今日は、1月25日の日記から転載します。
この日、私と同じ日に胃癌で入院された方が翌日に退院すると聞き、少し焦り始めたのを覚えています。
 
 
【1月25日土曜日】
六時、起床。
水平線は、雲が掛かっています。
それでも、窓際の椅子には人がいました。
体重は、昨日から一キロ減っていました。
 
七時、朝食。
足りない。
全然足りないのです。
パッと見ただけで、「これだけ?」と思ってしまうのです。
食欲が出てきている証拠です。
食後の体重は、きのうより五百グラムくらい落ちていました。
食欲はあるので、病院食が足りないのでしょう。
 
十時、検温。
続いて回診。
「病院食が足りないので、牛乳を足してもいいですか?」と聞くと、「ゆっくりなら」とのこと。
ディルームに出ると、入院時に一緒にVTRを見た人が、「明日の退院が決まりました」と言うのです。
胃の切除手術を同じ十四日にしていたし、私と比べて、経過はそれほど速くなかったはずですが、先に退院することになりました。
寂しさと焦りを感じました。
でも、ラッキーなことに、雑誌テレビジョンをもらいました。
今日から二週間分の番組表が記載されている新しいデレビジョンです。
その方は、これを買った途端に退院が決まったそうです。
 
十一時半
シャワーを浴びました。
 
十二時、昼食。
 
十三時
大河ドラマを見ました。
テレビは、プリペイドカード方式です。
テレビジョンをもらったので、見たいテレビだけを見れます。
 
十三時半
家族が面会に来ました。
 
十四時半
家族は帰宅。
岩海苔のような便が続いていたが、量を除いて、手術前と同じ状態に戻りました。
 
十八時、夕食。
 
二十時、検温。
 
二十一時
本来は消灯時刻なのですが、中々消灯になりません。
 
二十二時
トイレに行った際にナースステーションの様子を見ると、看護士が気付いて消灯に来ました。
何か事務仕事に追われていたのでしょう。