国立がん研究センターは、
2007年から癌の治療を始めた患者延べ168,514人について、
同じ年齢・性別の一般集団に比べて、5年後の生存率がどれだけかを示す
「5年相対生存率」が64.3%だったと発表しました。
 
全国のがん診療連携拠点病院のうち、
患者の90%以上の生死を確認できたなどの条件を満たす
177施設(46都道府県)の患者情報を集計しました。
(※対象患者数は全患者の約3割に相当)
胃がんの5年相対生存率の都道府県別の集計では、
全国平均71.2%に対し、福井(77.7%)や長野(77.6%)が高く、
群馬(60.9%)や茨城(62.0%)が低いなどの差がみられました。
生存率の低い地域は、
患者の年齢が高い、早期発見率が低いなどの傾向が見られたそうです。
 
これらのデータが、今後の各地域の医療に反映されることを期待しています。