『豊葦原中津谷の城』を建てたいと思ってはいるものの、
お金はないし、移住の目処も立たないし、何も具体化していません。

まあ、夢だけは持ちたいので、テーマの一つであるゼロ・エネルギ住宅について、
夏沢鉱泉を例に、考えてみようと思います。

 

 

まずは、夏沢鉱泉の紹介からです。

夏沢鉱泉は、八ヶ岳山麓にある山小屋の一つです。

ここは、積極的なエコの取り組みが評価されている施設です。


(夏沢鉱泉のリンク先)
  http://www004.upp.so-net.ne.jp/natsuzawa/


ここのエコは、トイレ対策を始め、様々な取り組みが行われていますが、
その一つ、電力について紹介しつつ、『豊葦原中津谷の城』のアイデアを拝借しようと思います。

 

(夏沢鉱泉の発電施設のリンク先)
  http://www004.upp.so-net.ne.jp/natsuzawa/shisetsu/shisetsu.html
  http://www.nef.or.jp/award/kako/h11/00syo13.htm


電力は、水力、風力、太陽光の発電と、蓄電です。

それぞれの概要は、以下の通りです。

 

  水力発電

   落差35m

   タービン出力4.0kW

   発電出力3.5kW

 

  風力発電

   発電出力2.1kW

   300W×7基

 

  太陽光発電

   発電出力4.9kW

   屋根上48枚

   壁28枚(雪害対策)

 

  蓄電

   48V×1000Ah

 

 

自然エネルギーの最大の問題は、発電出力が安定しないことです。

また、年間を通すと、定格よりはるかに小さな電力しか得られないことも問題です。

概算として、水力は定格の三分の二、風力は定格の四分の一、太陽光は定格の八分の一が、
年間の発電量となります。

夏沢鉱泉のデータはないので、これを基に平均発電出力を推定すると、水力は2.3kw、風力は0.5kw、太陽光は0.6kW、合計で3.4kWくらいと推定しています。

平均すれば、1日の発電電力量は、81.6kWh程度なのでしょう。

 

 

全設備の定格出力の合計は10.5kWなので、定格の発電電力なら、充電可能時間は
5時間弱になります。

この充電設備の目的の一つは、自然エネルギーの変動を吸収することです。

ですが、夜間、あるいは曇天&無風が続けば、充電が不足する可能性があります。
繁忙期の曇天&無風なら、昼間でも不足するかもしれません。

実際、夏沢鉱泉は、再生可能エネルギーとエンジン発電機を併用しているそうです。

 

エンジン発電を問題視している訳ではありません。
自然エネルギーだけで全電力を賄うことは、非常に難しいのです。
エンジン発電機を用いずに出来るようにする事は、経済的ではないのです。
それを踏まえて、応用を考えようとしているだけです。

『豊葦原中津谷の城』は、夏沢鉱泉のエンジン発電機の代用として、電力会社から電力を買うことになります。

 


今回は、夏沢鉱泉の発電施設について、簡単に確認してみました。
色々と問題を抱えているようですが、ここまでのレベルで実施していることは評価できます。
問題があるにも拘らず、このレベルで実行できていることは凄いと思います。

次回から、豊葦原中津谷の城への応用を考えていきます。
夏沢鉱泉には及ばないにしても、少しでもゼロエネルギーに近付けたいと思います。
 

風の谷の城