以前、少量多品種栽培について書きました。
食糧は、極端な場合、各家庭で必要になる品種の大半を栽培することが可能です。
なので、少し広げて、市や県、あるいは支庁の単位なら、そこそこの効率で、少量多品種栽培を実現できます。
ですが、工業製品となると、そうはいきません。
なので、工業製品の多品種生産は、日本全体で考える必要があります。
当ブログでは、地球温暖化に伴う国際社会の不安定化に備え、物質的な鎖国に近付けることを提案してきました。
ここで言う『鎖国』は、江戸時代の鎖国とはまるで違い、自由に海外と情報交換し、自由に渡航できる『鎖国』です。
ただ、海外との物質的な繋がりを小さくし、海外の争乱から距離を取りやすくすることを目的とした『鎖国』を、提案しています。
地球温暖化は、世界的な食糧危機を引き起こすリスクがあります。
食糧は、文明社会の食糧と言われた石油より、更に切実な問題に発展します。
たかが新型コロナ程度でも、国際社会に軋轢を生んだのです。
食糧不足に陥れば、国家の存亡に繋がるため、各国間の争いは熾烈になります。
同時に、世界的に、徹底したカーボンニュートラルが、始まるでしょう。
化石燃料の使用は停止され、例外的にCCS分だけが認められるようになるでしょう。
原子力やバイオ燃料の利用が拡大し、再生エネルギも乱開発気味になるだろうと、個人的に予測しています。
その時、日本は、どうやって生き残るのか、今から考えて、準備していかなければなりません。
食糧は、不足するだけでなく、輸送も制限される可能性があります。
エネルギ不足によって、輸送網は機能しなくなる危険性があります。
そうなると、少量多品種で地産地消が求められます。
工業製品も、少量多品種生産が求められますが、生産規模が大きくなるので、都道府県単位では無理でしょう。
であれば、日本国内で完結させるのが、理想的になります。
これを実現させるためには、原料、エネルギ等の課題があります。
ですが、実現はさせなければなりません。
地球温暖化対策は、日本の生き残りを賭けた戦いになるはずです。
その対策の一つが、少量多品種生産ですが、それ自体、実現が容易ではありません。
今から、実現方法の模索が、望まれます。
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