個人的に、アスリートの喫煙は好ましくないと、思っています。
喫煙は、呼吸器系にダメージを与えるので、アスリートには百害あって一利なしです。

いえいえ、一般人でも、ロクなことはありません。
呼吸器の担当看護師は、「喫煙は馬鹿のすること」と、呆れて言っていました。
喫煙者の肺は、使い古した灰皿のようになります。
それを知っている、そして苦しんでいる人を看護してきたから、「喫煙さえしていなければ」との思いから、強い表現となるのでしょう。

肺癌患者の9割以上が、喫煙者(喫煙経験を含む)です。
肺癌は、ステージ2(私は大腸癌ステージ2でした)でも、5年生存率は半数程度と低く、今でも怖い癌の一つです。
(大腸癌ステージ2の5年生存率は、約85%)
他の癌でも、喫煙者の方が罹患率が高い場合が多く、正に万病のもとと言えます。

喫煙は、ダメージを蓄積するため、直ちに禁煙するべきです。




未成年アスリートの喫煙が、話題になっていますね。
処分が重すぎるとの意見も、散見されます。

これを「罪」と「罰」で考えると、公正な判断になるように思います。
「罪」は、未成年の喫煙(飲酒もあったそうな)です。
この罪に見合う「罰」は、どうすべきでしょうか。

「罰」は、反省を促し、再犯させないことにあります。
また、他者が同様な「罪」を犯すことを防ぐ目的も、「罰」にはあります。
つまり、「見せしめ」の意味合いもあるのです。
以前は、少年法の厳罰化を求める声が多く聞かれましたが、その目的は、「見せしめ」の効果を期待したものだったはずです。


さて、今回の未成年者の喫煙ですが、「五輪代表の辞退は厳しすぎる」との意見が少なくありません。
ですが、「五輪辞退はやりすぎ」との意見に、私は優しさを感じません。
「活躍すれば、喫煙は許される」との誤ったメッセージにもなりかねず、同時に、一般の未成年には不公平感も与えることになります。
そして、何より、喫煙の危険性を伝えられなくなってしまいます。


私なら、公平性の観点から、「3ヶ月間の対外試合禁止」とします。
3ヶ月にするか、半年にするか等、期間には意見は割れると思いますが、このような基準を設けることが妥当だと思います。
過去には、未成年のプロ野球選手に、同様の裁定が下された記憶があります。

今回は、対外試合禁止の期間内に、偶々五輪があるだけです。

これとは別に、喫煙の危険性をしっかり伝えていくことが大切だと思います。





(納得できないことはあるが)相手は未成年なので、これを書くべきか迷いました。
なので、肺癌予防の観点(私の言い訳)から、『癌日記』に分類することにしました。

もし、御本人がこれを読むようなことがありましたら、自身の身体のために、成人後も喫煙しないことをお勧めします。