現時点では、日本が消費するエネルギの7〜8割は、化石燃料です。
これを「再生可能エネルギ」と呼ぶと、猛烈に反発されるでしょう。
でも、細かく見ると、再生可能エネルギとも言えるのです。
再生可能エネルギの定義は、地球上の有限な資源を使わないエネルギ源を指します。
厳密な意味では有限な太陽エネルギですが、地球上の資源を直接的には使用しないし、短期的(数万年単位)では普遍的に入手可能なので、再生可能エネルギに含まれます。
再生可能エネルギとして知られるのは、太陽光、風力、水力、バイオマス、潮流、潮汐、地熱等です。
太陽光は、太陽からのエネルギを直接的に利用します。
風力、水力、潮流は、太陽エネルギによる大気循環がもたらす二次的なエネルギです。
バイオマスも、太陽光や水を用いた光合成から得る三次的なエネルギです。
潮汐は、主として、月の潮汐力です。
地熱は、主として、地球内部の核種の崩壊熱です。
さて、化石燃料ですが、元々は動植物の死骸に、熱と圧力が加わって変化したものです。
原料とも言える動植物はバイオマスと同等で、熱源は地熱ですから、太陽の4次的なエネルギとも言えます。
こうなると、化石燃料も、広義の再生可能エネルギとも言えそうですね。
閑話休題
再生可能エネルギは、その多くが太陽エネルギの利用です。
前述の「化石燃料=再生可能エネルギ説」を踏まえると、未来のエネルギ源は、太陽エネルギを出来るだけ直接的に利用するべきとの考え方ができます。
ついでに言うと、「ダイソンスフィア」と呼ばれるカルダシェフ・スケール(文明発展段階の指標)でタイプ2に相当する恒星系が、予想されています。
これは、恒星を包み込む構造物を建造し、恒星が出す全エネルギを受け止め、廃熱として、外面から赤外線を放出する天体様の構造物です。
人類にとって、実質的な最終目標とも言えます。
ラリー・ニーヴンの小説「リング・ワールド」では、ダイソン・スフィアの途中段階のような構造物が出てきます。
KIC8462842と呼ばれる天体は、特異な光量の変化から、リング・ワールドのような形状が推測する説もあります。(諸説あります)
現時点の人類は、カルダシェフ・スケールで最も低位のタイプ1にも達していません。
カルダシェフ・スケールのタイプ1は、惑星内の全エネルギーを利用・制御できるレベルを指します。
人類が、タイプ1を達成できれば、カーボン・ニュートラルを実現した上で、桁外れの発展の余地も生まれます。
だから、タイプ1を達成するとは、具体的にどんな状態なのか、どんな段階を踏めば実現できるのか、個々の段階にはどんな技術が必要なのか等々、考えてみることは有意義だと思います。
また、過渡期には、どんな妥協点が考えられるのかも、考えておくべきでしょう。
最終目標を明確にし、そこへ至る段階を知り、議論し、それぞれを当面の目標に設定し、行動していかなければなりません。
そうしたことをしないなら、「化石燃料は再生可能エネルギである」と言い出す輩も現れるかもしれませんね。
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