世間では、「地震兵器」なるものが囁かれているようです。
でも、「台風兵器」や「竜巻兵器」、「大雨兵器」、「太陽フレア兵器」等は、私は聞いたことがありません。
「地震兵器」は存在するのでしょうか?
仮に、「地震兵器」が実現可能だとします。
地球上のどこでも、いつでも、自由に地震を起こせるとします。
起こす地震の規模も、自由に設定できるとします。
更には、費用もバカ安だとします。
この条件下で、地震兵器の利点は、いったい何でしょうか?
単に、何かを破壊するのが目的であれば、通常兵器でも、核兵器でも、別に問題はありません。
ただ、これらの兵器、特に核兵器は、使用には細心の注意が必要になります。
それは、兵器の取り扱いよりも、兵器を使ったことによる国際世論の動きが問題になるからです。
それを踏まえて考えると、地震兵器の利点は、使用者が誰か分からないことでしょう。
自然界でも当たり前に発生し、規模によっては壊滅的被害を引き起こすのが地震ですので、人為的に発生させても、自然の脅威としてしかとらえることはなく、誰が発生させたのか秘匿できます。
逆に、この特徴が、地震兵器の欠点にもなります。
自然に起きたと思わせなければならないので、地震が起きない地域で使用できません。
また、同じ地域に大規模な地震を連続的に発生させることも、得策ではありません。
つまり、政治的な観点から、使用条件が厳しくなるのです。
次に、地震兵器の仕組みを考えてみましょう。
地震のエネルギー:Eqは、log10Eq=4.8+1.5Mです。
これに対し、爆弾のエネルギー:Ebは、Eb=TNT火薬換算量(kg)×4.184×10^9です。
(エネルギーの単位はいずれもジュール)
過去の事例では、4.2Mt(TNT火薬換算)の核爆発でM6.97の地震が発生した記録があります。
爆発のエネルギーは、M7.63に相当するので、地震に変換されたのは核爆発の1割程度だったようです。
さて、地震兵器で必要となるエネルギーを、人工的に生み出す必要があるとすると、核エネルギーしかないでしょう。
相手にダメージを与えるほどの地震となると、M7以上の規模が必要です。
となると、前述の4.2Mt以上の水爆となります。
発生させたエネルギーの全てが 地震に変換できるとしても、450kt以上の核エネルギーが必要です。
450ktは、出力100万kWの原発の約3週間分の発電量に相当します。
これだけのエネルギーを用意するだけでも大変ですが、この膨大なエネルギーを震源域に伝える方法が難しいのです。
これらを考えると、人工的に生み出したエネルギーで地震兵器のエネルギーを賄うことは非常に難しいし、投入するエネルギーに対して得られる戦果は小さくなってしまう点でも、問題があります。
人工的に生み出したエネルギーで地震を発生させる地震兵器は、実現可能か否かの前に、兵器として成立しないように思います。
では、自然界のエネルギーを利用する地震兵器はどうでしょうか。
地震兵器で太陽光や風力なんか論外ですから、やはり岩盤の歪みか、地熱でしょう。精々、地磁気でしょう。
これらの内、地磁気はエネルギー密度が低いので、地震兵器のエネルギーとしては小さ過ぎます。
岩盤の歪みと地熱は、蓄積できれば利用不可能とは言い切れません。
ただ、これらが豊富にある場所は、地震地帯に限られます。
また、蓄積が必要なので、地震地帯の中でも歪なり地熱なりが溜まっている場所にしか、地震を起こせそうにありません。
言い方を変えれば、いつ地震が発生してもおかしくない場所でしか、地震兵器は機能しないことになります。
ここまで見てみると、地震を自由に操れるとしても、地震兵器は機能しないように思えます。
これ以外にも、地震を自由に操れるのかという問題も残っているのです。
地震を兵器とできる可能性を研究していないとは言いませんが、こんな機能不全の地震兵器を開発しようと考えるのかとの視点で見ると、積極的には開発を行うようには思えません。
まあ、「個人的に話題として盛り上がるのは御自由にどうぞ」というのが、私の立ち位置でしょうか。
でも、「台風兵器」や「竜巻兵器」、「大雨兵器」、「太陽フレア兵器」等は、私は聞いたことがありません。
「地震兵器」は存在するのでしょうか?
仮に、「地震兵器」が実現可能だとします。
地球上のどこでも、いつでも、自由に地震を起こせるとします。
起こす地震の規模も、自由に設定できるとします。
更には、費用もバカ安だとします。
この条件下で、地震兵器の利点は、いったい何でしょうか?
単に、何かを破壊するのが目的であれば、通常兵器でも、核兵器でも、別に問題はありません。
ただ、これらの兵器、特に核兵器は、使用には細心の注意が必要になります。
それは、兵器の取り扱いよりも、兵器を使ったことによる国際世論の動きが問題になるからです。
それを踏まえて考えると、地震兵器の利点は、使用者が誰か分からないことでしょう。
自然界でも当たり前に発生し、規模によっては壊滅的被害を引き起こすのが地震ですので、人為的に発生させても、自然の脅威としてしかとらえることはなく、誰が発生させたのか秘匿できます。
逆に、この特徴が、地震兵器の欠点にもなります。
自然に起きたと思わせなければならないので、地震が起きない地域で使用できません。
また、同じ地域に大規模な地震を連続的に発生させることも、得策ではありません。
つまり、政治的な観点から、使用条件が厳しくなるのです。
次に、地震兵器の仕組みを考えてみましょう。
地震のエネルギー:Eqは、log10Eq=4.8+1.5Mです。
これに対し、爆弾のエネルギー:Ebは、Eb=TNT火薬換算量(kg)×4.184×10^9です。
(エネルギーの単位はいずれもジュール)
過去の事例では、4.2Mt(TNT火薬換算)の核爆発でM6.97の地震が発生した記録があります。
爆発のエネルギーは、M7.63に相当するので、地震に変換されたのは核爆発の1割程度だったようです。
さて、地震兵器で必要となるエネルギーを、人工的に生み出す必要があるとすると、核エネルギーしかないでしょう。
相手にダメージを与えるほどの地震となると、M7以上の規模が必要です。
となると、前述の4.2Mt以上の水爆となります。
発生させたエネルギーの全てが 地震に変換できるとしても、450kt以上の核エネルギーが必要です。
450ktは、出力100万kWの原発の約3週間分の発電量に相当します。
これだけのエネルギーを用意するだけでも大変ですが、この膨大なエネルギーを震源域に伝える方法が難しいのです。
これらを考えると、人工的に生み出したエネルギーで地震兵器のエネルギーを賄うことは非常に難しいし、投入するエネルギーに対して得られる戦果は小さくなってしまう点でも、問題があります。
人工的に生み出したエネルギーで地震を発生させる地震兵器は、実現可能か否かの前に、兵器として成立しないように思います。
では、自然界のエネルギーを利用する地震兵器はどうでしょうか。
地震兵器で太陽光や風力なんか論外ですから、やはり岩盤の歪みか、地熱でしょう。精々、地磁気でしょう。
これらの内、地磁気はエネルギー密度が低いので、地震兵器のエネルギーとしては小さ過ぎます。
岩盤の歪みと地熱は、蓄積できれば利用不可能とは言い切れません。
ただ、これらが豊富にある場所は、地震地帯に限られます。
また、蓄積が必要なので、地震地帯の中でも歪なり地熱なりが溜まっている場所にしか、地震を起こせそうにありません。
言い方を変えれば、いつ地震が発生してもおかしくない場所でしか、地震兵器は機能しないことになります。
ここまで見てみると、地震を自由に操れるとしても、地震兵器は機能しないように思えます。
これ以外にも、地震を自由に操れるのかという問題も残っているのです。
地震を兵器とできる可能性を研究していないとは言いませんが、こんな機能不全の地震兵器を開発しようと考えるのかとの視点で見ると、積極的には開発を行うようには思えません。
まあ、「個人的に話題として盛り上がるのは御自由にどうぞ」というのが、私の立ち位置でしょうか。
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