PM2.5の影響か、近年の日本では、曇天が増えているようです。
PM2.5の発生源の多くは、御存じの通り、中国にあります。
では、中国の工業化が急速に進む前はどうだったのでしょうか。
中国の工業化が進む前の状態を調べれば、地球温暖化の傾向を読み解くことができるかもしれません。
そこで、過去の日照率(昼間の時間に占める日照時間)を調べてみました。
下図は、東京と潮岬の日照率を、観測開始からの100年以上について、グラフにしたものです。
明らかに、日照率が低下しているのが分かります。
また、近年だけが急激に変化していると言うより、長期的に日照率が低下しているのが分かると思います。
これを見ると、当然、温暖化によって水蒸気が増え、曇天が増えているのではないかと考えると思います。
私も、その一人でした。
そこで、相対湿度を調べてみました。
正直なところ、この結果には驚きました。
東京は、都市化の影響が出ている可能性がありますが、大都市圏から離れていて、周囲を海に囲まれている潮岬でも、同じ傾向にあることは、意外でした。
相対湿度は、その気温における飽和蒸気圧に対する実際の蒸気圧の割合です。
上昇する気温を加味して、相対湿度から水蒸気圧の変化を調べたのですが、水蒸気圧はほぼ変化はしておらず、僅かに減少傾向(乾燥化)にありました。
ちょっと、意外な結果でした。
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