一昨日からデメリットを見ていますが、
今日は「3.有機農業、従来型農業と共存できない」を見てみたいと思います。
 
1.健康に悪影響を及ぼす可能性がある。
2.自然環境を破壊する。
3.有機農業、従来型農業と共存できない。
4.民主主義と共存できない。
5.世界を養えない。持続的ではない。
 

3.有機農業、従来型農業と共存できない

まず、問題になるのが、交配による遺伝子汚染です。
ただ、これは遺伝子組み換え作物に限った話ではありません。
近年では、一代種が増えています。
一代種は、収穫の一部を翌年用の種子にできないので、毎年、種子を購入します。
ですから、遺伝子汚染を受けても、翌年にその種子を使うことはありません。
 
もう一つの問題は、除草剤耐性の遺伝子組み換え作物は、除草剤を使うことです。
これは、遺伝子組み換え作物以外では太刀打ちできません。
 
最後に、制度的な問題として、有機認証を受ける上で、近隣地で遺伝子組み換え作物を栽培していないことが条件になるようです。
また、遺伝子組み換え作物では除草剤を使用するので、これも有機認証を受ける上で障害になります。
 
 
「豊葦原中津谷」では、農薬や肥料をできるだけ使わない農法になる予定です。
これは、農薬や肥料の入手が困難になる事を想定しているためです。
逆に言えば、除草剤を含む農薬耐性の遺伝子操作は、「豊葦原中津谷」には不要です。
ですが、害虫対策の遺伝子操作は、農薬の使用量を減らせるので、「豊葦原中津谷」にはメリットがあります。
有機認証は受けられませんが、「豊葦原中津谷」は自給自足なので影響はありません。
遺伝子組み換え作物は、使いようで有機農法や従来型農法とも相性は良くなる可能性があります。