「生命はどこから来たのか?」

最近のこと、いつも利用している駅の近くで、宗教関係者と思われる身なりの良い女性が、
「生命はどこから来たのか?」と題した小冊子を手に立っていました。
それを見たへそ曲がり私は、「生命の基はどこから来たのか?」の間違いではないのかと、
密かに思ったのです。


「生命がどこから来たのか」を問うということは、
「生命」は地球誕生前から存在していなければなりません。
ですが、そのような事実は、現時点では確認されていません。
確認されているのは、
地球に降り注ぐ隕石の中には有機物を含むものがあるということだけです。
その一例に、マーチソン隕石があります。
この隕石の中には、地球上では見つかっていなかった有機物も含まれていました。
ですが、
有機物は「生命」ではないので、宇宙から「生命」がやってきたことにはなりません。

「生命がどこから来たのか」を問う場合、
有機物を構成する元素の誕生を指す場合もあり得ます。
この場合、直接的には、恒星の核融合反応や、超新星爆発時の反応などで生まれたことを
問われていることになるでしょう。
更には、ビッグバン直後の宇宙で、
水素やヘリウムが生成されるところまで遡る必要があるかもしれません。

何を求めているのか、あるいは何を伝えたいのか、
色々な考え方があり、一つの答えに収斂しにくいかもしれません。






まあ、そんな細かなことを話題にするつもりはありません。

地球温暖化は、なぜ防がなければならないか?

今回は、「生命」を基準に考えてみたいと思います。



地球誕生時は、隕石落下時に解放される熱によって極めて高温だったと考えられています。
次第に隕石落下が減り、今から40億年くらい前には、表面温度が100℃を下回りました。
この頃、海が形成されたとみられています。

「生命」の誕生は、この少し後、今から38億年くらい前と考えられています。
ところが、22億年くらい前、地球は全球凍結に陥ります。
27億年前に誕生したストロマトライトによって、大量の酸素が発生し、
大気中の温室効果ガスが減ったためと、考えられています。





実は、地球史上最悪の環境破壊の起こしたのは、ストロマトライトなのです。
地球の大気から二酸化炭素やメタンを取り除き、猛毒の遊離酸素で覆ったのです。
これにより、嫌気性微生物は、地中の酸素がない世界に逃れるしかなかったのです。


全球凍結を生き延びた生命は、やがて多細胞化を始めます。
ですが、発生した時期は意外に最近で、今から10億年くらい前だろうとされています。
つまり、生命誕生から現在までの四分の三は、単細胞生物だけだったのです。

初期の多細胞生物は、単に単細胞生物が固まっているだけでしたが、
徐々に、細胞毎の機能分化が進んでいきます。
そして、ついに5億4000万年前にカンブリア爆発と呼ばれる大進化が起こるのです。




さて、現在、世界中で叫ばれている「地球温暖化」ですが、
実は、地球の歴史で見れば、ほとんど問題にならない些細な変化でしかないのです。
小型の生物には、大きな影響はないどころか、
もしかすると大きく進出するチャンスになる可能性さえあるのです。
起こりつつある「地球温暖化」は、人類を含む大型生物にのみ、影響がある問題なのです。





「地球温暖化対策」は、地球環境の保護などという綺麗事ではありません。
どんなに「地球温暖化」が進んでも、地球環境としては大した問題ではないのです。
なんてったって、地球は、猛毒の遊離酸素による環境破壊が今も続いているのですから・・・

「地球温暖化対策」は、人類の生き残りをかけた試練だと考えるべきです。
「地球温暖化」を防ぐ努力は、他の何でもない、人類自身のために行うのです。

もっと言うなら、

人類が真の知的生命なのか

問われているのかもしれません。