豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

<<豊葦原中津谷のニニギ>>

「なぜ、この谷のように暮らせぬのか」
腐海という危機を前にしても戦争に明け暮れる諸国を、ユパはこう嘆いています。
現在の地球が置かれている状況は、この台詞に表されているように思えませんか。
ならば、風の谷のように暮らしてみよう。
私なりの解釈の元、片田舎で自給自足型農業を始めることを決意したのです。

                              いむたかつみ

「米は、買ったことがありません。
支援者の方がたくさん米をくださるので、まさに売るほどあります」

農水大臣の発言です。


10年以上も前から、食糧自給率の向上をテーマに、細々とブログを続けてきました。
その私から見ると、こんな感覚の人物が農水大臣を続けても、食糧自給率が改善されるのか、疑問を感じます。

当の大臣は、「妻から『定期的に買っている』と言われた」と、発言を訂正しました。
更に、「ウケを狙って、大袈裟に言ってしまった」とも弁明しました。

でも、「米は買ったことがない」と「ウケを狙ってしまった」と、どちらの話にリアリティがあるかと聞かれれば、具体性(支持者が米をくれる)があるので、「米は買ったことがない」の方でしょう。
(『定期的』には、周期や量といった具体性がない)


この大臣、「備蓄米の放出を決断したのは私なので、最後までやり遂げたい」とも言ったようです。
『決断』は、そうかもしれませんが、『発案』は違います。
備蓄米の放出を求める声が出てから放出まで、半年以上も掛かっているので、『決断』そのものより、決断の時期が問題でしょう。
私には、他人の成果を横取りしたように聞こえました。


私は、備蓄米の放出が始まる前から、「備蓄米の流通を追跡できるように準備すべき」と言ってきました(スピンオフブログ)。
今、流通が滞っていて、問題になっています。
これくらいは予想した上で、準備を指示していてこそ、農水大臣でしょう。

それとも、具体的な策は官僚の仕事で、責任を取るのが大臣だと言うつもりでしょうか。
それなら、今回の暴言の責任は、どう取るのかと、問われることになります。


結局、この農水大臣は更迭されましたが、他人の成果を横取りするようなレベルなので、具体策に欠け、後手に回ってしまったとも言えるでしょう。

新しい農水大臣は、何か、具体策を持っているのでしょうか。
米の増産を言ってきた人物なので、その点は期待しないでもありませんが・・・

肝心なのは、国民の食糧が安定的に供給されることなのです。
米が象徴的ですが、米だけがあっても意味がありません。
そうなると、食糧自給率も為替レートも、大きく関わってきます。
農政は、ある意味、日本の外交も内政も、その問題が象徴的に現れている分野なのです。

日頃なら「お手並み拝見」と言うところですが、現状を鑑みると、直ちに策を講じていかなければなりません。
差し当たって、備蓄米の流れを詳細に把握することです。既に、『茶田買い』まで起きているので、その対策も講じる必要があります。

でも、トンチンカンな策は、遠慮します。

初めに、近畿の各府県のNo2の都市を確認しておきましょう。
データは、2020年の国勢調査を基にしています。

 三重県  四日市市(※ 四日市市は1番目、津市は2番目です)
 滋賀県  草津市
 京都府  宇治市
 大阪府  堺市
 兵庫県  姫路市
 奈良県  橿原市
 和歌山県 田辺市


今回は、近畿地方のNo2について、書いていきます。
個人的な印象で書いていきますので、実際とは違っているかもしれませんが、御容赦の程、お願い致します。



三重県のNo2は、県庁所在地の津市で、No1が四日市市です。
昭和の時代には、公害の街とされたように、海岸線に工場地帯が発達しています。

東京湾の川崎市、大阪湾の尼崎市に似ているように思います。
日本の三大都市圏は、似たような規模の湾の中にあり、似たような発達をしています。
それが、こんなところにも現れています。
もちろん、昔のような公害は、今は治っています。

東京駅からは、新幹線(名古屋駅経由)で2時間ちょっとです。



滋賀県のNo2は、草津市です。
群馬県の草津温泉とは、全く関係ありません。

滋賀県は、古くから琵琶湖の水運が発達してきました。
特に、東岸は豊かな平地が広がるため、安土城を筆頭に、彦根城、佐和山城、長浜城、小谷城、坂本城(この城だけ西岸にある)等、多くの城郭が作られました。
面白いことに、草津市には街の中核となる城はありません。(古い城はいくつかある)

東京駅からは、新幹線で京都駅まで出て、東海道本線を戻るのが早いようです。
所要時間は、3時間ほどです。



京都府のNo2は、宇治市です。
宇治市は、ベッドタウンとして人口を増やした街です。
宇治茶が知られていますが、生産量は多くないようです。
平等院の参道には、抹茶関連の店が並びます。

京都府は、日本海に面しているのですが、その印象がなく、内陸にあるイメージが強いと思います。
極端なまでに一極集中が進み、盆地に存在する京都市の印象しかないためでしょう。
例えば、舞鶴市は、日本海側の海運の拠点の一つですが、京都府の一市であることは、忘れられています。

東京駅からは、新幹線(京都駅)と奈良線で、3時間弱です。



大阪府のNo2は、堺市です。
No2ですが、政令指定都市です。
No2として取り上げた市で政令指定都市は、川崎市、浜松市、堺市、北九州市があります。

大阪市より歴史的には古く、戦国時代でも大きな存在感を誇っていました。
泉州地域は、海運が発達し、斑鳩の入口でもあることから、古墳時代から発展してきました。

東京からは、新幹線(新大阪駅)と地下鉄、南海電車で、3時間半くらいです。



兵庫県のNo2は、姫路市です。
世界遺産の姫路城で知られます。
兵庫県西部の中心都市であると同時に、古くは弁慶が修行し、秀吉の中国大返しでは陣を張った円教寺も、姫路市内にあります。

でも、古い人には、ちょっと意外かもしれません。
尼崎市の方が人口が多いと思っていた人も少なくないはずです。
これも、平成の大合併の影響です。

東京からは、新幹線で3時間ほどです。



奈良県は、橿原市が2番です。
市内には、橿原遺跡をはじめ、多くの遺跡が残っています。
流石、奈良県のNo2ですね。
奈良盆地の中は、どこを掘っても遺跡が出てきそうです。
「モグラも穴を掘れば遺跡に当たる」ってか。

東京駅からは、新幹線(京都駅)と近鉄京都線で、3時間半余りです。



和歌山県のNo2は、田辺市です。

私が田辺市を覚える切っ掛けとなったのは、堀江謙一氏の「太平洋ひとりぼっち」です。
シングルハンド(1人乘りヨット)としては、日本初の太平洋横断を果たした冒険を記した本です。
堀江氏は、パスポートを所持せずに不法出国したため、田辺の海上保安庁を恐れたそうです。
今の時代なら、トランプに「不法移民だ」と言われそうですね。

東京からは、南紀白浜空港経由で、4時間ほどです。




近畿地方は、古くから発展してきたため、それを背景とした都市形成が多いように思います。
その典型が、堺市や橿原市だろうと思います。
歴史を調べると、名前が出てくる市が少なくありません。長い歴史があるので、都市の基盤も、比較的、安定しています。
なので、数十年後になっても、No2はあまり変化しないだろうと思います。




さて、次回は、中国・四国地方のNo2を見ていくことにします。

閉鎖空間での居住実験としては、アメリカのバイオスフィア2が有名です。
あまりにも有名なため、我が国で行われた類似の実験は、知りませんでした。
まあ、規模も内容的にも、見劣りし、かつ時期も10年以上も遅れていた上、実験の概要もふらついていたようです。
なので、バイオスフィア2を知っていれば、それほどの関心を持つ必要もないのかもしれません。

ただ、当ブログにも関係する内容があるので、ちょっとだけ取り上げます。



実験の正式な名称は、『物質循環閉鎖居住実験』です。
青森県六ヶ所村にあるCEEFにて、2007〜2009年にかけて行われました。
(そう言えば微かに記憶が・・・)

バイオスフィア2とは違い、被験者は交代で行われたようです。
また、自然光を使ったバイオスフィア2とは異なり、栽培には人工光を用いています。
海や砂漠などの自然環境は用意されず、完全な循環系は構築されていません。


私の琴線に触れたのは、農地面積150m2 です。
これで、人類2人と山羊2頭を支えることができたとの結論を得たようです。

バイオスフィアでは、農地面積は2500m2 です。
これで、人類8人とピグミーヤギ5頭、豚3頭、鶏38頭の生命を支えました。

動物は、食用の家畜で、卵やミルクを得るために飼育しています。
(日本の実験では、搾乳に至らなかったそうです)
動物の飼育は、人が生きるために必須要件です。
なので、被験者の人数で農地面積を除したものが、1人当たりの必要農地面積と言えます。
日本の実験では、75m2/人となります。
バイオスフィアでは、312.5m2/人です。

当ブログでは、家畜を含めた1人当たり農地面積を、10a(1000m2 )としてきました。
これは、科学的な計算ではなく、作物毎の収穫量と日本の生産力と食糧自給率等から算出したものです。
自然環境下での実績を基にしているので、自然災害や気象等の外乱が含まれています。

なお、バイオスフィア2の耕作地当たりの収穫量は、東南アジアの5倍もあるそうです。
東南アジアの収穫効率で計算すると、1562.5m2 /人です。
これは、私の計算のざっと1.5倍の面積です。
私の計算は、東南アジアより1.5倍も高い収穫効率を見込んでいることになります。
日本の労働集約型農業の生産率が高いのか、実質食糧自給率が30%にも届かないのか、私の計算が太平洋岸を想定しているためか、とにかく東南アジアの収穫効率は、私の計算の2/3です。




日本の実験では、山羊は飼っていただけ、人工的に最適な気象環境下での農産等、かなり甘いデータではないかと思います。
これより良い数字は出てこないと考えると、別の意味で、参考になります。
熱機関のカルノー効率に相当すると考えれば、各国の農業の効率も測ることができます。
また、効率を無視してでも量を作らねばならない場合の限度を見極める指標にもなり得るでしょう。

バイオスフィア2は、砂漠の日照を農地に取り込みつつ、充分な水循環が行われたので、これも現実よりは良い生育条件だったはずです。
ただ、完全に閉鎖し(コンクリートが酸素を吸収して酸素分圧が低下したため、途中で酸素を注入しているので、完璧な閉鎖ではなかったが)、その中だけで2年間も循環させているので、実際の地球環境における循環に近いものになったはずです。


カルノー効率のように考えると、こうなりそうです。

・バイオスフィア2: 24.0%
・豊葦原中津谷  :  7.5%
・東南アジア   :  4.8%


ちなみに、豊葦原中津谷は、日本の農業をベースに計算しています。
ですが、豊葦原中津谷では、農薬や種苗の輸入が止まることを想定しているので、実際には東南アジアのレベルに届けば合格でしょう。
東南アジアでは、15.6aで1人分の食糧を生産できます。
豊葦原中津国の農地は、60a余りありますが、耕作放棄地なので、どれくらいの戻せるか、わかりません。
計算上は、4人分は確保できるはずです。
バイオスフィア2と同等まで高められれば、20人分になりますが、流石に無理でしょう。

未だに手をつけられていませんが、まずは、1人分を目標に始めたいと思っています。


「世襲議員が多い」と、誰もが思っています。
同時に、「優秀なら、世襲でも問題ない」との意見もあります。
確かに、優秀な人材を、「世襲だからダメ!」とするのは、国益に反します。

では、今の世襲の国会議員は、皆さん優秀なのでしょうか。



比較のために、将棋のプロ棋士と比較してみましょう。

将棋のプロ棋士は、180人弱です。
国会議員は、衆参合わせて713人です。
国会議員は、プロ棋士の4倍くらいです。

将棋のプロ棋士で、二世(『世襲』はできないので『二世』と呼ぶことにします)棋士は、私が把握できた範囲で6人です。
国会議員は、概ね120人くらいです。
二世が占める割合は、プロ棋士は1/30くらい、国会議員は1/6くらいです。

なんと、国会議員は、プロ棋士の5倍も世襲(二世他)がいるのです。

これは、少々異常に思えます。





プロ棋士は、優れた才能が必要です。
当然、親子であれば、親の才能が遺伝する可能性が高くなります。
親の才能を引き継げる意味では、国会議員の子供も、親から才能が遺伝する可能性は高いでしょう。
もちろん、才能が遺伝する確率は、プロ棋士の親子でも、国会議員の親子でも同じです。

プロ棋士の子供は、親から学ぶことができます。
国会議員も、親の背中で学ぶことができますが、プロ棋士は自宅にいることが多く、国会議員より学ぶ機会を多いと思います。

このように、二世の誕生しやすさは、国会議員でもプロ棋士でも大差はないでしょう。
強いて言えば、プロ棋士の方が有利でしょう。




能力の面では、プロ棋士の方が、二世の比率が高かなりそうですが、現実は大きく異なります。
なぜでしょうか。

一つに、プロ棋士の生活の厳しさを知っているからでしょう。
だから、子供を積極的にプロ棋士にしようとはしないのでしょう。

もし、プロ棋士になったら、無条件に年収(歳費)が2000万円になり、年収以外に1200万円のお小遣い(文書交通費)を貰え、年金(在職10年以上で議員年金)も約束され、3人の弟子(公設秘書)の給料まであるとしたら、どうでしょうか。
(国会議員の歳費を超える収入を得ているプロ棋士は、180人中の5人くらい)
寄付は届ける(政治資金収支報告書)だけでOKで、個人の資金管理団体に登録しておけば、子世代に代わる際にも相続税の対象外にできるなら、どうでしょうか。
JRは乗り放題(JR無料パス)で、東京の中心に安く宿舎(議員宿舎)を借りられ、それとは別に事務所(議員会館)も充てがわれるなら、どうでしょう。
更に、プロ試験(選挙)に、多少は親が関与できるなら、どうなるでしょうね。
二世のプロ棋士は、激増するでしょうね。

ただ、プロ試験に親が関与できないなら、それほど増えないだろうとは思います。
プロ棋士になるには実力が必要なので、子をプロ棋士にしたいと思っても、プロ試験で振るい落とされることになります。



プロ棋士に二世棋士が少ない理由は、見えてきました。

では、政治家に世襲が多いのは、なぜでしょうか。

一つには、給与や権限の大きさがあるでしょう。
他にも、優秀な人でも得られない特権が、国会議員にはあるからでしょう。
例えば、政治資金団体の相続です。
だから、世襲以外では、族議員(公務員から政治家への転身者)が多いのでしょう。

ただ、将棋におけるプロ試験(4段への昇段or編入試験)ほどは、選挙で当選することは厳しくないことが、大きいように思います。
選挙は、地盤・看板・鞄と言われますが、地盤(選挙区)と看板(知名度)は親から世襲できるし、鞄(秘書)さえ引き継げる場合があります。

国会議員で世襲が多いのは、旨みが大きい割には、世襲は容易だからと言えそうです。


見方を変えると、プロ棋士の世界は、親が子に継がせたいとは思わないくらいに厳しい世界だが、国会議員の世界は、親が子に継がせたいと思うほど甘い世界のようです。




二世のプロ棋士は、間違いなく実力がありますが、世襲の国会議員は、実力があるとは限らないとも言えそうです。

特に、小選挙区制のため、個々の選挙区が狭く、地盤の形成が容易であることも、世襲を容易にしています。
実際、世襲議員の8割近くが小選挙区で当選しています。
小選挙区の定数が、全体の6割程度であることを踏まえると、小選挙区制が世襲をしやすくする理由とみて間違いないでしょう。

小選挙区制を見直さなければ、能力が低い世襲議員を産み出すことに繋がり、日本の国益を損ねます。
また、小選挙区制を見直したからと言って、能力が高い世襲議員が落選するとは思えません。
また、能力が低い世襲議員を救済しても、国益には繋がりません。






もし、小選挙区制を廃し、世襲が難しくなると、世襲したい議員は、どんな手段を取るでしょうか。

おそらく、衆議院の比例区に出すでしょう。
名簿順位が高ければ、ほぼ無条件に当選します。

現状の比例区は、ベテラン議員や世襲議員の滑り止めとして使われることが多いのですが、選挙区選挙における地盤が弱くなり、結果的に、比例区の重要性が高まることになります。

となると、今度は、選挙区選挙の定数より、比例区の定数を増やしたい人達が増えるのかもしれません。
それは、国会議員には、職責より旨みが強いことを意味します。


ここまで考えた上で、新しい選挙制度を考え、かつ国会議員の権利を適正化していかなければならないということでしょう。

MLBの2025年4月27日(現地時間)に行われたジャイアンツvsレンジャーズ戦において、投手への内野安打に二つのエラーが重なり、サヨナラ打となったそうです。

2-2の9回裏、ジャイアンツの先頭打者エリオット・ラモス選手が打った打球は、セーフティーバントのようなゴロとなりました。
これを、レンジャーズのジャクソン投手が捕り、一塁に投げましたが、暴投となってしまいました。
ボールがファールグラウンドを転々としている間に、ラモス選手は、二塁を回って三塁へ向かいました。
これを見たレンジャーズのバーガー一塁手は、三塁へ送球しましたが、これも暴投になってしまい、ラモス選手は本塁を陥れました。

これがサヨナラ打となったのです。


(※注:掲題では、『投ゴロ』としましたが、正しくは『投手への内野安打』です)





なぜ、これを書いたかと言うと、私の同級生の記録に似ていたからです。

同級生は、小学生の時に少年野球をしていました。
ある試合で、三振したのですが、捕手が後逸したため、振り逃げで一塁へ向かったそうです。
捕手は、慌てて一塁へ送球しましたが、暴投となってしまいました。
その間に、同級生は二塁を回って三塁へ向かったのですが、バックアップした選手が再び暴投し、結局、振り逃げ本塁打となったそうです。

この試合は、私は見ていません。
と言うのも、同級生が振り逃げ本塁打を記録した時、まだ会ったこともありませんでした。
お互い、転校する前でした。


同級生の振り逃げ本塁打は、小学生の少年野球ですから、ありそうな話ですが、似た話が、MLBでも起きるとは思いませんでした。

ふと、同級生を思い出し、書いてみました。




ちなみに、「サヨナラ振り逃げ」とは言っていませんでした。


↑このページのトップヘ