このblogでも、ダイエットについて書いた事があります。
その中で、体重がどこから体の外に出ていくのかを示しました。
TVでも雑誌でも、体重が体外に出ていくルートに触れられる事はありません。 
それを示さずに、体重が減るとTVや雑誌にダイエット法を出す神経が、
私には理解できません。


世の中には、ダイエット薬があると考える方が居ます。しかも、通販で買おうとします。
でも、薬を使って痩せるのは、どうなんでしょうね。

薬で体重を減らすとして、薬効に何を求めれば良いのか、考えてみましょう。
 
一つには、小腸や大腸からの吸収を抑える方法があります。
二つには、代謝を上げる方法があります。
 
 
まず、小腸や大腸の吸収する機能を落とす方法は、私には恐ろしく感じます。
栄養も水分も、体内への取り込みは、小腸と大腸で行います。
これを完全にブロックすると、何も食べず、何も飲まないのと同じなので、
間違いなく死にます。
専門医の処方で、薬の量を最適に調整しなければ、命に関わるということです。
通販で買う薬ではありません!!!
 
 
二つ目は、代謝を上げる方法ですが、
本当に代謝が上がれば、体内で発生する熱が増えるので、体温が上昇します。
代謝と一言で済ませていますが、
代謝は複雑な仕組みなので、これを上げる薬を作るのは相当に難しいはずです。
でも、それを無視して話を進めます。
 
体温が1℃変わると、基礎代謝量が13~15%変化するそうです。
基礎代謝は、男性1500kcal/日、女性1200kcal/日くらいなので、
体温を1℃上げると、男性で約220kcal/日、女性で約180kcal/日、
代謝が増えます。
脂肪1kgを消費するには7200kcalが必要なので、体温を1℃上昇させると、
男性で30g/日、女性で25g/日のダイエット効果があります。
1ヶ月で、男性なら1kg、女性なら0.75kgの体重減少になります。

平熱より1℃高い体温は、普通の方なら37℃台になります。体の不調を訴える体温です。
そもそも代謝が増えすぎると、こちらも命に関わることになります。
やはり、専門医の処方なしでは、危険すぎます。
 
 
結論として、通販の薬で体重を減らすのは命懸けということです。
実際、ダイエット薬で亡くなった方も居ます。
それを知っていれば、痩せ薬に手を出すことは無かったはずです。

痩せ薬を買おうなど考えない事です!