鉄学者カント曰く。
「超過遠心力は、0.08Gを超えてはならない」と。


鉄道では、原則としてレールに掛かる荷重が垂直になるように、カントを付けています。
カントで、遠心力と重力の合成が、レールに垂直になるように調整しています。

カント区間の途中で停止した場合には、遠心力がなくなりますが、その状態でも車体が不安定になってはいけません。
そのため、カントは、最大傾斜でも10%程度に収まるように規定されています。

ただ、高速の旅客列車には、速度制限の要因になります。
そのため、カントによる釣り合いがとれる速度を超えて走行する場合があります。
その場合には、遠心力が優勢になりますが、釣り合いを超えた遠心力は、超過遠心力と呼ばれます。

この超過遠心力は、強くなりすぎると、乗客は横向きの力に晒されて快適性が損なわれます。更に強くなると、脱線や横転のリスクが出てきます。
これらを踏まえた超過遠心力の限度として、0.08Gが目安とされているのです。



さて、前置きが長くなりましたが、我が『函縦本線』の線路は、カントがありません。
なので、遠心力=超過遠心力となります。

函縦本線は、R177mmを基本としています。
ここを通過する際に0.08Gとなる速度は、0.373m/sです。
このスケール速度は、なんと201km/hです。
函縦本線を走るキハ40にしても、CR70にしても、最高速度は95km/hなので、とても出せる速度ではありません。

では、実車ではどうなるでしょうか。
R177mmは、実車では半径26.55mになります。
これで、0.08Gとなる速度は、16.4km/h程度です。
最大カントで釣り合う速度は、18.3km/hくらいです。
最大カント+超過遠心力(0.08G)では、約24.6km/hになります。



鉄学者カント曰く。
「函縦本線の制限速度は、4.55cm/s(24.6km/h)とすべし』


カント先生の指示通りに走らせると、函縦本線の一周は、33秒になりそうです。
試しに走らせた時は、1周は17〜18秒でした。
低い位置から見ていると、カーブへの入り方が、鉄道と言うより、レーシングカーのようです。
カントがないので、突然、曲がり始めます。
緩和曲線があるので、もう少し遅ければ、多少は自然な曲がり方になるのではないかと、期待しています。