先日、レタス工場を話題にしましたが、なぜレタスを生産することにしたのか、考えてみました。
 
まず、工場でのレタス生産は、技術的には難しくありません。
と言うより、工場で生産できない農作物は、おそらく無いはずです。
工場での生産を妨げるものは、法律と生産コストが大きく、それ以外ではマスコミと世論になるだろうと思います。
法律と世論は技術者の範疇ではないのでは、生産コストについて考えてみます。
 
生産コストは、農作物の栽培方法と栽培期間などで決まると思います。
商業ベースで生産するには、現状の農産物との価格競争になります。
なので、野菜工場の生産コストは、現状の農産物の価格が目標となります。
どんな農産物でも作れるのだから、ターゲットは最も価格が高い農産物です。
国内で生産される農産物は、海外の農産物に比べると割高です。
この時点で、ターゲットは国内で生産される農産物に絞られてきます。
次に、栽培期間が短い作物を選択することになります。
その結果が、レタスだったのだろうと思います。
 
 
さて、野菜工場ですが、今後、生産量や品種が広がっていくとしても、競争力の面から、国内産の農産物が競争相手になっていくことは変わらないと思います。
農家も、生産性の向上や輸入農産物との競争に打ち勝つための方策を採っていくべきですが、環境面の自由度が低いので、厳しい戦いになるでしょう。
 
一方、野菜工場は、環境面の自由度が高いので、あらゆる栽培品種への適応が可能です。
なので、法制面から、国内自給率が高い品種への野菜工場の進出は上限を設けるなどの制限を課し、輸入農産物と競合させるようにしていくべきだと思います。
そういった政策をとらなければ、食料自給率は下がり続けるだけでしょう。