マンジャナ・ミルコレイト氏、ティム・レントン氏、マイク・バレット氏らの計160人の研究者による報告書が、公表されたようです。
一言にまとめるなら、「現状は気候の不可逆的な転換点にある」ということのようです。
海水温の上昇が、2023年以降は特に顕著になっていて、大規模なサンゴの白化現象が起きていて、世界のサンゴの8割以上が影響を受けているそうです。
「私たちは複数の地球システムの転換点に急速に近づいており、それが世界を変化させ、人間と自然にとって壊滅的な結果をもたらす可能性がある」と、警告を発しています。
地球温暖化は、極地の方が気温の上昇幅が大きくなると予想されています。
極地の気温が上がると、永久凍土が解け、封じ込められていたメタンガスが放出されたり、メタン産生菌の活動が活発になると推定されています。
温室効果が二酸化炭素の30倍以上とされるメタンガスが大気中に増えれば、地球温暖化が加速します。それにより、益々極地の気温が上昇し、更に大量のメタンガスが放出されます。
極地の気温が上昇すると、氷河や氷床が後退して太陽光の反射が減り、より多くの熱が地球に届くようになります。
いわゆるアルベドの低下です。
これも、極地の気温が上昇すればするほど、激しいなります。
いわゆるアルベドの低下です。
これも、極地の気温が上昇すればするほど、激しいなります。
これらが、地球温暖化の暴走です。
このことは、以前から指摘されており、一刻も早い温暖化対策が叫ばれてきたのです。
詳細は報じられていませんが、報告書は、その臨界点を越えつつあるとしているのでしょう。
ただ、ちょっと違和感のあるニュースです。
サンゴの白化は、海水温の上昇で起こりますが、それ自体は、地球温暖化の暴走には、プラスとマイナスの影響があります。
サンゴの色は、サンゴ自体の色の他に、共生する褐虫藻の色があります。
白化は、サンゴから褐虫藻が抜け、サンゴ(造礁サンゴ)が作った骨格だけが残った状態です。骨格は、炭酸カルシウムが主成分のため、白くなるのです。
褐虫藻は、植物なので、二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します。
褐虫藻が減れば、二酸化炭素の吸収量が減るので、地球温暖化にはマイナスの影響を起こします。
二酸化炭素を骨格に固化する点で、温暖化を遅らせる効果ありますが、サンゴが出す二酸化炭素の量と、褐虫藻が吸収する量の差は大きくありません。
一方、白化で、太陽光の反射量が少し増えます。
僅かですが、地球に留まる熱を減らします。
サンゴは、地球温暖化の影響は受けやすい割に、地球温暖化の進行には、大きな影響は与えません。
当然、温暖化の暴走にも、ほとんど関与しません。
ニュースでは、サンゴの白化を取り上げていましたが、主題であるはずの「気候の不可逆的な転換点」とは、関係が薄いのです。
もし、題名は釣りであって、サンゴ白化が主題であったなら、「気候の不可逆的な転換点」は真実ではない可能性があります。
ただ、「気候の不可逆的な転換点」を迎えていることは真実ではないとしたら、現在地はどこなのでしょうか。
「まだ先だ」と思いたいところですが、「もう越えてしまった」のなら、恐ろしいことです。
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