感染症の拡大を防ぐには、免疫を獲得するしかありません。
免疫を獲得する手段として、感染することがあります。いわゆる、自然免疫です。
ですが、これは原始生活のようなものです。
人工的に免疫を獲得する手段として、ワクチンがあります。抗原(ウィルスなど)の特徴の一部を取り出し、体内に入れます。これを感染と思った体は、免疫を獲得します。
(※免疫の説明は面倒なので、いい加減に書いています)


ちょっと、脇道に逸れましょう。
柑橘類に大きな影響を与える虫にミバエがあります。このミバエを駆逐する手段として、放射線不妊虫放飼法(SIT)があります。
これは、放射線を当てて不妊化したオスのミバエを大量に果樹園に放ち、自然界のメスと交尾させることで、孵化しないようにする手法です。
自然界のミバエを、殺虫剤などで駆除するのではなく、自然界の中で減らす手法です。


さて、今回の新形コロナウィルス感染症の対策ですが、アイデアとしては、意図的に感染を拡大させる方法があります。

新形コロナウィルスを改変し、感染力を高め、同時に、毒性を下げる改変も行います。
この新形コロナウィルスを、一般人に感染させます。
後は、強い感染力で広がるのを待ちます。感染した人は、免疫を獲得できるので、ワクチン接種と同様の効果を得られます。
毒性を下げてあるので、症状は出ないか、軽く済むという仕組みです。
ワクチンと併用できるように、ワクチンは、人工ウィルスから取り去った毒性に関わる部分を付加します。ワクチンで作られる抗体は、人工ウィルスを攻撃しないので、併用が可能になります。

これが実用化するとは、流石に私も思っていません。
まず、何を改変すれば感染力を上げられるのか、何を改変すれば毒性を下げられるのか、まだわかっていないと思います。
また、コロナウィルスの毒性とは何か、非常に曖昧な概念です。なので、毒性を下げることが可能なのか、私の理解を超えています。
更には、ウィルスはコピーミスを起こしやすいので、改変したウィルスが毒性を取り戻すと、強い感染力と相まって、一気に危機的になります。


現状では、ワクチンが最も効果的に感染拡大を防ぐ手段でしょう。
ですが、新形コロナウィルス感染症では、長期的な影響の検証が足りていないままに大量接種が始まっていることに、私は不安を感じています。
新形コロナウィルス感染症は、年齢によって影響が極端に異なります。これが、ワクチン接種のメリットを、年齢によって大きく変えてしまったのです。
ある年齢より高齢なら、長期的な影響はほとんど無視できます。ですが、若年層では、長期的な影響は無視できません。なので、慎重に判断されなければなりません。
にも関わらず、世界中で拙速な接種が始まっています。

もし、先に書いたような感染予防用ウィルスが開発されたなら、全体主義的な利益が個々人の利益より優先された使用が行われるかもしれません。
今回の新形コロナウィルスのワクチン接種は、それを危惧させる動きに思います。
パンデミックによって、政治が冷静さを失っているように見えるだけに、より深刻に感じています。