地震には、前兆があるかもしれないと、前回は書きました。
同時に、更なる問題があるとも書きました。
何が問題か?
それは、亀裂が広がる速さです。
金属では、クラック(亀裂)の拡がる速さは、クラックの長さの2乗に比例します。
例えば、1mmのクラックが2mmに拡がるのに1秒かかるとします。
この場合、クラックが拡がる平均速度は、1mm/sになります。
クラックが2mmから4mmに拡がる場合は、長さが2倍あるので速度は4倍の4mm/s
になり、所要時間は2mm÷4mm/s=0.5秒になります。
岩盤の破壊も、似た性質を持つと思います。
仮に、岩盤内の亀裂が1μmから2μmに拡がるのに1日掛かるとします。
この場合、一般的な地震の破壊速度である4km/sまで早まった時の亀裂の長さは、
約25mとなります。
亀裂の長さ25mは、マグニチュード0.2の震源域の長さよりやや大きな値です。
亀裂が1μmから2μmに拡がるのに1日掛かるとの仮定は、悪くはないようです。
では、この仮定の基で地震の始まりを捉えるには、どのくらいの亀裂を見つける必要が
あるのでしょうか。
・亀裂の長さ:1m 地震発生の約0.2秒前
・亀裂の長さ:1cm 地震発生の約17秒前
・亀裂の長さ:1mm 地震発生の約3分前
・亀裂の長さ:1μm 地震発生の約2日
・亀裂の長さ:10nm 地震発生の約半年
地下数10キロの1mmの亀裂を捉えられたとしても、地震発生の僅か3分前にしか
ならない計算です。
早川氏は、「地震発生前のピキピキと割れる時に起きる電界で~」なんて言っていますが、
1週間前に発見するには、ピキピキと割れる長さは0.3μmくらいになってしまいます。
これで電離層の擾乱が発生するとは、到底考えられません。
村井氏は、熊本地震の前兆を2年前に捉えていたかのような発言もしていますが、
その時の亀裂の長さは2.5nmくらいしかなかったはずです。
これで、地表が4cm以上も隆起・沈降するとは、笑うしかないですね。
政府は、前兆滑りで東海地震を予知できる可能性があるとしていますが、怪しいですね。
はっきり言える事は、地震の前兆があるとしても、驚くほど小さなものだということ!
もう一つは、地震発生のギリギリまで、その前兆を捉える事は難しいだろうということ!
地震予知は、中々厳しいようです。
-地震予知研究の手引き(規模の推定方法1)-
同時に、更なる問題があるとも書きました。
何が問題か?
それは、亀裂が広がる速さです。
金属では、クラック(亀裂)の拡がる速さは、クラックの長さの2乗に比例します。
例えば、1mmのクラックが2mmに拡がるのに1秒かかるとします。
この場合、クラックが拡がる平均速度は、1mm/sになります。
クラックが2mmから4mmに拡がる場合は、長さが2倍あるので速度は4倍の4mm/s
になり、所要時間は2mm÷4mm/s=0.5秒になります。
岩盤の破壊も、似た性質を持つと思います。
仮に、岩盤内の亀裂が1μmから2μmに拡がるのに1日掛かるとします。
この場合、一般的な地震の破壊速度である4km/sまで早まった時の亀裂の長さは、
約25mとなります。
亀裂の長さ25mは、マグニチュード0.2の震源域の長さよりやや大きな値です。
亀裂が1μmから2μmに拡がるのに1日掛かるとの仮定は、悪くはないようです。
では、この仮定の基で地震の始まりを捉えるには、どのくらいの亀裂を見つける必要が
あるのでしょうか。
・亀裂の長さ:1m 地震発生の約0.2秒前
・亀裂の長さ:1cm 地震発生の約17秒前
・亀裂の長さ:1mm 地震発生の約3分前
・亀裂の長さ:1μm 地震発生の約2日
・亀裂の長さ:10nm 地震発生の約半年
地下数10キロの1mmの亀裂を捉えられたとしても、地震発生の僅か3分前にしか
ならない計算です。
早川氏は、「地震発生前のピキピキと割れる時に起きる電界で~」なんて言っていますが、
1週間前に発見するには、ピキピキと割れる長さは0.3μmくらいになってしまいます。
これで電離層の擾乱が発生するとは、到底考えられません。
村井氏は、熊本地震の前兆を2年前に捉えていたかのような発言もしていますが、
その時の亀裂の長さは2.5nmくらいしかなかったはずです。
これで、地表が4cm以上も隆起・沈降するとは、笑うしかないですね。
政府は、前兆滑りで東海地震を予知できる可能性があるとしていますが、怪しいですね。
はっきり言える事は、地震の前兆があるとしても、驚くほど小さなものだということ!
もう一つは、地震発生のギリギリまで、その前兆を捉える事は難しいだろうということ!
地震予知は、中々厳しいようです。
-地震予知研究の手引き(規模の推定方法1)-
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