アイドル活動をしていた丸山夏鈴(まるやま・かりん)さんが、肺癌のため、21歳の若さで亡くなられました。
 
私は、今日まで彼女を存じ上げませんでした。
でも、彼女が小学校2年生から脳腫瘍と闘ってきたと知り、私のblogで取り上げることにしました。
夏鈴さんは、10年以上も癌と闘ってきたのかと思うと、癌が見つかってから一年半しか経っていない私には、その葛藤がどれほどのものだったか想像を超えています。
 
このblogでも、何度も書いていますが、私が入院していた僅か2週間でも、癌と闘う多くの子供たちを見てきました。
病棟は、違っていましたが、売店やホールで子供たちを見かけました。
声を掛けることはできませんでしたが、外から見ている分には、明るく元気に見えましたが、松葉杖や車椅子で移動する姿は、痛々しくもありました。
 
 
近年、癌の新しい治療法として、免疫療法が長足の進歩を遂げています。
昨年、免疫チェックポイント阻害剤「ニボルマブ」が、悪性黒色腫の治療薬として承認されました。
この薬は、免疫細胞の一つであるT細胞のブレーキ機能(PD-1)を阻害し、癌細胞のPD-L1の働きを阻止します。
この薬にも副作用はありますが、長期に渡って使用しても効果が低下しない、複数の種類の癌に効果がある等、画期的と言われています。
 
この薬の原点であるPD-1は、京都大の本庶佑(ほんじょ たすく)客員教授が発見したそうです。
こういった研究が、日本で、世界で、活発になることを期待したいです。
「ニボルマブ」が、小児癌と闘う子供たちを救えるのか、私には分かりません。
ですが、免疫療法が子供たちの希望の一つになってほしいと願っています。