化に、日本政府が対応できるのか、不安しかありません。

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