コオロギ食で、世間は盛り上がっていますね。
今なら、「食べたい人だけが食べればいい」と言えますが、十数年後には、そうはいかなくなっている可能性があります。
その時には、「埼玉県人には、そこら辺のコオロギでも喰わせておけ!」でも済まないかもしれません。
日本の食糧自給率は、30%程度です。
8000万人分を超える食糧を、海外から輸入しています。
日本は、特殊な例を除けば、餓死する人はいません。
それどころか、2020年には、522万トンのフードロスが発生しています。
2021年は、3163万トンの食糧を輸入しているので、輸入量の16.5%は無駄にしているのです。
日本より食糧自給率が高くても、飢餓に苦しむ国は、数多くあります。
例えば、北朝鮮は、100%に近い自給率ですが、餓死者が出ていると言われています。
マダガスカルも、自給率は80%程度ですが、国民の栄養状態は悪いとされています。
なぜ、食糧自給率が低い日本が、大量のフードロスが発生しても、餓死の不安がないのでしょうか。
理由は簡単です。
日本は、国際紛争に深入りせず、高い経済力を背景とした強い『円』で必要量を簡単に輸入できるからです。
食糧事情の悪い国は、政情不安や弱い経済力から充分に食糧を輸入できず、食糧事情の悪化を招いています。
となると、日本が気を付けなくてはならないことも、注力すべきことも、見えてきます。
今の日本は、防衛予算を倍増させようとしています。
表向きは、自衛となっていますが、相手の領土への攻撃能力ですから、使ってしまえは、泥沼になります。
食糧の安定輸入の条件の一つである『政情』が、これによって悪化します。
防衛予算を倍増させると、国民の負担が増えるため、経済成長にはマイナスに働きます。
また、経済対策がほとんどなく、生活救済の予算にチカラが入っています。
更には、赤字国債の積み増しがあるため、円は、長期的に下落方向に動くと思われます。
食糧の安定輸入の残る条件の『円の強さ』は、失われていく方向です。
このように、食糧輸入を支えてきた日本の強みが失われる方向にあるので、徐々に国内の食糧事情は悪化していくと思われます。
「日本人には、そこら辺のコオロギでも喰わせておけ!」
コオロギでも食べられれば、マシな状況になるかもしれません。
それが嫌なら、フードロスを減らし、食糧自給率を高めるように、農村への応援や、政治家への働きかけをしていかなければなりません。
昔、こんな話が聞かれました。
「手術は成功しました。ですが、患者は亡くなりました」
今の日本は、こんな方向に進んでいます。
「戦争には勝ちました。ですが、国民はみんな餓死しました」
これが冗談で終わることを、私は願っています。
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