何度も銃規制が問題になってきたアメリカ。
ついに、大統領令で銃規制に踏み出そうとしています。
ですが、全米ライフル協会などの抵抗勢力は強く、「銃は自衛のために必要!」との主張を繰り広げています。

さて、自衛のための銃が手に入るアメリカは、安全な国なんでしょうか?


まず、銃の機能を考えてみましょう。
銃を持っていれば、銃弾を跳ね返すのでしょうか。
そんな馬鹿な話はありませんね。
基本的には、銃は、相手を脅すために使います。
でも、相手も銃を持っていれば、相手より先に撃つしかありません。

銃が持つこの性質から、アメリカの銃による被害者(死者)は年間で3万人を超えます。
日本では、一年間に8人ですから、人口比を考慮しても約2000倍という酷さです。
銃が自衛に役立っていないことが、はっきりと分かります。


さて、近年の日本は、積極的安全保障として、海外の紛争に関与しようとの方向性が出てきています。
これが、日本の安全保障にプラスの影響を与えるのか、マイナスの影響が及ぶのか、アメリカの銃規制をみれば考えるまでもないでしょう。
自衛隊には良い道具(武器)を与えるべきですが、それを使わないで済むことを考えるべきです。

現在の政府は、日本の発言力が低い理由を、海外での紛争解決に武力行使できないことだと勘違いしています。その勘違い故に、海外での武力行使への道を拓くために、安全保障を口実にしているのです。

70年間、他国民に銃口を向けなかったことは、日本が世界に誇れる歴史です。
この歴史を捨てた先に本当に平和があるのか、10年後には結果が出ているかもしれません。
まあ、どんなに自国民や他国民に犠牲が出ても、「積極的安全保障を採用したから、この程度で済んだ」と言うのでしょうが・・・