豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

タグ:休眠打破

「桜前線の北上」が今は昔になりつつある。
ここ20年ほど、九州ではソメイヨシノは北部の方が先に咲き、開花の地域が南に向かう南下現象が起きている。
地球温暖化で、花芽が低温で目覚める植物のメカニズム「休眠打破」がうまく働かないのが原因とみられる。
このままのペースで温暖化が進めば、将来は開花しない地域も発生すると警告する専門家もいる。

こんな記事が、西日本新聞のネットニュースに流れました。

サクラは、気温に敏感な花です。
暖かすぎても、寒すぎても、開花しません。
ソメイヨシノは、九州から北海道のほぼ全域で花を咲かせます。
北限は、北海道の美唄市とされています。
南限は、種子島付近とされていましたが、近年では開花の観測は行われていません。
開花が安定しないためと思われます。
この現象は、鹿児島市でも起き始めているようで、そう遠くない将来には、ソメイヨシノは鑑賞できなくなるのかもしれませんね。


当ブログでは、サクラの開花予想を掲載していますが、未だ開花を予想するところまで漕ぎつけていません。
これを、札幌の開花までに完成させたいと考えています。
そして、来年は、「休眠打破」について検討する予定です。
その上で、このまま地球温暖化が進めば、何年後からソメイヨシノが開花しなくなるかを予想したいと考えています。
面白くないネタですが、これが私たちが置かれている現状なのだと、理解していただきたいのです。

「サクラ開花予想 第八弾」で、ソメイヨシノの北限が、北海道 美唄市の東名公園だと書きました。
では、南限はどこでしょうか。
一応、種子島・屋久島地方を南限とするのが通説になっています。
ですが、気象庁のデータベースを見てみると、屋久島は1991年、種子島は2007年を最期に、桜の開花日、満開日の記録が途絶えています。
理由を確認したわけではありませんが、どうやらサクラの開花が不調になってしまったことが要因のようです。


冬場の気温が高くなると、サクラ(ソメイヨシノ)は開花しにくくなるようです。
特に影響が出るのが、満開時期です。
前述の種子島・屋久島ですが、種子島では、2001年と2007年に満開時期が異常に遅くなる現象が発生しています。

種子島の2001年の開花日は3月28日です。これは、鹿児島より2日早い開花でした。
ですが、満開日は4月23日でした。開花から満開まで、実に26日もかかっています。
2日遅く開花した鹿児島は、開花の6日後の4月5日に満開になっています。 
4月23日の満開は、青森県八戸の4月24日とほぼ同じです。
種子島の2007年の開花日は4月1日です。これは、鹿児島より2日遅い開花でした。
ですが、満開日は4月25日で、開花から24日後のことでした。
一方の鹿児島は、開花から5日後の4月4日に満開を迎えています。
4月25日頃に満開になったのは、秋田県秋田の4月23日や岩手県宮古の4月27日等です。
おそらく、寒さを経験していない花芽は、「休眠打破」とならないので、一斉には咲かないのでしょう。


さて、鹿児島市のサクラ(ソメイヨシノ)ですが、昨年までの満開時期を見る限りでは、開花から満開まで極端に長くなる現象は発生していません。
ですが、このまま地球温暖化が進めば、遠からずサクラが咲かないようになってしまうでしょう。


「サクラって、昔は花が咲いてたって本当?」

数十年後の子供たちに、こんなことを聞かれることのないように、温暖化対策をしていかなければならないと思います。

ウェザーマップから、早くも桜開花予想が発表されました。
私の「サクラ開花予想」は、今月末の発表予定なのに!

ところで、桜には、「休眠打破」と呼ばれる性質があると言われています。つまり、ある期間以上に寒さに晒されないと開花しない性質です。
私は、7.8℃より下がらないと開花しないと考えています。
鹿児島県では、一月下旬の平均気温でも7.9℃もあり、真っ当に開花するか、ギリギリのところです。

ウェザーマップでも、充分に気温が下がっていないため、鹿児島県や熊本県の開花時期は遅れると判断しています。


さて、私の「サクラ開花予想」ですが、現時点までに発表した内容では、2月下旬以降でなければ開花時期を予想することはできません。
この対策は、次々回で発表する予定です。
ただ、「お知らせ」にも掲載しましたように
、ちょっと面倒な式を解く必要があり、時間がかかりそうです。
なんとか、2月末日に間に合うように頑張ってみます。

乞うご期待!

↑このページのトップヘ