村井氏が主宰するJESEAや、早川氏が主宰する地震解析ラボは、よく当たる地震予知として、テレビや雑誌で取り上げられています。
本当に、地震予知に成功しているのでしょうか。
それ以前に、メディアは、地震予知に成功しているか確認した上で、 彼らを取り上げているのでしょうか。


実は、私は、地震解析ラボと同等の地震予知情報を作成し、実際に地震が発生するかを半年かけて検証したことがあります。つまり、どの程度の確率でマグレ当たりが起きるのか、試してみたのです。
その結果、 地震解析ラボより高い成功率となりました。
つまり、地震解析ラボの地震予知成功率は、まぐれ当たりと同等以下でしかないことを証明したのです。
また、地震解析ラボの実績を検証し、地震予知に成功していれば示すであろう傾向が、地震解析ラボには見られないことも確認しました。
詳細は、もう一つの豊芦原中津谷を見てください。

JESEAに関しては、地震解析ラボよりもはるかに悪質です。
JESEAが地震予知に使用している情報は、国土地理院の電子基準点の速報解を使用しています。
この速報解には、誤差が含まれており、国土地理院も注意を促しています。
ですが、これを無視して、誤差を使って地震予知を行っているのです。



さて、JESEAの地震予知情報も、地震解析ラボの地震予知情報も、有料の情報です。
前述のように、JESEAも地震解析ラボも、地震予知としては意味のある内容にはなっていません。
その詳細については、もう一つの豊芦原中津谷を見ていただくとして、メディア側に大きな問題があります。

すでに述べたように、地震予知として価値を持たないのに、有料で情報を流しているのです。
情報を買った人にとっては、予知成功率が高い情報だと言われてお金を払ったのに、実際には予知できていないのですから、詐欺に等しい行為になります。
万が一、JESEAや地震解析ラボが詐欺罪で告発されたなら、JESEAや地震解析ラボを扱ってきたメディアも、責任を免れません。
「我々も騙された!」とでも言うつもりなのでしょうか。


日本では、「大本営発表」は嘘の代名詞のように使われます。
70年余り昔、国民は大本営が発表する戦果を真に受け、泥沼の戦争を続けさせられたのです。
その反省から、戦後の公共放送は、政府の発表から一歩、間を置くようになったはずでした。
政府が嘘を言おうとしても、それを見抜き、真実を伝える役目を、メディアは果たさなければなりません。

地震予知について、「我々も騙された!」と言うようでは、「大本営発表」も鵜呑みにするのでしょう。
有料の地震予知情報を流している組織や主宰者は、地震予知の専門家ではありません。
また、地震予知の専門家は、地震予知には成功していないと公言しています。
ですから、ちょっと調べるだけで偽の地震予知に騙されることはありません。
それにもかかわらず、あたかも高い的中率の地震予知であるかのように伝えてきたのですから、詐欺罪に問われれば、同罪です。


メディアの実力は、特に科学分野の実力は、相当に低いようです。
だから、STAP細胞の報道では、まず持ち上げ、その後に叩く報道をしたのです。
STAP細胞は、最初から常温核融合と同レベルだったのです。
論文は発表されたと言え、慎重に扱うべきでした。
メディアが伝える科学分野の情報は、内容を疑っておいた方が良さそうです。




さてさて、メディアの実力が見えてきたのでは?
私は、メディアの伝えることは、「大本営発表」のつもりで受け止めています。
当ブログでは、今後、地球温暖化に触れていく予定ですが、メディアの「大本営発表」に惑わされないように、真実を伝えていきたいと考えています。