作物には、栽培期間の早生、中生、晩生を示す早晩性があります。
基本的には、早生より晩生が収穫量が増える傾向にあります。
低緯度では早生、高緯度では晩生の傾向があります。
栽培の適温になってから雨期/乾季になる前に収穫する場合は、早生の品種に適性があります。
 
また、作物には、日長変化(昼の長さの変化)に反応する光周性もあります。
光周性の代表的な例として、春まき小麦や秋まき小麦があります。
気候や土壌に合わせて、春まきや秋まき等、品種の選択します。
 
作物によっては、早晩性や光周性の影響で、品種毎に産地の気候や緯度等の条件が決まってしまいます。
 
地球温暖化では、単純に高緯度地域が温暖化するだけでなく、雨期や乾季がずれることも考えられます。
南で栽培していた作物を北の地域に持って行っても、栽培に適さない可能性があるのです。
地球温暖化が進むと、早晩性や光周性が影響して、生産量が激減する可能性があるのです。
 
これは、農産品の産地が極端に北日本に偏っている日本にとって、予想を超えて食糧自給率を落とす要因になるかもしれません。