ピラミッドも、ナスカの地上絵も 、宇宙人とは関係なさそうです。
それなら、UFOは、宇宙人の乗り物でしょうか。
人類が作った航空機は、固定翼機と回転翼機、気球(飛行船を含む)に分類できます。
(厳密には、ホーバークラフトは、航空機に分類される)
上記の派生型として、ハリヤーやF35B、Yak38、Yak141のように、固定翼機の一種でVTOL(STOVLを含む)機能を持つものや、オスプレイのように、固定翼と回転翼の両方を持つ航空機もあります。
様々なタイプの航空機がありますが、これらのいずれとも違う飛び方をし、かつ国籍、機種等が不明なため、宇宙人の乗り物とする声が、少なくありません。
更に、アメリカ空軍が、未確認として多くの映像を公開したことから、UFO=宇宙人の乗り物説が再燃しました。
ですが、公開された映像は、いずれも不鮮明でした。
不鮮明だから、正体を確認できなかったと考えるのが、最も自然でしょう。
単に、「正体を確認できなかった」だけです。
UFOを宇宙人の乗り物と考えると、不可解な事が出てきます。
なぜ地球に来る必要があったのでしょうか。
なぜ大気圏内に入る必要があったのでしょうか。
なぜ奇怪な飛行をするのでしょうか。
なぜ発見の大半が空中なのでしょうか。
なぜ映像が不鮮明なのでしょうか。
いくらでも、疑問は湧いてきます。
まず、地球に来る必要性です。
以前にも、書いているように、途轍もないエネルギと時間が掛かります。
たった1人を送り届けるだけで、複数の原発を用意しなければなりません。
送り届けるとしても、重い生命体ではなく、マイクロマシンのような超小型の探査機を送る方が、遥かに簡単です。
人類だって、簡単なマイクロマシンなら作るのですから、高度な技術を持つなら、超小型の探査機なんか、チョイチョイと作れるでしょう。
地球に来るのも大変なのに、態々大気圏内、それも対流圏まで下りてくるのは、なぜでしょう。
大気は濃くなるので、高速で自由に動き回るのは、難しくなります。
空気抵抗は大きいし、摩擦熱も発生するし、衝撃波も発生します。
大気圏外からでも、様々な観測が可能なはずです。
それこそ、大気圏内に入らないとわからないことがあるなんて、宇宙人の技術レベルを疑いたくなります。
それこそ、大気圏内に入らないとわからないことがあるなんて、宇宙人の技術レベルを疑いたくなります。
奇怪な飛行パターンも、おかしな話です。
なぜ、態々に急加速、急停止、方向転換をする必要があるのでしょうか。
あんな飛行をしない方が、安価、かつ簡便に作れます。
できるかどうかではなく、必要か、不要かで考えると、高度な探査技術を持つ宇宙人が、あんな急激な飛行を可能とするために注力するとは思えません。
例えば、旅客機は、戦闘機のような宙返りや急旋回はできません。
人類の技術でも、戦闘機のような高機動を行うことは可能ですが、旅客機にそんな能力を与えていません。
不可能ではないのに機能を与えないのは、必要がないからです。
UFOでも同じです。
あんな機動力を与えなければ、より多くの宇宙人が乗ったり、探査機器を搭載できるはずです。
逆に、宇宙人は、あの高機動を必要としていることになります。
なぜ高機動が必要なのか、見当も付きませんが、激しく動き回る必要があるなら、宇宙人の技術に欠点があることになります。
それはそれで、ダサいように思います。
UFOの目撃の大半は、空中です。
アメリカ空軍が発表した事例は、UFOが空中にあるのも当然ですが、一般人の目撃も、空中が圧倒的に多く、また薄暮や夜間が多くを占めます。
言葉尻を拾うと、UFOは未確認の飛行物体なのだから、地上や海上にあればUFOではないとなりますが、UFO=宇宙人の乗り物とするなら、地上だろうが、海上だろうが、UFOはUFOです。
大気圏内に入ってこなければ探査できない項目があるのなら、地上や海上に降りないと意味がないと思えるのです。
例えば、人類の技術レベルを確認するのなら、建造物からサンプル採取しないのでしょうか。
サンプル採取には、建造物に接触する必要があります。
あちこちの建造物で、UFOが壁や屋根に張り付いているところを目撃されそうなものですが、私は聞いたことがありません。その瞬間は動かないのですから、見つけやすそうなものですが、どうなのでしょうね。
非接触で探査機できるのなら、建造物はもちろん、大気圏に入る必要性もないはずです。それとも、大気圏内でないと探査できないが、サンプル採取は不要なのでしょうか。
何とも中途半端な技術レベルです。
UFOとされるものは、ほとんどが不鮮明な画像です。
それ故、判別が非常に困難です。
だから、未確認となるのでしょう。
鮮明な画像は、ほとんどが人工的に作られたものだと、暴かれています。
その点からも、不鮮明さが判別を困難にし、グレーゾーンに置いてしまうのです。
そして、このグレーゾーンを、都合良く解釈することになります。
グレーゾーンを「UFO≠宇宙人に乗り物」として捉えた場合、合理的な推測ができそうです。
例えば、カメラのレンズに、虫か何かが付いていたとします。
それなら、近すぎてピントが合わず、映像は不鮮明になります。また、小さな動きも急激な動きに見えるし、風にでも飛ばされれば、一瞬で画面から消えます。
UFOぽい動きに見えるでしょう。
これは一例であって、他にも光学上の現象(例えば迷光)もあるでしょうし、色々考えられます。
ただ、不鮮明な映像ならば、確証は得にくいはずです。
だから、未確認飛行物体(UFO)として残るわけです。
UFOを、無理に宇宙人の乗り物としなくても、説明できそうに思えます。
このように見てくると、わかることが一つあります。
ちょっと不思議なことがあると、宇宙人と結び付けたがる傾向にあるということです。
ピラミッドの建設手順が記録に残っていれば、あるいはナスカの地上絵の描き方が記録に残っていれば、宇宙人の出る幕はなかったでしょう。
記録が残っていないから、想像力が豊か? あるいは想像力が貧困? ・・な人によって、宇宙人説が出てくるのです。
宇宙人説は、とても便利です。
難しいことは、全て宇宙人の技術力とすれば良いのですから、どんな疑問も説明できてしまいます。
でも、「宇宙人にしてはダサくねぇ?」との冷静な目を持てば、見方は大きく変わると思います。
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