京都大の浜西順三助教授らの研究グループは、免疫を再活性化する新しい癌治療薬の投与により、卵巣がん患者の一部で腫瘍を消失させる効果を臨床試験で確認したと、発表しました。
投与された治療薬は、本blogでも5月23日の記事に書いた小野薬品工業のニボルマブ(商品名オプジーボ)だそうです。
投与された治療薬は、本blogでも5月23日の記事に書いた小野薬品工業のニボルマブ(商品名オプジーボ)だそうです。
この治療薬は、皮膚がんの一種である悪性黒色腫の治療薬として承認されたのですが、当初から複数の種類の癌に使用できると考えられており、肺がんで適応拡大の承認申請がされています。
浜西教授らのグループは、卵巣がんの手術後にがんが再発し、抗がん剤も効きにくくなった患者20人に対する治験で、この薬を2週間毎に計4回投与したところ、2人は腫瘍が完全に、1人は部分的に消えたことを確認しました。
浜西教授らのグループは、卵巣がんの手術後にがんが再発し、抗がん剤も効きにくくなった患者20人に対する治験で、この薬を2週間毎に計4回投与したところ、2人は腫瘍が完全に、1人は部分的に消えたことを確認しました。
また、6人に腫瘍が大きくならないという抑制効果があったとしています。
一方、10人は効果が全く見られず、残りの1人は評価ができなかったそうです。
今後は、薬が効きやすい人を絞り込む研究も必要になるそうですが、他の治療薬に効果が見られなかった患者に対しても効果がみられることから、患者にとって希望をもたらしてくれる治療薬と言えます。
今後は、薬が効きやすい人を絞り込む研究も必要になるそうですが、他の治療薬に効果が見られなかった患者に対しても効果がみられることから、患者にとって希望をもたらしてくれる治療薬と言えます。
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