国立がん研究センターは、全国がんセンター協議会(全がん協)の協力を得て集計した全ての癌の全臨床病期の10年相対生存率を発表しました。
 
イメージ 1
 
 
全がん協のHPを見ると、癌の種類によって、あるいはステージによって、大きく生存率が違っていることが分かります。
 
私の直腸癌の場合、ステージⅠからⅢでの発見が多く、ステージⅣは15.7%に留まります。
10年生存率は、ステージⅠで94.1%、ステージⅡが83.3%、ステージⅢが63.0%に対して、ステージⅣは6.0%と激減します。
ですが、早期発見が容易なので、全ステージの平均で68.5%と、高めの生存率になっています。
因みに、直腸癌の全ステージの平均の五年生存率は76.0%ですから、5年生存を果たすと、それ以降の生存率の低下は少ないと言えます。
 
イメージ 2
 
 
生存率が最も厳しいのは、膵臓癌です。
10年生存率は、ステージⅠで29.6%、ステージⅡが11.2%、ステージⅢが3.1%、ステージⅣでは僅か0.9%です。
しかも、発見が遅く、発見時のステージは、ステージⅠが6.4%、ステージⅡが11.1%、ステージⅢが14.1%に対して、ステージⅣは57.3%を締めています。
生存率の低さに加え、発見が難しいため、全ステージの生存率も4.9%しかありません。
 
これらを見てくると、比較的若い年齢で癌を罹患したのは不運にしても、それが治癒率が高い直腸癌のステージⅡだったことは、幸運だったのかもしれません。