不耕起栽培と呼ばれる栽培法があるそうです。
読んで字の通り、耕さない栽培法です。



一般的には、トラクター等で田や畑を起こします。
いわゆる『田おこし』です。

目的は、土を柔らかくする、地中に空気を入れる、雑草を生えにくくする等です。


これに対して、不耕起栽培は、田や畑を耕しません。

目的は、地中の団粒を残し、細菌の活動を阻害しないようにすることです。


不耕起栽培は、細菌が活発に活動するので、収穫量が増えます。
また、表土が乾きにくいので、表土の侵食を抑えることができます。

ですが、手間が増えるため、大規模農業には、不向きです。



豊葦原中津谷では、不耕起栽培を採用したいと考えています。

大規模農業には不向きであるということは、機械化が難しいとも言えます。
地球温暖化が深刻になれば、農機も電動化やバイオ燃料になり、コストが上がります。下手をすると、使えなくなるリスクさえ、考えられます。

私個人では、農機の電動化も、バイオ燃料化も、無理でしょう。
特に、燃料ポンプの潤滑を燃料自体が担うため、バイオ燃料に対応できる燃料ポンプの開発が必要になります。これは、個人のレベルを遥かに超えています。
個人でも実現の可能性があるなら、電動化でしょうが、これも容易ではありません。
(世の中には、簡単にやってのける人もいますが、私は違います)
となると、地球温暖化に伴う食糧難に備えることを目的とする当ブログなら、農機を使わない、あるいは使う場面を減らす農法が、その方針に沿うものでしょう。



不耕起栽培の具体例として、ライ麦を使うカバークロップと呼ばれる農法があります。

まず、10月頃にライ麦を植えます。
これを、翌年5月頃まで育てます。
このライ麦は、収穫せず、一方向へと踏み倒していきます。
ライ麦の隙間に、作物のタネを植えて育てます。


私は、ど素人なので、農法については、この程度にしておきます。


不耕起栽培には、農薬や肥料は、従来の農法と同様に使用する不耕起慣例栽培と、不耕起栽培と有機農法を組み合わせる不耕起有機栽培があります。
豊葦原中津谷では、不耕起有機栽培に挑戦してみようと思います。


ど素人なので、失敗するはずです。
失敗すれば、何が悪いかを考えるしかありません。
それは、後に続く人の参考になるはずです。
いざとなれば、お金で食糧が手に入る内に、失敗をしておくべきだと、考えています。

でも、最終的に成功しないと、意味がないですね。
だから、最初は、不耕起慣例栽培と通常の有機栽培を、別々に経験を積むことになるでしょうね。


いつものように、取らぬ狸の何とやらでした。