JAMSTECで建造中の北極域研究船について、船名の募集が始まりました。

詳しくは、以下のリンクを御覧ください。


(応募期間:2023年10月20日 17時00分まで)




この船は、海洋地球研究船『みらい』の後継船に位置付けられる船で、主として北極海で気象や生態系の研究に用いられる予定です。
極域で活動するため、『みらい』にはなかった砕氷能力が与えられています。
また、『みらい』の1.5倍の総トン数に大型化します。


現在、JAMSTECに所属する有人調査船は、『しんかい6500』を含めて、7隻です。
就役時期に並べてみます。

〈船名〉             〈就航〉  〈退役〉
なつしま(しんかい2000支援船)1981年 2015年
淡青丸              1982年 2013年
しんかい2000         1983年 2004年
かいよう             1985年 2015年
白鳳丸              1989年
よこすか(しんかい6500支援船)1990年
しんかい6500         1991年
みらい              1996年      (『むつ』は1972年)
かいれい             1997年 2022年
ちきゅう             2005年
新青丸              2013年
かいめい             2016年


1997年から、9隻の体制を維持してきましたが、2016年には8隻体制、今年からは7隻体制に縮小してきました。

北極域研究船が就航すれば、前進の『むつ』を含めれば船齢が50年を超える『みらい』の退役は確実です。
また、過酷な環境で運用される『しんかい6500』も、既に船齢は30年を超えており、遠くない将来、退役することは確実です。
ですが、代替船になるはずの『しんかい12000』は、予算も付いていません。建造技術も、失われつつあります。
母船の『よこすか』も、『しんかい6500』と同時に退役するでしょう。
『白鳳丸』も、船齢が30年を超えているので、退役時期が迫っています。

間も無く、JAMSTECは、北極域研究船、『ちきゅう』、『新青丸』、『かいめい』の4隻体制に、縮小してしまうのでしょう。

『みらい』が退役した後の未来は、暗いと言わざるを得ません。


と言うことで、北極域研究船の船名は、『くらい』にするべきだと、私は思います。

ってネ。




きつい皮肉はこれくらいにして、候補を考えてみることにします。


JAMSTECの調査船の船名は、地名、科学用語、「かい」で始まる用語に分類できそうです。

まず、地名ですが、『なつしま』と『よこすか』です。
『よこすか』は、母港でも『横須賀』です。
『なつしま』は、JAMSTEC横須賀本部の後ろに控える小山で、元々は「夏島」と呼ばれる島でした。
大日本帝国憲法の起草の地としても、知られています。
JAMSTEC横須賀本部の裏側には、『明治憲法起草地記念碑』があります。

科学用語に該当するのは、『ちきゅう』と『しんかい6500』等です。
科学用語と言うほどのものではありません。
もちろん、『地球』と『深海』の意味です。

「かい」で始まるのは、『かいよう』、『かいれい』、『かいめい』があります。
ただ、「海洋」と「海嶺」は、「海」の『かい』ですが、『かいめい』は「解明」でしょうか。
無人探査機を含めると、『かいこう』が現役ですが、これは『海溝』でしょう。

これ以外では、『みらい』、『白鳳丸』、『淡青丸』、『新青丸』があります。
『淡青丸』は、東大所属の調査船だった経緯から、東大のスクールカラーから命名されたそうです。
『新青丸』は、『淡青丸』の後継船なので、「青」を引き継いだのでしょうか。
『白鳳丸』も、東大の調査船でしたが、『淡青丸』と共に、国立大学法人化でJAMSTECに移籍されました。用語としては、7世紀の『白鳳時代』がありますが、命名の由来はわかりませんでした。



個人的に、命名を考えてみます。

まず、「かい」で始まる名前を考えてみました。

『かいげん』・・・開眼
『かいだい』・・・海台
『かいちょう』・・海潮、開帳
「かいひょう』・・海氷

開眼と開帳は、北極海を開き見る意味を持たせています。


地名でも、考えてみました。

『むつ』・・・・・陸奥
『そうや』・・・・宗谷

陸奥は、『みらい』の母港のむつ市に因むものです。
宗谷は、日本最北の市で、日本初の南極観測艦の名前でもあります。


今までのJAMSTECの調査船にはないパターンですが、人名でも考えてみました。

『うえむら』・・・植村直己(冒険家)
『のなか』・・・・野中到 (気象研究者)

植村直己さんは、冒険家と知られています。1978年には、北極点に達しています。
野中到さんは、富士山頂での気象観測を始めた人物で、日本の気象観測において、大きな足跡を残しました。北極域研究船の建造目的の一つが極地気象研究なので、この方が浮かびました。


最後は、科学用語です。

『びゃくや』・・・白夜

これは、説明の必要もないでしょう。

でも、一日中、真っ暗な『極夜』の方が、今の日本に似合っているように、私は思います。
ホント、お先真っ暗ですよ・・・

(JAMSTEC 4隻体制かぁ・・・)