初めに、中国・四国の各県のNo2の都市を確認しておきましょう。
データは、2020年の国勢調査を基にしています。

 鳥取県  米子市
 島根県  出雲市
 岡山県  倉敷市
 広島県  福山市
 山口県  下関市(※ 下関市が1番目、山口市は2番目です)
 徳島県  阿南市
 香川県  観音寺市
 愛媛県  今治市
 高知県  南国市


今回は、中国・四国地方のNo2について、書いていきます。
個人的な印象で書いていきますので、実際とは違っているかもしれませんが、御容赦の程、お願い致します。



鳥取県のNo2は、米子市です。
中海に面し、日本海側の海運の拠点の一つです。

私は、米子市や境港市が鳥取県か、島根県か、迷います。
県境にあり、中海は島根県のイメージが私の中にあるので、米子市や境港市も、ついつい島根県に含めたくなってしまうのです。

米子市と境港市を結ぶJR境線の一部では、実際の距離より短い距離で料金を決めています。
米子空港の拡張で、線路を移設したため、距離が伸びましたが、移設前の距離を基に料金は決められているのです。

東京駅から米子駅へは、空路(米子空港)で、3時間半くらいです。



島根県のNo2は、出雲市です。
出雲大社で知られる門前町です。

実は、出雲地方は、古代には多くの民族が入り乱れ、戦乱に見舞われてらしいと、言われています。
そうした背景があったかどうかは、私の知るところではないのですが、出雲大社では、巨大な柱が発掘され、高さ48mにもなる巨大な神殿があったとの説もあります。

東京駅から出雲市駅へは、空路で4時間半くらいです。
でも、鉄道好きなら、サンライズ出雲一択でしょう。



岡山県のNo2は、倉敷市です。
古い街並みが多く残る街として、知られています。
海に面しているわけではありませんが、大垣市と同様に、水濠の街です。

ただ、新倉敷駅が離れているのは、いただけませんね。
なので、東京駅から倉敷駅へは、新倉敷駅ではなく、岡山駅乗り換えが便利です。
所要時間は、4時間弱です。
空路でも、岡山空港経由で、4時間弱です。



広島県で人口が2番目に多いのは、福山市です。
全国の知名度は、尾道市が上でしょうが、歴史的には、福山には譜代大名が転封されていて、尾道はその支配下にあったようです。

市内には、鞆の浦があり、潮待ちの港として栄えました。
福山は、瀬戸内海の中程にあったので、上潮も下潮も、福山付近を境に、東西に流れます。
なので、西行きなら大阪方面から上潮に乗って福山まで来て、下潮に乗って更に西へ行くことができました。

福山へは、新幹線で3時間半ほどです。



山口県は、県庁所在地の山口市より、下関市の方が人口が多いのです。
正直なところ、山口市の印象は薄く、下関市や萩市の方が、明治維新で歴史の舞台に多く出てきます。
また、下関は、対岸の門司と合わせて、『関門』と呼ばれます。
関所の意味での『関門』の語源ではありませんが、海の『関門』であるとは言えそうです。

下関へは、新幹線なら小倉駅経由が早いようです。
空路でも、本数が多く、地下鉄が乗り入れている福岡空港経由が便利なようです。
東京からは、空路なら5時間弱、新幹線なら5時間半くらいです。



徳島県のNo2は、阿南市です。
私の職場では、過去に阿南市に関係する仕事があったようですが、私は関与できませんでした。
青色発光ダイオードを商品化した日亜化学の本社は、阿南市にあります。

でも、私には,DMVの阿佐海岸鉄道の方が気になります。
DMVの全線に乗るには、阿南市を経由(通過)する必要があります。交通の便が悪く、現実的には、阿南市で1泊する必要がありそうです。

東京駅から阿南駅へは、空路(徳島空港)で、4時間余りです。



香川県のNo2は、観音寺市です。
ここには、有名な銭形砂絵があります。

観音寺市は、らりるれレタスの産地です。
一般に、レタスの生産地は寒冷地が多いのですが、温暖な四国で栽培されているレタスです。観音寺は、海沿いなので、農地も高原ではありません。
因みに、西日本最高峰の石鎚山(1982m)を始め、西日本の高山の上位を占める四国ですが、香川県の最高峰は断トツに低く、竜王山の1060mです。
西日本(2府22県)では、沖縄県、京都府、大阪府に次いで、4番目の低さです。

東京駅から観音寺駅へは、空路(松山空港)でも、新幹線と瀬戸大橋線でも、5時間くらいです。



愛媛県のNo2は、今治市です。
私の頭の中では、『今治ルート』として残っています。
『今治ルート』とは、3本の本四架橋の一つで、現在のしまなみ街道の計画段階の呼び名です。

今治は、タオルの生産で知られますが、造船も盛んです。
今治市には、海の難所として知られる来島海峡があり、潮待ちの港として海運が発達したことが、造船業の反映を呼んだのでしょう。

今治へは、東京から空路(松山空港)で4時間ほどです。



高知県のNo2は、南国市です。
私は、土佐市ではないかと、思っていました。
調べてみると、6位でした。
3位から5位は、平成の大合併で誕生した市なので、古い頭では、3位・・・てか!
因みに、南国市も土佐市も、昭和の大合併で誕生しました。

南国市は、高知平野が開け、高知県の農業の中軸となる土地です。
鉄道好きは、とさでん交通でしょう。
そして、「ごめん」駅(とさでん交通には「後免駅」はない)が、印象的です。

南国市の後免駅へは、空路(高知空港)で4時間弱です。






中国・四国も、近畿と同様に、古くから拓けている都市が多いように思います。
でも、過疎化が危機的レベルの地域も、少なくありません。
小選挙区の合区は、全て中国・四国であることが、それを現しているように思います。
古くから続く都市も、存続の危機にあるのかもしれません。



さて、次回は、九州地方のNo2を見ていくことにします。