日本は、東京一極集中が進んでいます。
これは、非常に残念なことでもあります。
例えば、国立の研究所は、東京周辺に集中しています。
なので、夏休みの宿題のネタ探しは、東京周辺とそれ以外では、少し差が出てしまうかもしれません。
さて、東京都内の研究所として、国立極地研究所があります。
最寄り駅は多摩都市モノレールの高松駅ですが、JRの立川駅からも徒歩圏内にあります。
南極では厳冬期ですが、氷床コアの見学もできるので、暑い日本で涼むこともできますよ。
国立極地研究所は、8月5日(月)10〜16時に、一般公開されます。
国立極地研究所は、8月5日(月)10〜16時に、一般公開されます。
詳しくは、下記のリンクか、「国立極地研究所」+「一般公開」+「2024」で検索してみてください。
私も、一度だけですが、一般公開に行ったことがあります。
その時の印象は、当ブログにも書いています。
知る人ぞ知る事柄ですが、南極での研究が主なのに、隕石がいっぱいあるのです。
実は、隕石の採取点数は、日本が世界一なのです。
その大半が、南極で採取されたものです。
南極観測は、意外にも宇宙とも繋がりがあり、小型ロケットを打ち上げることにより、オゾンホールの発見にも繋げています。
また、氷床コアからは、過去の気候変動を知ることができ、これからの気候変動予測にも繋がっています。
ただ、気になる点もあります。
それは、南極観測船(正しくは砕氷艦)の今後です。
現在、4代目の南極観測船である『しらせ』(2代目)が就航していますが、既に15回も南極へ行っています。
砕氷艦の寿命は短く、初代の『しらせ』は、25回の南極航海で退役しました。
ところが、2代目『しらせ』の建造が間に合わず、第50次は、他国の砕氷船をチャーターしています。
予算化から就航まで、最低でも5年は掛かります。
2代目『しらせ』が初めて予算請求してから就航まで、7年掛かっています。
来年度予算に予算請求すると、2032年度に南極観測に就航する計算です。
2代目『しらせ』が初代『しらせ』同様、25回の南極行に耐えられるとすると、2033年度の第75次南極観測が最後になると思われます。
ここ2、3年の内に、次期南極観測船を予算化しなければ、日本の南極観測は途絶えることになるのかもしれません。
注目したいところです。
残念なことにならないことを、願っています。
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