豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

カテゴリ: 科学的好奇心

1.亀裂が始まる最も初期段階を捉える

これは、現象が存在する事がほぼ間違いないので、技術的な問題が残っているだけです。
技術の進歩と共に、確実に進歩するはずです。
それだけに、アマチュアの出る幕はなさそうです。
また、多少の進歩では、秒単位の成果しか得られません。
これも、アマチュアには旨味はありません。
一方、技術屋目線では、費用と時間さえ与えられるなら、面白そうな挑戦に見えます。
技術面の実力が確実に結果に繋がるので、技術屋の端くれの私には興味の湧くところです。


2.地震が始まる前の前兆を捉える

アマチュア研究者の典型的なアプローチが、この手法でしょう。
ですが、前兆があるとの保証はなく、あるとしても非常に微小な現象だろうと思われます。
また、理論的に前兆現象を見つけ出すことも、至難の技と思われます。
それゆえ、前兆が見つからないリスクが問題にならないアマチュア研究者こそ活躍できる場
なのかなと思います。
ただ、何度も繰り返しますが、自動車のエンジン程度でも再現できるような小さな現象で
あることは間違いないでしょう。


3.地震を引き起こす引き金を探す

これは、例えば月の潮汐力が地震を引き起こす引き金になっているとの考え方です。
有名なところでは、月や太陽、惑星の潮汐力、低気圧や大気重力波等の気象現象、地磁気や
太陽フレア、人工的な振動、周辺の地震等、色々あります。
この手法の問題は、地震との関係を見つける難しさと、地震の予知方法に結びつける難しさ
があります。
ですが、この手法も、アマチュア研究者に都合が良いところがあります。
前兆と同じで、地震を引き起こす事象があるとの証拠はありません。
また、理論的に導くより、統計的に見つける方が適している点でも、アマチュア研究者の
研究テーマに適しています。


次回は、更に突っ込んだ内容になる予定です。
 

-地震予知研究の手引き(コーヒーブレイク1)-

いよいよ次回から、地震予知研究の手引きも最終段階に入ります。
その前に、少し息抜きをさせてください。


ここまで読んで下さった方は既にお感じの事と思いますが、アマチュア地震研究と言っても
誰でも地震予知研究ができるわけではありません。
何がしかの研究者か、特殊な測定機材を日頃から使用されているエンジニアでなければ、
地震予知研究は難しいと思います。
理由の一つは、対象となる現象を測定する手段を、一般人は持ち合わせていないからです。


「いやいや。動物は鋭敏な感覚を持っているから、動物の観察で予知も不可能ではない」
そう考える方もおられるかもしれません。
ですが、鋭敏な感覚を持っているのは、人類も同じなのです。
例えば、人類の目の能力は、動物の中ではかなり優れている方です。
哺乳類の中では、人類の視力は最も良い方に分類されます。
暗がりでの視力も、動物の中では優れている方です。
見える波長も広く、特に波長が長い光に対する視力が優れています。
動物園に行くと、夜行性の動物の観察室は、赤色灯が点いています。
赤色灯は、動物にとって赤外線に相当し、彼らには見えませんが、人類には見えるのです。

また、人類は、犬や猫よりも低い周波数の音に敏感です。
地震動の周波数は低いので、犬や猫より人類の方が感じやすいと思われます。


人類には感じない現象でも動物には感じられると妄信する事は、研究者としては失格です。
論理的に考え、結果と推論との関係が妥当なのかを考えていくことが、大切だと思います。

地震予知研究の一助になるよう、アマチュア研究者の方々の活躍を期待しております。



-地震予知研究の手引き(コーヒーブレイク2)-

「地震予知はできている」と言う人々の多くに共通する前兆に関わる主張は、
大きな地震は強い前兆が現れる」というものです。

何も考えなければ真っ当な主張に聞こえますが、よくよく考えてみると不思議な主張です。


地震の規模は、震源域の広さで決まります。
大きな地震は、広い震源域が必要です。
ですが、震源域は、地震による岩盤の破壊が進んだ範囲であり、地震が収まるまで震源域は
確定しません。
前兆現象は、震源域が確定する前に起きる現象ですから、地震の規模が決まる前に地震の
規模を示すかのように前兆現象が起きるのです。
大きさが決まる前に大きさを伝えてくるとは、酷い矛盾です。


震源域は歪が溜まっている場所だから、歪が大きな場所で前兆が起きるなら矛盾しない
こんな主張もあるでしょう。
ですが、果たしてそうなのでしょうか。

単純に、歪が大きな場所で前兆現象が起きると仮定した場合、歪は数十年から数百年かけて
溜まるので、前兆現象も何十年もかけて徐々に強くなっていくはずです。
地震発生の直前に、突如として前兆現象が出るはずがありません。
また、歪がある臨界点を超えた時に前兆現象が起きると仮定しても、広い震源域で均質に
歪が溜まるはずがないので、臨界点を超えた地点だけが前兆現象を起こすことになります。
これでは、前兆現象は地震の規模に比例することはありません。


大きな地震の前には、広い震源域全体で同時に前兆現象が起きる
そんな風に考え始めると、科学ではなく、ちょっとしたオカルトの世界です。
広い震源域で同時に前兆現象を起こすには、何らかの信号で、震源域全体がタイミングを
計る必要があります。
しかも、信号を受け止めて前兆現象を起こすのは、震源域内に留まらなければなりません。
これって、御都合主義の考えです。

例えば、東日本大震災では、震央から震源域の端まで250km程度あります。
もし、東日本大震災で、その規模に相応する前兆現象があったとするなら、何らかの信号は
250km先まで届いたことになります。
そうなると、熊本地震の前兆は、熊本を中心に半径250kmの範囲に届いたことになり、
九州地方全域、四国地方の大半、中国地方の西半分がその範囲内に収まります。
ということは、この領域内で歪が溜まっている場所は全て前兆現象を起こしてしまうので、
前兆現象の規模は、実際に起きる地震の規模よりはるかに大きくなってしまいます。


大きな地震の前には強い前兆現象が起きると思い込むことは、前兆現象を探す上で障害に
なってしまいます。
地震予知研究を行う上で、時期を示す前兆現象は地震の規模に比例しないと理解しなければ
なりません。

「前兆現象の強さと地震の規模は比例する」と信じて疑わない偽地震予知研究者を、
私達は笑ってあげましょう。


-地震予知研究の手引き(研究手法1)-

ここからは、具体的な手法を書いていきます。
まずは、歪を知る手掛かりを得るための研究です。


これまでは、地震の前兆現象は非常に微小だと言い続けてきました。
ですが、歪によって引き起こされる現象は、小さなものとは限りません。
ただ、日々の変化量は、非常に微小な変化となります。

では、どうすれば、歪の量を教えてくれる現象を見つける事ができるのでしょうか?
論理的に探すのは、簡単ではありません。
なのて、論理的に探すのは専門家に任せましょう。
我々アマチュア研究者は、手当たり次第に調べるしかありません。
大事なのは、本当に歪の量を示しているのか、キチンと調べる事にあります。

本当に歪の量を示しているのか、どうすれば分かるでしょうか。
次の三点を満たしていれば、歪を表していると考えてよいと思います。


1.地震発生時に大きく変動していること

ほぼ一定の状態から、地震発生と同時に一方向に数値が跳ねる。
跳ねた後、その値を維持する。
近隣の基準点と同じ動きをしている。


2.平常時はゆっくりと一方向に変動すること

日々の変化は、観測不可能なほど小さい。一年程度でようやく観測可能となる。
変化の方向は、地震発生時とは逆方向で変化しない。
電子基準点のデータから推測される歪の変化と近似している。


3.観測値の場所における解像度がある

震源が浅い地震が発生した場合、震源域と震源域の外側で明らかに異なる観測値になる。
少なくとも、5kmより細かく観測できること。
 

どれか一つだけでは、偶然だと考えるべきです。
また、一度の地震で判断するのは、絶対にダメです。
二度目は、一度目より高い精度で一致していなければ、三度目まで待つべきです。
三度目が二度目より成績が下がったなら、ホンモノではないと断定して良いでしょう。
気に入らないなら、四度目まで待っても構いませんが、良い結果は得られないでしょう。
仮に、良い結果だったとしても、4回の内の2回しか真っ当ではなかったことになるので、
更にもう一度待つべきです。


次回は、具体的な例を示して説明したいと思います。


-地震予知研究の手引き(研究手法2)-

仮想のデータで、歪を示す前兆現象が本物か、確認する仮定をみてみましょう。


南北に20km離れて電子基準点があるとします。
南側の電子基準点をA地点、北側の電子基準点をB地点とします。
A地点は、毎年2cmずつ東に移動していることが、電子基準点の観測から分かっているとします。
B地点は、毎年3cmずつ南東に移動しているとします。

仮想の観測環境


この条件では、A地点とB地点は、毎年2cmずつ近付いていくことになります。
当然、A地点とB地点との間では、歪が溜まっていくことになります。

計測器をA地点からB地点まで5kmおきに設置し、計測を行ったとします。
A地点、B地点、C地点、D地点、E地点の計測値が、次のようになったとします。


仮想の観測値


観測開始から3年半後にD地点付近で地震が発生したとします。
こんな風に変化すれば、観測値は歪の絶対値を表している可能性が高いと言えそうですね。

 ・全体にほぼ一定のペースで増えている。
 ・地震発生時にほぼゼロまで下がっている。
 ・D地点の両隣のC地点とE地点の数値が少し上がっている。

こんな感じで、歪を表していると思われる観測値を検証していきます。


思い当たる観測値があれば、片っ端から調べてみてはいかがでしょうか。


-地震予知研究の手引き(研究手法3)-

地殻の歪は、基本的には長期に渡って一方向に変位していくはずです。
ですが、見逃すことのできない大きな力も、地殻に働きます。
潮汐力です。

潮汐力は、およそ12時間半の周期で変化します。
しかも、潮汐力による地殻の変化量は、10cm以上もあります。
これは、プレートの動きによる歪の変化量の1年分以上にもなります。
これほど大きな変化ですが、周期変化なので、歪は蓄積しません。
(正しい意味での歪は蓄積しますが、ここではプレートによる圧力を歪と表現しているので、その意味では蓄積しないと表現しました)

ですが、広い範囲(南北方向)で同じ方向に歪が変化するので、歪を表しているか確認する上で、一助となるはずです。
また、歪の変化は、必ず東から西へと移動していくので、見つけやすくなるはずです。


折しも、「巨大地震は強い潮汐力が働く時期に多い」との論文が発表されました。
また、古い論文でも、プレート境界が南北方向に伸びる場所で、潮汐力の大小と地震発生との間に相関が見られると発表されているそうです。
プレート境界が東西方向に伸びる場合、潮汐力の位相はずれますが、南北方向なら同期するので、広い範囲で歪の増加が同期し、巨大地震になりやすいと解釈できます。

こんな考え方もできます。
海水の潮汐は、月による実際の潮汐力とは2時間程度位相がずれています。
これは、地球の自転によって、満潮部分が自転方向に引き摺られて起きます。
もし、自転がなければ(厳密には月の公転と地球自転が同期)、海水も地殻も重力と潮汐力がバランスした状態になります。
ですが、実際には位相がずれているので、満潮部分の海水は潮汐力があまり働かず、地殻に圧力をかけます。
逆に、月が南中している場所は、潮汐力で浮き上がる力を受けることになります。
これが、地殻の歪を一時的に大きくする可能性もあり得るでしょう。


地殻の歪を表していると思われる観測値をお持ちの方は、まずは潮汐力の変化と比較してみるのが良いかもしれませんね。


-地震予知研究の手引き(研修手法4)-

歪の方は、単純に人海戦略(片っ端から調べる)でしたが、時期の前兆現象の調査は、
多少は科学的に絞り込みたいと思います。


地震発生の前兆現象を調べる上で、巨大地震は発生頻度が低い問題があります。
サンプルが少ないので、どんな前兆が発生するのか、見つけにくいと考えられます。

ですが、私は異なる考えを持っています。

地震の規模は、震源域の大きさで決まると考えています。
逆に言うと、地震の規模に関係なく、地震発生は同じ条件で起きるはずです。
地震の前兆現象を調べる際に、地震の規模で分類する必要はないのです。
つまり、全ての地震がサンプルになるのです。


気象庁のデータベースでは、1923年以降の全ての有感地震が公開されています。
マグニチュードと位置が明確なものだけで、10万件近くの地震が記録されています。
これだけのデータがあれば、前兆と思われる現象の観測値と比較すれば、統計的に検証する
ことも可能です。
例えば、観測データと地震の発生に相関関係があるかを調べれば、前兆かどうかが明確に
なります。

この方法では、歪の量を示す現象を探す行為と似て、人海戦術的に調べることになります。
前兆現象から始めて、実際の地震活動との比較で、真の前兆現象か、見極めるわけです。
この方法では、思いつく限りの前兆現象を試していくしかありません。
こんな事をしていても埒が明かないので、次回は別の角度からアプローチしてみましょう。


-地震予知研究の手引き(研究手法5)-

地震は、広い範囲に歪が溜まっている場所で発生した場合に巨大地震になると、前回は

説明しました。

このことから、地震発生時の前兆現象は、地震の大小に関係なく、全ての地震で同規模の

現象になると考えられます。

過去の地震を同列に扱えるので、前兆と思われる現象との相関を検証しやすくなります。

この利点は、前兆を探す場合よりも、地震のトリガーを探す場合にメリットがあります。
例えば、地震の発生頻度が12時間半で変化しているなら、潮汐が影響していることが
分かります。
24時間周期なら、地球の自転が影響していることが分かります。
27.3日周期なら、月の公転が影響していることになります。
29.5日周期なら、月齢が影響していることになります。
365.24日周期なら、地球の公転が影響していることが分かります。


これを調べるには、フーリエ変換を行えば良いでしょう。
発生時刻が明確な全地震データを1周期と見做して、フーリエ変換を行えばよいのです。
その中で見つかった周期について、何を意味しているのか調べていけば、何が地震の
トリガーになっているのか、見えてくるかもしれません。
少々乱暴な手法ですが、何かを炙り出せるかもしれません。

井出哲氏は、過去20年間のマグニチュード5.5以上に絞って調査し、満潮時に地震の
危険性が高まるとの結論を導いています。
私には、地震のデータを絞るべきではないと考えていますが、もしかすると、地震の規模を
絞ることで、思わぬ周期性を見つけられるのかもしれません。


ただ、問題があります。
地震は、余震によるものが多く、これを除去しなければ、明確な傾向を掴めない可能性が
あります。
これをどうするかが、腕の見せ所だと思います。

さあ、頑張って調査を始めてみましょう。


-地震予知研究の手引き(検証方法1)-

歪を表す現象と、時期を知らせる前兆現象を組み合わせると、地震予知が出来上がります。
歪を表しているか、地震の前兆なのか、真面目に確認されていることと思います。
中には、そんな事を無視して、「地震を予知できる」を豪語される方もいるでしょう。
色々な考えの基に作られた地震予知手法は、それが実用的な機能を有しているのか、
はたまた出鱈目に地震予知をして成功率だけを稼いでいるのか、検証する必要があります。

今回は、地震予知が実際に地震を予知できているのかを検証する方法を説明します。


地震を真に予知できているのか、キチンとした検証を行う必要があります。
巷の地震予知は、全て成功率だけで検証しています。
成功率には、発表した予知内容に該当する地震が発生したかをみる的中率と、発生した
地震を予知できていたかみる予知率がありますが、「明日、日本で、有感地震が発生する」
と言えば、どちらも簡単に100%の成功率にできます。
地震予知の三要素を緩めれば、成功率は簡単に高くできるのです。
ですから、単純な成功率で地震予知の実力を判断できません。

そこで、成功率に代わる判定基準を考える必要があります。
地震の三要素では、予知対象の規模を小さくすれば発生頻度が高くなるので、成功率は
高くなります。
対象となる地域を広く取れば、範囲内の地震が増えるので、成功率は高くなります。
地震が発生すると予想される期間を長く取れば、期間内に発生する地震が増えるので、
成功率は高くなります。
なので、この三要素を合わせて、評価基準を考えなければなりません。

まず、面積に比例して地震が増えるので、評価基準は面積の逆数であるべきです。
期間についても、期間の長さに比例して地震が増えるので、評価基準は期間の逆数である
べきです。
地震の規模が大きいほど地震が少ないのですが、指数級数的に減るので、評価基準は規模の
指数であるべきです。

地震の発生頻度における以上のような特性を踏まえ、私は次式で地震予知を評価するように
しています。

地震の評価式



この式は、予知に成功した場合に適用します。
成功したという地震予知の内容を用いて、当該の地震予知情報が価値のある内容を持って
いたか、検証してします。
評価値は、以下のように評価します。

・     評価値≧1.00:実用レベルの地震予知と言える
・1.00>評価値≧0.10:実用レベルには達していないが、予知はできている
・0.10>評価値≧0.01:かなり怪しいが、デタラメと断じることもできない
・0.01>評価値     :明らかにデタラメと断定できる


私が調べた範囲では、評価値が0.01を超えた例はありません。
有料・無料に関わらず、全ての地震予知がデタラメのレベルでした。
0.01の評価値であっても、達成すれば凄いことだと、私は思っています。



-地震予知研究の手引き(検証方法2)-

今回は、評価式の正しい利用方法を説明します。
地震予知を行う人は、例外なく結果に甘いので、評価式も正しく利用しなければ意味が
なくなります。

もう一つの豊葦原中津谷」では、震度で計算する評価式も提案していますが、現状を
鑑みると、デタラメな地震予知が広がる下地を作りかねないので、ここでは公開しない
ことにしました。
なぜなら、震度は、地震の規模震源が正確に予測できた上で、地質を加味しなければ
予測できません。
例えば、数百メートルしか離れていなくても、川沿いの軟弱地盤と台地の上では震度は
異なります。また、震源からの距離が少し違うだけでも震度は変わります。
逆に見ると、震度の予測は、場所についてはピンポイントで指定される筈です。
JESEAや富士S-CASTのように予測や判定が震度を基準としている場合、
場所毎に震度が予測されなければ説明がつきません。
震度5弱以上を関東地方といった広範囲を指定すること自体、地震を予知出来ていない
証拠とも言えます。



さて、評価式に入力する地震予知の三要素について、見ていきましょう。

まずは、期間です。単位は、「日」です
6時間に絞った予知であれば、0.25日で計算します。
期間は、「地震が起きる」とした期間全体を指します。
イメージしてほしいのは、「地震が起きる」と予想した期間内は電車を止めると考えます。
当然、誤差も含みます。
例えば、「1月1日から1月7日までに巨大地震が起きる」と予想した場合、実際は9日に
地震が起きた際に「予知が外れた」と考えるなら問題ありませんが、「誤差の範囲内だ」と
考えるなら、誤差を含めた期間で考えるべきです。
なぜなら、「1月1日から1月7日までは電車を止めていたが、9日は通常運転していた
から大惨事になった」と考えなければなりません。
少なくとも、初日(この場合なら1月1日)から地震が起きた日までは、期間としなければ
意味がありません。
「地震解析ラボ」では、予知期間は通常は7日間ですが、予知期間の前3日と後10日は
誤差範囲としているので、合計で20日間が期間となります。
この考え方を広げ、短期の地震予知の延期を繰り返すパターンでは、初回からの期間で
計算します。
串田氏は、3日間程度の短期の地震予知を数年に渡って延期を繰り返していますが、
初回の初日からの日数が期間となります。


次は、面積です。単位は、km²です
これも、誤差を含めた面積で計算します。
「地震解析ラボ」の場合、予知範囲の外側に緯度経度で1度以内を誤差としているので、
ここまでの範囲が面積となります。
「麒麟地震研究所」は、アウターライズ地震(日本海溝の東側)を予想していて、
「薩摩半島西方沖地震を予知していた」と言っていますが、この場合の誤差範囲は
日本海溝東側を中心に、薩摩半島西方沖地震の震央までを半径した円の面積を、
面積として計算します。


最後は、規模です。単位は、マグニチュードです
マグニチュードには、気象庁発表の数値とモーメント・マグニチュードがありますが、
M7.0を超える場合はモーメント・マグニチュードを利用するのが原則です。

さて、地震の規模についても、誤差を含めて計算するのですが、含める誤差は下方のみと
なります。
例えば、M5.5±1.5という地震予知だと、M4.0でもM7.0でも予知成功です。
誤差範囲を含めると言っても、M4.0の地震予知に成功した際に、評価をM7.0で
計算するのは酷過ぎます。
M7.0は半年に一回程度しか発生しないのに、毎日のように発生するM4.0と同等に
扱うわけにはいきません。
M4.0を予知成功とする以上、評価式もM4.0で計算すべきです。



1週間以内に、埼玉県内で、M6.5±0.5の地震が発生する」との地震予知をしたとします。
期間は、1週間以内なので、7日となります。
面積は、埼玉県の面積=3798km² となります。
マグニチュードは、M6.0からM7.0が範囲になるので、M6.0で計算します。

         10⁶⁻²
評価値 = ─────────────
       3798 × 7

この計算結果は、0.376となります。
評価は、「実用レベルには達していないが、予知はできている」となります。
評価が高くないのは、対象とする地震がやや小さいためです。
仮に、M7.0±0.5を対象とすれば、評価値は1.19となり、実用レベルの地震予知と言えます。
まずは、計算してみてください。



この条件で巷の地震予知を評価すると、出鱈目さがよく分かりますよ。
逆に、この評価式で1.0未満では、電車を止められないことが分かると思います。
前述の例では、M6.0(評価値=0.376)では鉄道の路床に影響するような揺れには
ならないので、1週間も電車を止めたままにはできないのです。


-地震予知研究の手引き(アマチュアの目指す方向)-

およそ4週間に渡り長々と「地震予知研究の手引き」を書いてきましたが、
今回で終わりです。

今回は、専門家以外の地震予知研究者が目指すべき内容を、一気にまとめます。


1.前兆現象は、2種類探せ!
  ・地震は、地点毎の歪の蓄積を知れば、規模と場所が分かる。
   地震の発生は、発生前に起きる現象を探すしかない。
   なので、地点毎の歪を知る現象と、時期を知るための前兆現象の二つを探せ!

2.歪の蓄積は、5kmメッシュ以下で調べよ!
  ・マグニチュード6クラスでも、震源域の前兆は20km未満。
   だから、歪は5kmメッシュ以下で調べなければ、大地震に成長するか分からない。

3.歪を調べるなら、以下の三点を満足すること!
  ・地震発生時に大きく値が変化する。
  ・地震発生時以外はほとんど変化しない、または、一定のペースで変化している。
  ・地域毎に異なる値になる。

※歪を調べる時に、潮汐による12時間半の周期変化の有無を確認せよ!


4.前兆を調べるなら、以下の3ルートを調べよ!
  ・亀裂が始まる最も初期段階を捉える。
  ・地震が始まる前の前兆を捉える。
  ・地震を引き起こす引き金を探す。

5.地震の規模を無視して前兆との関係を調べよ!
  ・地震の規模は震源域の広さで決まるから、地震発生前の現象には規模は影響しない。
   だから、地震の前兆は、過去の全地震データと比較して調べられる。

6.過去の全地震データをフーリエ展開せよ!
  ・全地震データをフーリエ展開して、内部に隠れている周期性を炙り出す。
   周期の意味を調べれば、地震の引き金が見える。

7.出来上がった地震予知は、検証せよ!
  ・地震予知は、成功例を評価式に当て嵌めて検証する。
   評価結果を受け止め、問題点を解決する、あるいは予知手法を根底から見直す、
   等を実行する。




地震予知は、不可能に近い難しいものだと思っています。
一方で、全く予知できていないのに、平気で有料で情報を流す輩も居ます。
ですので、「もうひとつの豊葦原中津谷」で200件を超える非難記事を書いてきました。

現状の地震予知を支持される方は、私のように地震予知を非難する者を嫌うでしょうが、
出鱈目な地震予知を認めるつもりはありません。
ですが、非難を繰り返すのも、褒められる事ではないのかもしれません。
そこで、「地震予知研究の手引き」をまとめ、真の地震予知が何を満たすべきなのか、
明確にするとともに、アマチュア研究者の力が少しでも地震予知研究の助けになればと、
思っています。


大雑把なプロットは考えた上で書き始めましたが、読み返してみると分かり難いところが
各所にあります。
なので、いずれ整理しようと考えています。


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2016年9月19日 追記

素人研究者の戯言にお付き合い頂き、ありがとうございます。
「研究の手引き」と題していますが、あくまでも巷の有料地震予知に対する非難の一環で
書いたものです。
ですので、正しい研究の進め方とは言い難い内容です。
それでも、巷の有料地震予知の出鱈目さを指摘できるくらいのレベルにはあると思います。
特に、論理的な発想による評価基準を持たない、あるいは明確な最終目標を持たない、
等の研究者とは思えない姿勢は、私以外は相手にもしないでしょう。

私が提案した地震予知の評価基準は、地震予知の目標を明確にする意味も持ちます。
同時に、継続しても期待できない地震予知手法も、洗い出してしまいます。
評価値が0.01を超えないのなら、その地震予知は諦める方が良いと思います。
なぜなら、精度が100倍に向上しても、「価値がある地震予知」とはならないのですから!

「マインドフルネス」と呼ばれる脳の活性方法があります。
NHKのサイエンスZEROでも紹介された手法です。
マインドフルネスは、数分間だけで行う精神統一方法と考えれば良いようです。
基本的な考え方は、「気付き」と「目覚め」なのだそうです。

実践方法は、以下のような手順で行います。

Step①
・目を瞑る。
・呼吸に注意を向ける。(※呼吸はコントロールしない!)
  空気が肺に入ってくる感覚に集中する。(心の中で「膨らみ、膨らみ」と唱える)
  空気が肺から出ていく感覚に集中する。(心の中で「縮み、縮み」と唱える)

Step②
・雑念に注意する。
  雑念が浮かんできたら、心の中で「雑念、雑念」と唱える。
  雑念を意識できたら「戻ります」と唱え、Step①の状態(呼吸への注意)に戻る。

Step③
・パノラマ的注意を感じ取る。
  体の各部分の感覚に注意を向ける。
  (足が床に付いている感覚、空気の動きを注意を向ける等、五感の情報に集中する)
  雑念が浮かんでも、浮かべておく感じ。 

Step④
・瞼の裏側に意識を集中し、ゆっくりと瞼を開く。


Step①~④を数分間かけて行うのだそうです。
現代社会では、中々精神を穏やかな状態に持って行くことは難しいと思います。
でも、ほんの数分間だけ時間を割いて、マインドフルネスを行ってみてはどうでしょうか。


私もマインドフルネスをして、来週から「サクラの開花予想」を再開することにします

巷のダイエット法は、今や百花繚乱 
ありとあらゆるダイエット法が、マスコミや雑誌を賑わせています。
でも、どのダイエット法も、体重(質量)がどこから体外に出ていくのかを言っていません。
どこから体外に出ていくのか説明がないままだと、科学大好きの私は「嘘っぱち」と思ってしまいます。
 
じゃあ、どこから体重は外に出ていくのでしょうか。
 
「ウンチ」だと思う人は、手を挙げて 
 
 
ブッブー 
間違いです 
 
口から入った食物の1/3から1/4がウンチになって、お尻から体外に排泄されます。
残りは、体内に取り込まれますが、体内の老廃物を排泄する機能はありません。
 
 
 
「オシッコ」だと思う人は、手を挙げて 
 
 
ブッブー 
間違いです 
 
オシッコは、1日に約1500gですが、98%が水分なので補充しないダメなんです。
だから、排泄できるのは約30gしかありません。
 
 
 
じゃあ「汗」だと思う人は、手を挙げて 
 
 
ブッブー 
間違いです 
 
汗は、オシッコと似ていますが、99%以上が水で、残りもほとんどがミネラルです。
だから、出た汗の分は、補充しないとだめなんです。
 
 
「それならどこから体重が体の外に出ていくんだよ」と言われそうですが・・・
 
ちゃんと体外に出ていくルートがあるんです。
ちょっと意外なルートですが、それがわかると、ダイエットは難しいとわかると思います。
(自己弁護になってしまいそうです)
 
肝心の体外に出ていくルートですが、それは後日。

ダイエット法は、でたらめばかり。
 
リンゴダイエットなんて、体を壊すだけ。
栄養バランスを壊して病気になり、体重が減るかもしれませんが、病気になりたいわけじゃないから。
(完全食品は牛乳だけ。でも、牛乳ってダイエットの敵・・・ですよね)
 
へ○○アは、「脂肪を分解する」
なんだか良さそうに聞こえますね。
でも、科学大好きの私は、質量保存の法則が頭をよぎります。
分解して作られる物質の重さと、分解前の脂肪の重さは同じだと、気付いてしまいます。
やはり、どうやって体外に出すのかが、最大の問題ですね。
 
「30分以上早足で歩かないと、脂肪は燃焼しない」
これは、エネルギー保存の法則が頭に浮かびます。
「30分以内だと血中の糖を使うだけだから、脂肪は燃焼しない」のなら、血中の糖はいつ回復するのか。
当然、脂肪を分解して血中の糖を回復するはずです。
そうじゃないと、運動しないで何も食べない場合は、肥満体のまま餓死する事になってしまいます。
そんなことはないですよね。
  
やっぱり、どこから体外に質量が出ていくのか理解しないとね。
 

ダイエット法は、経験則で導き出したものしかないと思いませんか。
だって、どこから体重(質量)が体外に出るのか、一度も聞いたことがありません。
たまたま体重が減った方法を正しいと勘違いしているだけです。
 
 
さて、引っ張ってきた体重が体の外に出ていくルートですが・・・
 
ウンチは、食べた分の1/3~1/4しか出ない。
オシッコは、水分を除くと一日に30gくらいしか出ない。
汗は、ほとんどが水分。
 
じゃあ、どこから出るのでしょうか。
それは、鼻の穴からです。
「鼻水?」   
いいえ。
息なんです。 
空気みたいに軽い息が、体重を体の外に運び出しているんです。
 
嘘!
 
そう思う気持ちはわかりますが、本当なんです。
というわけで、計算してみました。
 
呼吸(ガス交換に使われる実質の呼吸量)は、男性で毎分4.2リットルくらいです。
(参考資料に女性の値はありませんでしたが、男性の2/3と考えてよいと思います)
一日にすると、6000リットル(女性は4000リットル?)くらいです。
呼吸した空気の内、5%に相当する300リットル(13.4mol)が酸素から二酸化炭素に変わるのです。
 
1molの酸素(O2)は32g、二酸化炭素(CO2)は44gですから、差分は1mol当たり12gです。
一日に13.4molの酸素を吸って、13.4molの二酸化炭素を吐くので、男性で160g、女性は110gが体外に出ていく計算です。
ただ、食品に換算すると水分もあるので、男性で約500g、女性でも350g程度を消費していることになります。
この計算は安静状態にしていた場合です。(基礎代謝に相当)
 
ごちゃごちゃと書いてきましたが、ダイエットは運動が大事ってことですね。
食べたカロリーより使うカロリーが多くないと痩せられないのです。
しかも、食べる量を減らすのは、栄養バランスを崩しやすいので、素人では容易ではありません。
体重が減る仕組みを誰も説明できないのに、正しい食事制限を素人ができるはずがありません。
だから、ダイエットは難しいのです。
 
 
 
 
 
さて、自己弁護を。
 
食べて肥るのは、体が正常な証拠です。
野生動物の死因の多くは、餓死です。
野生動物、特に代謝が激しい哺乳類では、飢餓に耐える能力が重要なのです。
それで、食べられるだけ食べて、余った分を脂肪に蓄えることで、飢餓に耐えられるようになったのです。
 
ところが、日本人の死因の上位には、餓死も栄養失調症もありません。
食料事情が大幅に改善されたため、人間が勝ち取った肥る能力が裏目に出るようになったのです。
 
このblogのテーマにもつながるのですが、
温暖化と人口増加に加え、食生活の変化やエタノール燃料で、深刻な食糧難が来る可能性があります。
その時こそ、肥る能力が活かされるのかも・・・
 

ダイエットについては、今もって質量保存の法則に基づくダイエット法を聞いたことがありません。

 理科離れのひどさを感じる一面です。


ちなみに、脂肪1kgは、絶食4日分です。
脂肪が1kgあれば、4日間の絶食に耐えられるので、その間に食糧を確保するのが、本来の脂肪の役割なのです。
毎日、確実に食事できる私たちは、脂肪は不要です。

3年前、私はガンの手術を受けましたが、手術の前日から三日間はほとんど何も食べられませんでした。その後も、食欲がなく、五日間くらい真っ当に食べられませんでした。
手術後の快復のために、代謝も上がっていたはずです。
私の脂肪は、この時にかなり使われたはずです。
 入院から退院までの2週間で、最終的に3kgほど体重は減りました。
たまたまですが、私の入院期間(14日間)から求められる脂肪消費量(14÷4=3.5)と体重の減少量は、よく 一致します。

京大の梅野健教授らの研究グループは、巨大地震の前に電離層で異常が発生していたことを突き止め、地震予知に繋がるとしています。
発表したのは「京大教授」で肩書きは申し分ありません。
内容的にも「東日本大震災と熊本地震で共に発生」と、こちらも中々の結果
京都大学:大地震発生直前の電離圏異常を検出

(出典:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/160930_1.htmlより抜粋)



‥‥なのでしょうか?


実は、中身はかなり酷いものです。
まず、熊本上空に異常が発生する前に、北陸地方で異常が発生しています。
東日本大震災時は磁気嵐で電離層は乱れていましたが、それとの区別がなされていません。
また、海底下の電気的な現象が、膨大な電解質を溶かしている海水層を通過して上空に及んでいる点も、不思議です。
更に、地震は発生後に規模が決まるのですが、規模が決まる前の前兆現象が、その規模を反映している因果関係の矛盾も残ります。

私の目には、偶々地震の前に発生していた現象を地震と結び付けた「宏観現象」の一つにしか思えません。



さて、「科学とはなんぞや?」と問いかけてみましょう。
科学とは論理的に体系化された知識
と定義したいと思います。

先程の「巨大地震の前に電離層の異常」は、単なる知識であって、論理性はありません。
 なぜなら、電離層の異常は日頃から発生しており、地震との関係を主張するためには、これらとの分離は必須です。
また、地震との関係を主張するためには、最低でも、電離層の異常から地震発生までのメカニズムが必要です。本来であれば、地震発生の全体像が描かれ、その中で電離層の異常が矛盾なく説明されなければなりません。



添付http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/documents/160930_1/02.pdfのPDFを見ると、ちょっと違和感を感じる部分が地震以外にもあります。
VLBIの使用目的が「クウェーサーの観測」となっている点です。
VLBIは集光力が大きいのではなく、解像度の高さが特徴なので、分布や形状の解明が観測の目的となります。なので、ブラックホールや星雲の観測に用いられることが多いのです。
逆に、クウェーサーは遠方すぎてVLBIの解像度でも厳しいので、私の認識ではVLBIの観測対象になる事は少ないはずです。

なぜ、このような認識の誤りがあるのか、深い根が存在しているような気がします。


先に紹介したPDFですが、最後に以下の課題を掲げています。
・地震直前異常が観測できる地震の大きさ(Mw)の最小値の解明
・地震直前の電離圏電子数異常の物理的説明 を与えること
・地震の大きさと電離圏異常の特徴との関係解明

ですが、「地震直前異常が観測できる地震の大きさ(Mw)の最小値の解明」の前に、
なぜ地震の規模と地震の前兆との間に関係があるのか? 
を研究すべきです。
それが、科学的な論理性だと、私は思っています。

科学に疎い人は、ついつい「安全より安心」に偏りがちになります。
「安全」は科学的に説明されますが、感情である「安心」の拠り所は曖昧です。
多くの場合は、「安全」だが「安心ではない」との判断になりますが、時には「危険だが安心」となる場合もあります。

近ごろ流れたニュースの中に、「後席が最も危険」とする報道がありました。
ニュースのリンク→http://www.yomiuri.co.jp/national/20170329-OYT1T50065.html
警察庁では、後席のシートベルト着用率が低いことが原因とみています。
後席なら「安心」との誤った理解により、後席のシートベルト着用率が前席の三分の一程度しかないので、結果的に「危険」な席となってしまったようです。



このような「安全」と「安心」の履き違え、あるいは「安全」への理解不足に対し、危機感をお持ちの有識者も居られるようです。
『「科学よりも風評」「安全より安心」な日本人の感情論が科学を停滞させる』(山本一郎)と題した文春オンラインの記事を見つけました。
リンク→http://bunshun.jp/articles/-/1906

面白いと感じたのは、旧・風の谷の生活にコメントを頂いた方(お名前は不明ですが、TV出演の経験もお有りとのこと)と同じように、『TV業界の方は放送のプロ』とおっしゃっている事です。
同時に、文章の最後に書かれている一節(以下に抜粋)も、似た考えをお持ちでした。

メディアも目線を下げて読み手や視聴者に迎合するだけでは駄目であるし、何かボタンの掛け違いを正さない限り、なかなか日本の科学技術をどうにかしようにも物事が改善しないのではないか、と危惧する毎日です


当ブログでも、あるいは旧・風の谷の生活でも、メディアの問題を取り上げています。
メディアは、大きな影響力があるのに、報道内容に対する外部のチェック機能がありません。そのため、間違った内容が報道されていても、その分野の知識を持つ一部の人達以外は、間違っているにも関わらず報道された内容を真実として受け取ってしまう傾向にあります。
「営利組織だから仕方がない」とは言わせません。
メディアは、公共性が高い組織だから、その責任も大きいのです。
実際、メディア自身が他業種に対しては、「営利の追求を理由に安全等の責任を軽視してはならない」旨の主張をしています。

では、メディアのどの部分に問題があるのでしょうか。
私が思うに、出演者が言うコメントに大きな価値を感じているからではないでしょうか。

前出の山本一郎氏の文章の中にも、専門外のコメントを求められることが少なくない旨が書かれています。
これは、メディア側が、山本氏のためにコメントを言う機会を与えようとしているのではないかと思えるのです。
このコメント偏重の姿勢が、コメントを言うことに重きを置くようになり、コメント内容が軽視されるようになったのではないかと推定します。

つまり、メディアの問題を解決するためには、メディア自身がコメント偏重を改めることでしょう。
また、我々一般人にできることは、出演者のコメントは無視することだと思います。



さて、冒頭に「後席が最も危険」とするニュースですが、一般公開部分の最後に「エアバッグが普及していない後部座席が最高になった」と書いています。
データを公表した警察庁が「シートベルトの着用率が低いため」としているのに、こんな余分のコメントを入れているのです。
シートベルトの着用率が前席と同等になれば、エアバッグを装備する前席よりも死亡率は低くなるはずです。
大切なのは、シートベルトを着用することです
更に言うなら、前席と後席の両方にエアバッグを装備することは、おそらくは不可能です。
私は、登録者のみに許された残りの部分を読んでいませんから、記事について間違った解釈をしているかもしれません。
ですが、発表元の内容を上書きするコメントは書いてはいけないと思っています。



専門的な知識のない人のコメント(私のような素人にも間違いがわかるような低レベルのコメント)は、伝えるべき真実を壊してしまいます。
メディアに生きる人々は、事実のみを報道するように心掛けてほしいものです。
それによって、我々は正しい判断をしやすくなるのです。
そして、正確な情報の先には、科学への正しい理解も生まれてくると思います。

電子基準点のデータは、地震研究にも使用されています。
もちろん、村井氏のようなデータの使い方では、地震予知はおろか地震に迫ることもできるはずありません。
ですが、キチンとした処理を施せば、見えてくるものもあります。

その一例を紹介しましょう。

以下の2枚から、東日本大震災の前と後の日本列島の歪の変化が分かります。
東北地方太平洋地震直前の1年
(リンク先⇒http://vino-rosso.gourmet.coocan.jp/geonet/yd_110308.html

2011年(東北地方太平洋地震の変位を含む)
(リンク先⇒http://vino-rosso.gourmet.coocan.jp/geonet/yd2011.html

上段は、東日本大震災(正式名:東北地方太平洋沖地震)直前1年間の状態だそうです。
下段は、東日本大震災を含む2011年(1年間)の状態だそうだ。

下段を見ると、東日本大震災によって歪の状態が大きく変わったことが分かります。
また、上段から東日本大震災の前兆を見ることはできません。
この結果は、私の考え(※)とも一致します。

 ※私は、地震発生直前に起きる前兆には、以下の2点の特徴があると考えています。
  (1)前兆の規模は、地震の規模に比例しない。
  (2)前兆の規模は、非常に小さい。(少なくともM0.2相当かそれ以下)
  これらを踏まえると、東日本大震災前に電子基準点で観測可能な規模の前兆が起きる
  とは考えられないのです。


ところで、このデータを作られた方は、退職された地震学の専門家だそうです。
測地衛星については素人とおっしゃていますが、上のような解析を簡単にやってのける実力はお持ちです。

この方は、Twitterを開いておられますので、そのリンクも貼っておきます。
(Twitter⇒https://twitter.com/hacchan9642

紹介したデータ以外のデータは、以下のリンクに紹介されているようです。
(リンク先⇒http://vino-rosso.gourmet.coocan.jp/geonet/strain.html

52個の知能遺伝子を特定したとのニュースが流れました。
(リンク⇒http://imutakatumi.officialblog.jp/archives/16253706.html

オランダ・神経ゲノミクス認知研究センター(Center for Neurogenomics and Cognitive Research)のダニエル・ポスツマ(Danielle Posthuma)氏が米科学誌ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)に発表した論文によると、欧州系被験者78000人分の遺伝子プロファイルと知能評価を調べた結果、新たに発見された「知能遺伝子」群により調査対象者の知能指数の差異の約20%を説明することができたそうです。


ところで、この「知能遺伝子」は、他の特徴にも関連があるのだそうです。
代表的な特徴には、「就学年数が長い(高学歴)」、「幼児期の頭のサイズが大きい」、「背が高い」、「禁煙に成功する」等があります。
また、自閉症との関係が分かっている「SHANK3」遺伝子も、「知能遺伝子」に含まれています。
一方で、統合失調症や肥満症には、「知能遺伝子」が存在しないケースが多いそうです。

さて、「背が高い」と知能遺伝子を持ち、「肥満症」だと知能遺伝子は無いのですか。
そうなると、私は・・・・     う~ん。


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