前回は、耕作面積から見た日本の居住可能人口を考えました。
耕作面積の限度から日本の人口に上限があるのなら、耕作地を拡げればいいとの考え方もできますね。
でも、耕作面積の拡大には限度があります。
例えば、山脈を削って埋め立て使い、どちらも耕作地に変えたとしましょう。
そんなことをしても、意外に国土は広がりません。
なぜなら、日本の周囲は、深い海に囲まれているので、山脈を削っても、埋め立てられるのは、湾内や内海、精々東シナ海のごく一部くらいです。
逆に、山脈が無くなれば、雨や雪の振り方が変わり、水不足に悩まされる可能性もあります。
というわけで、今回は、水を基準に居住可能人口を考えてみましょう。
と言っても、データを持ち合わせていないので、今回はざっと見るだけにします。
日本の国土には、およそ年間6000億トンの雨が降ります。
これに対し、日本人一人当たりの水道水使用量は、300リットル/日です。
水道水だけで単純計算すると、2兆人が居住可能となります。
(※人口密度は5人/m²になるので、「押しくら饅頭」状態ですね)
でも、300リットル/日・人は、全て飲める水です。
降った雨を全て水道水に変えるのは、到底できることではありません。
また、人口比で見ると、日本の一人当たりの降水量は、世界平均の1/4程度です。
決して、水が豊富な国ではないのです。
少し古い資料ですが、
国土交通省の「水資源に関する世界の現状、日本の現状」からの抜粋です。
日本では、利用可能な水資源の2/3を農業用水で使用しています。
一方で、日本は、仮想水の形で大量に水を輸入しています。
水資源の利用状況や近年の渇水状況を考えると、食糧を増産しようとしても、
水が不足することも考えられる状況です。
ここまでは、上水側の問題ですが、下水側にも問題があります。
一般的に下水処理を行うようになったのは、日本では20世紀後半からです。
それ以前は、自然界に流し、微生物などの分解に任せてきました。
江戸時代の人口を考えると、4000万人程度は自然界で処理できるでしょうが、
それ以上となると、工業的に下水処理をする必要がありそうです。
このような側面からも、日本のあるべき人口を考えるべきなのかもしれませんね。
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