『金・吸着シート』と言っても、お金を吸い寄せる『金運シート』ではないですよ。
世の中には、『金運財布』が売られていたり、某・宗教団体が信者の資産を吸着させたりしていますが、そんな迷信や宗教モドキのレベルではなく、純然たる科学の話です。
JAMSTECは、伊豆諸島の青ヶ島の海底にある熱水鉱床で、高濃度で金が含まれる岩石を採取しました。
岩石中の金の濃度は17ppmで、高品位で世界的にも知られる菱刈鉱山(20ppm)に近い比率でした。
ただ、この熱水鉱床は、海面下700mにあるため、現状の手法では、採掘しても採算が取れないそうです。
JAMSTECは、熱水鉱床から噴出される熱水そのものに金が含まれていると考え、熱水から直に金を取り出す方法を開発しました。
温泉の噴出口付近には、ラン藻が繁茂している場合があります。
ラン藻は、温水中の硫黄を取り出すものもいます。
金は、塩化物イオンと結合して塩化金として存在するため、ラン藻を用いて、これを引き剥がします。更に、プラスの電荷を持つ金は、マイナスの電荷を持つラン藻に引きつけられ、吸着します。
実験では、ラン藻のシートを青ヶ島の熱水鉱床付近に、22ヶ月間も設置しておいたところ、シート重量に対して20ppmの金が採れたそうです。
同時に、7000ppmの銀も、採取できたそうです。
この金・吸着シートは、廃坑の廃水や下水でも試験を行い、金の回収が可能か、研究を進めるそうです。
この研究は、IHIとの協力によって行われたようです。
おそらく、科研費の削減で予算が足りず、企業との協力で賄ったのでしょう。
でも、金の吸着シートです。
きっと、予算も吸着してくれるでしょう。
何せ、科学には興味のない政治家たちですが、金(かね)には関心が深いようですから!
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