新年早々ですが、地震予知関連の記事を書いておきます。
1.地震の火種
東北大学、遠田晉次
地震が発生すると、その周辺に歪が発生する。
歪は、主として断層の延長線上と、断層に直行する地域に溜まりやすい。
断層の延長線上は、横ずれの歪と考えて良いだろう。
断層に直行する地域は、正断層(引張り)と考えて良いだろう。
この歪が増えた場所で小さな地震が連発し、次の地震の火種となるとの考えが、この仮説となる。
遠田氏が予測する危険な場所は、次の二か所としている。
(1)松本市東部、牛伏寺断層。火種は2011年。
(2)川内市西部、長町-利府線断層帯。火種は1998年。
<伊牟田の私見>
小さな地震がなければ火種にならないとする考え方は、間違っている可能性があります。
小さな地震が起きるのは、そこに歪が溜まっている証拠に過ぎません。
また、火種から20年以上も後に地震が発生するのは、直接的な関連の説明が難しいと思います。
単純に、大きな地震によって周辺の歪が増えたため、次の地震が早まる程度と考えるべきだろうと思います。
2.低周波微動
京都大学、山下裕亮
スロースリップによる低周波振動が、日向灘で熊本地震の翌日から2週間に渡って観測された。
東日本大震災の前の1月25日頃から、宮城県沖で観測されている。
日向灘のスロースリップは、大隅半島沖付近で発生していたが、2015年頃から東側に拡がりつつあり、南海トラフ地震が迫っていると考えられる。
<伊牟田の私見>
スロースリップは、スロースリップが発生している地域の歪が解消されるが、その歪は周辺に移動すると考えられます。
その意味では、地震の火種と類似の考え方です。
ですので、地震の火種で指摘した問題が、この手法に言えます。
3.統計学的推定
統計数理研究所、尾形良彦
無感地震を含めた全ての地震を解析し、地震が発生する確率を算出する。

この数式の個々の意味は不明。
NHKの番組中では、2016年7月にM4以上の地震が発生する危険性が高い地域を紹介していた。
実際、7月17日、20日、27日に茨城県で発生した地震は、いずれも発生確率が高いと予想された地域で発生していた。
ただし、この手法は、中規模の地震の予測には有効だが、大地震はデータが乏しいため、予測が難しい。
一方、アメリカでは、STEPと呼ばれる「24時間以内に地震が発生する確率」を公表している。
<伊牟田の私見>
8月20日から9月20日にM4以上の地震発生確率が高いとされた場所で言えば、10月21日に発生した鳥取県中部地震については、まさに震源付近のみを発生確率が高いとしていました。
地震モドキを行った際も、これに似た手法で地震発生確率を計算していました。
曖昧さは残るが、意味はあると思います。
※地震モドキはマグレ当たりを狙っただけのものですので、勘違い無きようお願いします。
1.地震の火種
東北大学、遠田晉次
地震が発生すると、その周辺に歪が発生する。
歪は、主として断層の延長線上と、断層に直行する地域に溜まりやすい。
断層の延長線上は、横ずれの歪と考えて良いだろう。
断層に直行する地域は、正断層(引張り)と考えて良いだろう。
この歪が増えた場所で小さな地震が連発し、次の地震の火種となるとの考えが、この仮説となる。
遠田氏が予測する危険な場所は、次の二か所としている。
(1)松本市東部、牛伏寺断層。火種は2011年。
(2)川内市西部、長町-利府線断層帯。火種は1998年。
<伊牟田の私見>
小さな地震がなければ火種にならないとする考え方は、間違っている可能性があります。
小さな地震が起きるのは、そこに歪が溜まっている証拠に過ぎません。
また、火種から20年以上も後に地震が発生するのは、直接的な関連の説明が難しいと思います。
単純に、大きな地震によって周辺の歪が増えたため、次の地震が早まる程度と考えるべきだろうと思います。
2.低周波微動
京都大学、山下裕亮
スロースリップによる低周波振動が、日向灘で熊本地震の翌日から2週間に渡って観測された。
東日本大震災の前の1月25日頃から、宮城県沖で観測されている。
日向灘のスロースリップは、大隅半島沖付近で発生していたが、2015年頃から東側に拡がりつつあり、南海トラフ地震が迫っていると考えられる。
<伊牟田の私見>
スロースリップは、スロースリップが発生している地域の歪が解消されるが、その歪は周辺に移動すると考えられます。
その意味では、地震の火種と類似の考え方です。
ですので、地震の火種で指摘した問題が、この手法に言えます。
3.統計学的推定
統計数理研究所、尾形良彦
無感地震を含めた全ての地震を解析し、地震が発生する確率を算出する。

この数式の個々の意味は不明。
NHKの番組中では、2016年7月にM4以上の地震が発生する危険性が高い地域を紹介していた。
実際、7月17日、20日、27日に茨城県で発生した地震は、いずれも発生確率が高いと予想された地域で発生していた。
ただし、この手法は、中規模の地震の予測には有効だが、大地震はデータが乏しいため、予測が難しい。
一方、アメリカでは、STEPと呼ばれる「24時間以内に地震が発生する確率」を公表している。
<伊牟田の私見>
8月20日から9月20日にM4以上の地震発生確率が高いとされた場所で言えば、10月21日に発生した鳥取県中部地震については、まさに震源付近のみを発生確率が高いとしていました。
地震モドキを行った際も、これに似た手法で地震発生確率を計算していました。
曖昧さは残るが、意味はあると思います。
※地震モドキはマグレ当たりを狙っただけのものですので、勘違い無きようお願いします。
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