豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

<<豊葦原中津谷のニニギ>>

「なぜ、この谷のように暮らせぬのか」
腐海という危機を前にしても戦争に明け暮れる諸国を、ユパはこう嘆いています。
現在の地球が置かれている状況は、この台詞に表されているように思えませんか。
ならば、風の谷のように暮らしてみよう。
私なりの解釈の元、片田舎で自給自足型農業を始めることを決意したのです。

                              いむたかつみ

池江璃花子さんが、5年前から戦ってきた白血病の寛解を報告しました。

おめでとうございます!


「彼女がプールに姿を見せること、それが奇跡」と、ライバルからも讃えられた代表復帰を果たして、既に3年がすぎました。
池江璃花子さんの寛解の話は、白血病と闘病している人に、明るい情報となるはずです。


今後の御活躍を、期待しております。


「マンガにもできない」と言われる大谷翔平選手ですが、今シーズンも、あっさりと50-50を通過し、6試合を残して53-55を激走中です。
2年連続の本塁打王を確実にし、同時に打点王も当確と言われています。
投手登録の選手が、2年連続で本塁打王なのです。
あり得ません!


こんな選手が出てしまうと、マンガ家は大変ですね。

走:盗塁は、MLBトップレベル。
攻:長打力も、MLBトップレベル。
守:投手としても、100マイル超の豪速球投手。

敵役としてなら、マンガに登場させられるかもしれませんが、物語の作り方が難しいですね。
バッテリーを主人公にして、二人掛かりで挑むストーリーでしょうか。


野球マンガの作者は、大谷選手の活躍を耳にする度、頭を抱えているのかも・・・



マンガ家の能力は、私の想像を越えているはずです。
きっと、面白い新作が出てくるのでしょう。

でも、大谷翔平選手が現役の間は、書かない方が良いと思いますよ。
ストーリーを面白くするため、二刀流の一本を折って今年は悶々としたシーズンを送るはずだったのに、主人公の大谷翔平は、嬉々として走り回り、停車することなく50-50を通過していきました。

大谷選手は、ストーリーをぶち壊しながら、我々の想像をあっさりと超えていきます!

東海汽船のジェットフォイル『セブンアイランド愛』は、2024年7月24日に東京・竹芝を出航後、房総半島沖で機関故障が発生し、漂流しました。
海保が曳航を試みましたが、牽引索が切れる等で時間が掛かり、翌25日5時半頃に大島港に接岸できました。

この事故は、以前から懸念されていたことが現実になっただけです。
ジェットフォイルの老朽化は、以前から懸念されていました。
使用船が老朽化し、今回のような事故が懸念されているのに、更新ができないのか、そこに、日本が抱える問題があります。



日本は、ロスト・テクノロジー大国です。
以前は、当たり前に製造できていた品が、今は製造できないのです。
製造できない直接の理由は、製造に必要な製造機器類が、既に処分されてしまったからです。
処分された理由は、注文が入らず、固定資産税だけが掛かる設備となったためです。
当然、これらの機器を扱える技能を有する人材も、後継者を育てることなく、引退しつつあります。

ある意味、仕方がないように見えますが、もう一段、踏み込むと、見え方が変わります。


近年の日本は、一種の損切りを積極的にやってきました。
今も、必死になって続けています。
例えば、ローカル線の廃止です。
利用を旅客に限定し、旅客だけで収支を判断し、損切りをしようとしています。

政府も、科研費を損切りの対象としました。

損切りは、悪い手段ではありませんが、将来を見据えた判断でなければ、後々、問題が発生します。
今回のジェットフォイルも、その一例と言えそうです。
ジェットフォイルを受注できないなら、販路を見つけるとか、製造機械を利用して、他の製品を作るとか、商品そのものを維持できないにしても、製造技術や製造機械は維持する工夫はなかったのでしょうか。

目先の損切りは、誰にでもできる簡単な逃げ手段です。
もちろん、未来を切り落とすので、瞬間的には未来を見据える必要もありません。
無能者の判断です。



ロスト・テクノロジーと言えば、大型ミリ波望遠鏡を今も作れるかどうか、怪しいものです。

野辺山宇宙電波観測所にある45mミリ波電波望遠鏡(以後「45m鏡」と略す)も、建造から40年以上が経過しています。
完成当時は、ミリ波電波望遠鏡としては、世界最大口径でした。
ですが、予算削減の煽りを受け、後継機どころか、観測の最前線から後退しつつあります。

2020年のノーベル賞に繋がった『イベント・ホライズン・テレスコープ』でも、45m鏡が使われることはありませんでした。
『イベント・ホライズン・テレスコープ』では、日本も参加する合成開口望遠鏡のアルマ望遠鏡を軸に、世界最大のミリ波望遠鏡のメキシコ・シエラネグラ山の望遠鏡等を利用して、ほぼ地球の大きさの合成開口電波望遠鏡を構成しました。
まあ、アルマを軸にすると決まった時点で、場所的に45m鏡の出番はなくなっていました。

45m鏡では、ホモロガス変形法が用いられました。
コンピュータの性能は、当時とは雲泥の差なので、計算自体は全く問題はなりません。
ですが、計算結果から実際の構造に落とし込むためのソフトウェア(経験であったり、プログラムであったり)が今も維持できているのか、心配です。



「昔はできたから、今もできるだろう」と思うかもしれませんが、そう簡単なものではありません。

ちょっと違うかもしれませんが、我々世代で石器を作れる人が居なくなっていることも、一例でしょう。
石器にできる石の種類、その石の外観や特徴、産地、採取方法、石器への加工方法、石器の使い方等々、全てわかる人は、日本に何人いるでしょうか。
石器を知らない人は少数ですが、作れる人はほとんどいないでしょう。

使わなければ、技術は簡単に失われるのです。
日本は、不採算部門を単純に切り捨て、自ら可能性を狭めてきました。
それ故、失われた技術は、かなりの分野に及ぶと思われます。

科研費は、減りつつあり、しかもヒモ付き(目的を明確にした予算)の割合が増えていると言います。
自由に研究できないため、研究分野もロスト・テクノロジー化が進み始めているのではないかと、不安になります。



日本は、富士山のような裾野の広い技術立国から、孀婦岩(そうふがん)のような特定の技術に特化した国になってしまったのかもしれません。

孀婦岩は、数百年から数千年で消えてなくなるだろうと、推定されています。
日本も、同じ運命を辿るのかもしれません。

孀婦岩とは違う運命に変えたいなら、裾野を拡げる施策が必要です。
無駄に思えるようなことにも、予算を付けてチャレンジしていくことが、大切だと思います。


2029年3月を目処に、新型のロマンスカーをデビューさせると、小田急が発表したそうです。

小田急は利用したことはありますが、実はロマンスカーには乗ったことがありません。
ロマンスカーと言えば、前面展望が人気ですが、私は、名鉄で前面展望は経験済みなのです。
古い話なので、正確には記憶していませんが、急行に乗ろうとしていたら、前面展望の車両が目の前に停止したので、乗ったように記憶しています。


小田急ロマンスカーと言えば、VSEが引退したため連接台車の車両は消滅してしまい、寂しく思っています。
とは言うものの、次期ロマンスカーで連接台車が復帰する見込みはありません。

国内では、3両以上の編成の連接台車は、もう長野電鉄に払い下げられたHiSE(現・長野電鉄1000系)くらいでしょうか。
4両編成なので、2両目と3両目は、台車の上ではなく、台車間に車両が跨っています。
是非、乗りに行きたいと思っています。



もう、VSEには乗れないのは寂しい限りですが、せめて趣味のNゲージで走らせられないかと、考えたことはあります。
ですが、1年前に検討したように、我が箱縦本線は、路線長が225m(スケール換算)しかありません。
編成長が146.8mにもなるVSEを走らせると、レイアウトをグルっと一周して、先頭と最後尾が50cm余りしか開きません。
これでは、ドッグファイト(犬が自分の尾を追いかける様)そのものとなってしまうため、諦めました。

連接台車でしか味わえない等間隔のジョイント音は、私のNゲージでも聞けそうにありません。

寂しい限りです。


何とか、連接台車の復活はないものでしょうか・・・


大谷翔平選手の得点圏打率は、9月11日(現地)時点で、0.218です。
これは、かなり低い打率で、「チャンスに弱い」、「MVPに値しない」と言われているようです。


なぜ、得点圏打率が問題になるのか。
言うまでもなく、得点に繋がらないからです。
これは、打者からすれば、打点に繋がらないので、打点王争いで不利になります。
ところが、大谷選手は、なぜか打点王争いをしています。

シーズン前半は、2番を打っていましたが、ベッツ選手の怪我による欠場を受けて、シーズン後半は1番を打っています。
1番打者は、打点には不利とされていますが、大谷選手は、なぜか打点王争いをしています。


こうなると、得点圏打率に意味があるのか、わからなくなってきます。

オマケに、出塁して本塁まで戻ってくる1番打者の役割を表す得点も、リーグトップです。
その際に求められる盗塁はリーグ2位ですが、ア・リーグの1位を上回っています。


大谷選手は、1番打者に求められる役割をリーグトップレベルで果たしつつ、クリーンナップの役割である打点もリーグトップを争っているのです。
何だか、得点圏打率の意味が、わからなくなってきました。



大谷選手が、得点圏打率が低いにも関わらず、打点王争いをできる理由は、長打率にあると思います。
長打であれば、得点圏(二塁や三塁)ではなく一塁走者も、打点に繋がります。
特に、走者がなくても1打点になる本塁打を量産しているので、打点王争いをできるのでしょう。

とにかく、常識では測れない選手です。

「二刀流の1本を自分で折っちまいやがった。これで行けるぞ!」と思ったら、一刀流でも超一流のサムライだったのです。
あり得ないでしょう!!


「大谷選手のような主人公をマンガに書いたら、編集に『あり得ない』と怒られる」と、マンガ家は言います。

2022年は、史上初の投打同時規定到達 & 同一シーズン二桁本塁打二桁盗塁二桁勝利。
2023年は、本塁打王かつ投手でも10勝。2年連続の二桁本塁打二桁盗塁二桁勝利。
2024年は、史上6人目の40-40を同一試合で達成。
打席は回ってこないかと思っていたら、9回裏同点の二死満塁からの本塁打で到達。
そして今、史上初の50-50を射程内(52本塁打・53盗塁ペース)に捉えています。

もし、これでMVPを逃したなら、それさえも「MVPを飛び越えてしまった男」として伝説になるでしょう。


数十年後、二刀流で、あるいは50-50で、大谷選手に迫る、あるいは越える選手が出てきた時、大谷選手の伝説的な記録が掘り起こされるのでしょう。
大谷翔平越えを果たした選手は、言うのです。
「大谷翔平のようにMVPを飛び越えたい。だから、MVPは要らない!」と。

今年、大谷選手にMVPを与えなければ、MVPの価値が下がりそうです。
本当に凄い選手は、MVPを貰えないのだと。




私達は、執筆途中の伝説を見ているのですね。

伝説の第一章は、日本での投打・二刀流でした。
第二章は、アメリカでの投打・二刀流でした。
第三章は、打者の枠の中だけで、二刀流(本塁打と盗塁)を見せてくれています。
来シーズンから始まる第四章は、どんなストーリーになるのでしょうか。

いずれ、終章を見ることになるのでしょう。
でも、少しでも長く、伝説をリアルタイムで見ていたいものです。

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