なんと、ローター船が復活しそうなのです。
それも、航空機メーカーのエアバスが、アメリカとヨーロッパの間の航空機部品の輸送に、ローター船を使うと言うのです。
新造されるローター船は3隻で、フランスのルイ・ドレフュス・アルマトゥールズ(LDA)が建造から所有、運航までを担うそうです。
ローター船は、100年ほど前に発明された帆船のような船です。
細く高い円筒(ローターセイル)を回転させ、マグナス効果で推進力(揚力)を得ます。
ローターセイルは、帆柱のようにも感じますが、通常の帆柱は後傾しているのに対し、ローターは垂直に立てられています。
エアバスのローター船は、ローターセイルを6本も持ちます。
1920年代に何隻か建造されたようですが、舶用機関が発展し、費用対効果が相対的に下がったため、普及はしませんでした。
それでも、環境問題が議論されるようになった1980年代以降、実証船の性格の船が何隻か建造されました。
私は、ン十年前からローター船を知っていますが、エアバスのローター船のような実用船は、ほとんど記憶にありません。
ちょっと楽しみな船です。
エアバスは、ローター船を3隻も建造し、2026年から運用します。
注目していきたいと思います。
個人的には、ローター船より、硬質帆装船の方が、将来性があると思っています。
それでも、このチャレンジには拍手を送りたいと思います。
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