手術ができない大腸癌の抗ガン剤治療の効果は、左側に癌ができた場合より右側に

できた場合の方が、生存率が高いそうです。


米カリフォルニア大などの研究では、右側に癌ができた患者293人と、左側に
癌ができた患者732人を比較した結果、生存期間の平均は、左側が33.3カ月、
右側は19.4カ月で、左側が長かったそうです。
昭和大横浜市北部病院の砂川優講師(腫瘍内科)らの研究では、患者110人を
解析した結果、左側の患者の生存期間は36.2カ月で、右側の患者は12.6カ月
でした。

大腸は、右下腹部で小腸と繋がっています。
右わき腹に沿って上行結腸、右腰上から左腰上に横行結腸、そこから左下腹部に
下降結腸、更に直腸までのS字結腸と繋がります。
このように、上行結腸からS字結腸、直腸まで一繋がりですが、発癌に関わる遺伝子が
右側と左側で異なり、右側の方が悪性度の高い癌が多いのだそうです。
また、左側にできた癌の方が症状が出やすい事も、発見を早めるので、生存率を
高める要因になっているそうです。

癌ができる部位を選べませんが、大腸カメラなどの検査を受けることはできます。
少しでも早期に発見できるよう、気をつけましょう。