再生可能エネルギー発電で、私が無視に近い扱いをしていたのが、太陽熱発電です。
そのくせ、「豊葦原中津谷」に城(個人住宅)を建てる場合、夏場に余る熱の利用先として太陽熱発電を考えていたのですから。
冬場に必要な給湯を賄えるだけの太陽熱温水器を設置すると、夏場には大量の温水が余ります。
この温水で、低温度差の発電が可能ではないかと考えていたのです。
さて、太陽光発電ですが、何種類もの方法が考案されています。
大雑把に、液体を蒸発させてタービンを回す方法と、気体を温めてタービンや往復機関を動かす方法に分類できると思います。
液体(多くの場合、「水」を使用します)を蒸発させる方法は、基本的に火力発電所や原子力発電所と同じ仕組みです。
この仕組みの場合、蒸気を復水するために低熱源が必要ですが、空冷式を使う場合が多いようです。
気体を温める方法は、ドラフトタワー方式とスターリングエンジンがあるようです。
ドラフトタワー方式は、太陽熱で温めた空気で上昇気流を作り、タービンを回します。
スターリングエンジンは、太陽熱を高熱源に利用します。
太陽熱発電は、太陽光発電よりも高効率が望めます。
(冒頭の低温度差発電は効率が低い発電方法ですが・・・)
また、日照の感度が太陽光発電よりも鈍いのも、メリットでしょう。
蓄熱により、夜間も発電できる可能性があります。
これらの優れた点があるので、再生可能エネルギー発電の中で太陽熱発電を押される方も多いようです。
ところで、太陽光発電で蓄熱による夜間の発電については、個人的にはあまり期待していません。
その理由として、大量の熱をどうやって蓄熱するのかが、気になります。
また、蓄熱した熱を発電のために取り出していくと、取り出す温度が徐々に下がっていくことも、気になります。
温度が下がると発電効率も下がりますが、蒸気が湿ったものに変わっていくことも気になります。
タービンに湿った蒸気が入ると、振動や故障の原因になるので、ドレンセパレータ(気水分離器)で水分を抜くのですが、どの程度まで熱を取り出せるのか、疑問が残る部分です。
実際に太陽熱発電を本格的に使うようになった場合、蓄熱だけでなく、蓄電池との併用が必要になるのでしょう。
ちょっと、書ききれていませんが、ここまでとします。
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