アフターコロナを睨み、景気浮揚策として地球温暖化対策が一気に進む気配を感じます。
一方で、反原発論も、負けじと叫ばれています。
原子力発電が地球温暖化対策に効果がある以上、どちらも同時と進めるとの考えは、相容れないところです。
優先度を明確にしなければ、どちらも達成できないことも考えられます。
一方で、反原発論も、負けじと叫ばれています。
反原発論では、「原発無しでも地球温暖化対策はできる」と主張されています。
最終形としては、私も同じ方向性です。
最終的には、火力発電所も、原子力発電所も、日本から無くしたいと考えています。
ただ、決定的に違う点があるように感じます。
皆様は、火力発電所と原子力発電所のどちらを先に全廃したいのでしょうか。
私は、火力発電所を全廃することを優先したいと考えています。
私は、地球温暖化のリスクを非常に重大に考えています。だから、先に火力発電所を全廃したいのです。原子力発電所の全廃は、その後でも良いと考えています。
原子力発電所を全廃する目的と、火力発電所を全廃する目的とは、異なります。
だから、どちらの目的をより重視しているのか、相対的に軽視されている目的はどちらなのか、改めて考えてみるべきだと思います。
原子力発電は、発電自体では二酸化炭素は排出しません。
付帯作業では、二酸化炭素は出ますが、火力発電で排出される二酸化炭素量との比較では、無視できるくらい少ない量です。また、削減の余地はあります。
それを考えると、火力発電所を全廃する主目的である地球温暖化の対策としては、原子力発電所は有効です。原子力発電によって電力価格が高騰するとしても、優先すべきは地球温暖化対策と考えるなら、小さな問題にすぎません。
問題は、事故時の被害です。
事故をゼロにすることは不可能ですが、事故率を下げることや、事故時の被害を減らすことは不可能ではありません。
そういった可能性も追求しなければならないほど、地球温暖化は深刻なのだと思います。
原子力発電が地球温暖化対策に効果がある以上、どちらも同時と進めるとの考えは、相容れないところです。
優先度を明確にしなければ、どちらも達成できないことも考えられます。
もう一度、問いたいと思います。
皆様は、地球温暖化を防ぐための火力発電所の全廃と、事故時の被害を避けるための原子力発電所の全廃、どちらを先に優先したいのでしょうか。
じっくりと考えてください。
じっくりと考えてください。
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