豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

カテゴリ: 食糧自給率

95年前の今日(9月1日11時58分)、相模湾を震源とする関東大震災が発生しました。

死者・行方不明は10万人を超える甚大な被害をもたらしました。

  

関東大震災

 


日本人は常に地震に怯えて生きてきました。

地震予知は、日本人にとって悲願であり、必ずや実現されると信じられてきました。

そのせいか、雨後の筍のよう民間地震予知会社が生まれ、そのデタラメな地震予知を信じてしまう人々が後を絶たない状況が続いています。

 

昨秋、地震学会も地震予知が事実上不可能であることを認め、方針転換を決めました。

しかし、曖昧な新方針の影響からか、なぜ地震予知ができないのかを明確にしなかったからか、未だに民間においてデタラメな地震予知が横行しています。

論理的に考えて、地震予知は不可能と考えても問題ないでしょう。

地震を予知するために必要な観測装置を埋設するための技術さえ、人類は手にしていないと言っても良いでしょう。

地震予知が不可能である以上、私たちにできることは、被災時には救援が来るまで耐えることであり、それまで耐えられるような備えをしておくことです。




さて、地震は、備えることで生き残る確率を高く保つことが可能です。

しかし、食糧難が起きたなら、どうやって生き残れば良いのでしょうか。

日本は、食糧の3分の2を海外に頼っています。海外で食糧を買い付け、日本に持ち込んでいるのです。

これができるのは、円が強いからです。

ところが、莫大な累積債務は、円を暴落させる可能性を秘めています。

『円が下がれば輸出が伸びる』というような緩やか円安ならば、対策が間に合うかもしれませんが、何かを切っ掛けとした急激な日本国債売りが始まれば、最悪は数分で円は大暴落となります。

こうなってしまうと、多少の輸出の伸びでは国債の売りを止めることはできず、輸出増加による収入増では食品を買うことができません。また、収入増は食品価格の高騰より時間的な遅れが出るので、食品を買えませんし、海外での買い付けも、円ではできなくなります。

 

このような事態は、地震と同様に、瞬間的に起きる可能性があり、前兆も分かりにくいと思われます。

一方では、個人でできる備えは少なく、外貨または金(きん)の形で資産を持っておくくらいです。これも、一般人の財力では、一時凌ぎにしかなり得ず、備えることは不可能に近いと思います。

 

現政権は、憲法を改正して、海外の紛争に首を突っ込もうとしています。
有事に強いは、有事において軍事力を行使しないことに裏打ちされています。
海外の紛争で軍事力を行使するようになれば、有事に弱いに変わるかもしれません。
私には、憲法改正は国の崩壊と食糧危機の引き金になるのではと、不安に思っています。

 

当ブログは、個人でできる備えとして、耕作放棄地の再農地化をはじめ、啓蒙活動の意味を含めて、様々な角度から紹介しています。

世界で4番目に大きい湖だったはずの「アラル海」が、ほぼ消滅したようです。
 
アラル海には、アムダリア川とシルダリア川が流れ込んでいましたが、
旧ソビエトが農業用水に取水するようになってから縮小が始まりました。
元々砂漠地帯の湖ですから、流れ込む水が無くなれば、砂漠化が進みます。
今では、湖底も砂漠化し、周辺への悪影響が広がっているそうです。
 
急激に干上がったので、下の写真を見ても、元々の形が分かります。
 
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人類の環境破壊は、湖を消滅させただけではないようです。
 
WWFは、1970年から2010年までの40年間に、
陸上と海洋に生息する代表的な種の個体数が39%、淡水の生物で76%が
減少した発表しました。
総合的には、脊椎動物の個体数は、52%減少したと推定されるそうです。
 
 
減少した生物の中には、食糧となる生物も含まれています。
これらの繁殖力を超える速さで、人類は消費していることになります。
人類の消費量は、繁殖力とバランスする持続可能な量の1.5倍になるそうです。
 
私たち人類は、自然界への依存を三分の二に減らさなければならないようです。
 
それが実現できなければ、次に消えるのは・・・
 

世界水フォーラムでは、各国の深刻な水資源事情を報告したことがあります。
地球温暖化による海面上昇や、氷河の衰退により、水の確保が難しくなり始めています。
地球上の水の内、97.5%が海水のため、蒸溜しなければなりません。
現実的には、利用が難しい水です。
更に、水全体の40分の1しかない淡水も、大半は南極にあり、
実際に利用可能な水は全体の0.01%程度とされています。

日本は、飲料水はなんとか安定供給できていますが、
仮想水の考えでみると、世界最大の水輸入国とも言えます。


他人ごととはせず、食料自給率の向上をめざさなければなりません。

日本農業新聞に「CO₂濃度別 稲収量予測 高精度に 温暖化対応活用へ 農研機構」と題した記事が掲載されました。
(リンク⇒https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171208-00010002-agrinews-ind


地球温暖化の原因物質であるCO₂の濃度は、今後も増え続けると考えられています。
CO₂の農道の上昇と共に、一般的には、作物の収穫量は増えます。
しかし、条件によっては収穫量が減る場合もあります。

記事によると、農研機構は、稲の収穫量の予測計算の精度の向上に成功しました。
世界9カ国18機関と協力し、従来の複数の予測法による予測値を平均することで、実際の稲の収穫量に近付けることに成功したとの事です。
実際にCO₂濃度を変えて育てた稲の収穫量と比較したところ、予測値の平均値は実際の収穫量に近いことが確認されました。


地球温暖化を引き起こす大気中のCO₂は増加傾向にあり、1960年頃にCO₂濃度が320ppmだったものが現在では400ppmにまで増加しています。
CO₂が現在の1.5倍に増えた場合、稲の国内の収穫量は約15%増えると予測されていますが、これは安定した気候の基での数値です。
私が懸念する気候の不安定化が起きると、農業そのものができなくなるリスクがあります。
折角の農研機構の研究も無駄になりかねません。
やはり、地球温暖化を防ぐ施策を考えていくべきなのでしょう。


TPPは永遠に続くのでしょうか?
 
TPPに加盟する前に、将来、TPPから離脱する事を考えるべきでしょう。
 
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日本がTPPから離脱する状況は、考える必要はありません。
その時にキャスティングボートを握っているのは、日本だからです。
 
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では、他のTPP加盟国がTPPから離脱する場合は、どうでしょう。
この場合のキャスティングボートは日本にはないので、予め考えておくべきです。
 
当たり前ですが、TPP加盟国が離脱するのは、国益にそぐわない場合です。
具体的な例の一つが、食糧輸出国の食糧自給率低下です。
温暖化や人口増加で、食糧自給率が100%以下になった場合、輸出品が無くなるので、
TPPに加盟し続けるメリットは無くなります。
 
こんな場合はどうでしょうか。
日本がA国から食糧を大量に輸入しようとしたと仮定します。
日本に食糧を輸出するとA国の食糧が不足する場合、A国政府はどうするでしょうか。
国民が飢えても、日本に食糧を輸出するでしょうか。
絶対に輸出はしないと言い切れます。
そんなことをすれば、A国政府は国民の反発で転覆してしまうからです。
 
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TPPに限らず、政治はあらゆる状況を考慮した上で交渉を行わなければなりません。
果たして、日本政府は、どんな未来を目指すのでしょうか。
不安でなりません。

日本の工業製品は高い競争力を持ちながら、円高(為替)に苦しんできました。
この円高分を非関税化で相殺することを狙い、日本はTPP交渉に参入しました。
 
しかし、関税と為替は全く別物で、それぞれ別々に機能するものです
ところが、政府はそれを一緒に考えてしまっています。
仮に、TPP交渉が成立して相手国の関税が撤廃されても、円高が進めば同じこと。
TPPは日本の輸出産業に有利ですから、円高傾向になるのではないでしょうか。
結局、関税撤廃も円高で相殺され、輸出産業のメリットが消えてしまうかもしれません。
 
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一方、日本の農業は、極端に競争力が低いですから、TPP成立後は農業は見捨てられ、
食糧自給率は限りなくゼロに近づいていくでしょう
 
日本の農業の競争力が低い理由の一つに、農業に有利な平野部を都市化させてしまったことにあります。
機械化が難しい山村の農地で、アメリカやオーストラリアの大平原の農地に闘いを挑んでも
勝ち目はありません。
 
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過去の失政は、農業分野で取り返しのつかない負の遺産を残したのです。
TPPも、為替という敵をも睨みながら、慎重に進めてもらいたいものです。

日本の食糧自給率は、表向きは39%ですから、食糧の61%は、輸入しなければなりません。   
もし、食糧が輸入できなくなれば7800万人が、飼料穀物まで止まると8600万人が餓死することになります。

                 

では、どんな場合に食糧を輸入できなくなるでしょうか。
 
1.戦争  
   戦争が起きると、食糧輸入が難しくなることを、第二次世界大戦で経験済みです。
   日本は、輸入食糧のほとんどを船舶で輸入しています。
   商船攻撃を受ければ、ひとたまりもありません。
   また、食料輸出国との戦争では、真っ先に兵糧攻めを受けるでしょう。
 
2.食糧不足   
   地球温暖化の影響で世界的な食糧不足に陥れば、食糧輸出は止まります。
   地球温暖化が進むと、アメリカで30%、ブラジルで50%も食糧生産量が低下する
   との予測もあります。
   自国民が飢えている時に、貴重な食糧を日本に輸出するはずがありません。
 
3.為替   
   円安が極端に進んだ場合、金額的に買えなくなる可能性があります。
   円安が、戦後のレベル(1ドル360円)まで進むと、食費は今の倍額に増えて
   しまいます。円安が1ドル1000円になれば、食費は4倍にもなり、平均収入と
   同額になってしまいます。
   ここまで食品が高額になってしまうと、一般人に買えるはずありません。
 
   そんなに簡単に円安が進むはずがないと考えるのは、あまりに楽観的すぎです。
   GDPの3倍に迫る累積債務を抱える日本は、いつ為替が崩壊しても不思議ではない
   のです。
   しかも、為替が崩壊すると、数時間から長くても数日で円安が進みます。
   食糧生産は最低でも1ヶ月、本格的な増産なら最短でも数年もかかるのに・・・

 
この中で、2の食糧不足と、3の為替を考えないのなら、TPPを語る資格はないと、私は思っています。


4年前の2013年12月6日深夜、特定機密保護法案が参議院で可決され、成立しました。
 
特定機密保護法は、軍事目的の他に、TPPの交渉での密約を隠す目的もありそうですね。
「豊葦原中津谷」が目指す方向性とは、まはんたいの政治です 
だからこそ、「豊葦原中津谷」でやろうとしていることは意味がある・・・と自画自賛 


ところで、へそ曲がりの私は、特定機密保護法違反の裁判はどうなるのかなぁって、考えてしまいます。
裁判をすれば、該当の機密j事項を証拠として提出しなきゃならないし、違憲状態の参議院選挙後での議決が有効かって話になっちゃうと、特定機密保護法自体がなりたたなくなるかも。
だから、ややこしいことを避けるために、傍聴禁止の非公開裁判で片付けようとするのかと・・・
そうなると、闇から闇へと無実の人間だって裁ける!
 
怖いですね~

近年、ビットコインを初めとする仮想通貨が広がりを見せています。
大手銀行による仮想通貨が一般化しているスウェーデンでは、6人に1人が現金を持ち歩かないのだそうです。
銀行でさえ、現金を置いておらず、銀行強盗が何も取れずに逃げたこともあるのだとか。

さて、仮想通貨が拡大すると、何が起きるのでしょうか。
仮想通貨で取引を行う場合、仮想通貨と現実通貨との交換(為替)が必要になります。
この時、仮想通貨と現実通貨は、1対1で対応するのではなく、外為同様に為替レートが介在することになります。
この機能のお蔭で、仮想通貨は世界中のどこでも使用が可能になります。


ところが、仮想通貨が一般化すると、実態経済は仮想通貨の流通量の影響を強く受けるようになります。
こうなると、従来の経済政策は通用しなくなってきます。
つまり、実態経済が自国通貨の影響を受けにくくなるのです。
例えば、公定歩合を変えても、紙幣の発行額を変えても、国債と引き換えに円を放出しても、実態経済に影響を与えられなくなっていくのです。
もちろん、アベノミクスも、メリットが消えてデメリットばかりになるのです。
政府は、国内経済の舵取りをできなくなるのです。



政治家は、国内通貨においてはインサイダーにあたります。
つまり、国内通貨や国債の変化を予見し易く、結果的にインサイダー取引に近い動きをすることが可能になります。
国内通貨や国債の暴落前に仮想通貨へ換金して、破綻を回避することも可能なのです。
そして、それを禁ずる法律もないはずです。
一方、私たち庶民が国内通貨や国債の暴落を知ることは難しいでしょう。
国内通貨や国債が暴落した時には、政治家は資産を守れるかもしれませんが、私たち庶民は被害をモロに受けるのです。

我々国民ができることは、財政破綻を回避できるように、政府や政治家に財政再建を急がせることです。
このままでは、遠くない将来に日本は財政破綻してしまうことだけは確実です。

もう一つは、政府自らが仮想通貨への切替を行うことですが、こちらは外部の仮想通貨との戦いになり、容易ではないでしょう。

スウェーデンの仮想通貨は、携帯電話と口座が紐付けされたクレジットカードのリアルタイム版です。
仮想通貨と言っても、仮想通貨と通常の通貨の価値は1対1で固定されています。
なので、政府が管理することができます。
この形式を早い内に日本にも導入し、変動式の仮想通貨の拡大を抑える施策が望まれます。



当ブログは、予想される食糧難に備える事を目的としています。
食糧難になる要因は様々ありますが、財政破綻もその一つです。
仮想通貨の拡大は、経済政策の効果を低下させ、財政再建の足枷になります。
そのことを考えると、財政再建を急ぐと同時に、カロリーベースの食糧自給率の改善を進めていくべきでしょう。


2014年のことですが、国際司法裁判所は「日本の調査捕鯨は科学的ではない」として、
南氷洋での調査捕鯨に中止命令を出しました。
「科学的ではない」との判決は、私は反論の言葉がありません。


以前から、調査捕鯨を隠れ蓑にした商業捕鯨を、私は問題視していました。
 
年毎に調査頭数が大きく変化し、多い年には1200頭を超えます。
調査頭数が変化するのは、獲れるだけ獲っている証拠。
捕鯨数について、日本政府は「サンプル数が必要だから」と弁解していますが、
実際には、調査を無視し、捕鯨を続けることだけを目的にしていたのです。
 
これだけの頭数を捕えているのですから、
本気で調査していたなら、日本の鯨に対する知識は世界一だったでしょう。
しかし、日本は捕鯨技術の継承と商業捕鯨再開にしか興味がなかったので、
未だに、クジラの寿命さえもはっきりさせる事ができていないのです。
反捕鯨国よりもクジラの生態を知らないと言っても良いくらいです。


今回の件は、二つの教訓を残してくれました。
 
一つは、調査と銘打つ以上、科学的に研究していくことが重要だということです。
もう一つは、隠れ蓑を使っていると、犯罪者に正義を与えてしまうということです。
今回の件では、グリーンピースに正当性を与えてしまったと言っていいでしょう。
船をぶつけ、薬品を投げつけた彼らの暴力が正義だった事になってしまいました。
それが、私は悔しいのです。
 
 
私たちは、命を食べます。
時には動物。時には植物。
他の命を食べることで、自らの命を繋いでいるのです。
命以外の物を食べることはできません。
心掛けるべきことは、食べる以上に命を奪わないようにすることです。
 
欧米の捕鯨は、鯨油を採るためでしたが、日本人は食べるための捕鯨です。
食べるための捕鯨を、「かわいいから」の一言で禁止されるのは納得できません。
今回の判決を肝に命じ、徹底したクジラ研究の先に商業捕鯨の復活を目指してほしいものです。

水耕栽培の畑の地面をコンクリートで固めても農地として認めましょう」と、
規制緩和が大好きな民主党政権時代に話題になったことがあります。
 
現在の税制では、表土が見えない状態では農地とは認められないそうです。
農地と認められなければ、固定資産税の税率が変わり、農業をできなくなるのです。
 
水耕栽培の栽培装置を設置は、下がコンクリートの方が都合が良いのはわかります。
ですが、コンクリートで固めてしまえば、元に戻すことは不可能に近くなります。
つまり、水耕栽培しかできない農地となるのです。
 
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下がコンクリートでも農地と認める考えは疑問を感じますが、食糧自給率を上げるには、
固定資産税を見直すアイデアもあります。
例えば、ビルや工場等の建造物内で水耕栽培をした場合、食用の農産物の生産量に応じて
建物の固定資産税を最大で50%程度減税するのはどうでしょうか。
 
ただ、このアイデアには大きな問題があります。
固定資産税は、地方税です。
減税をすれば、地方自治体の収入が減るので、自治体からの反発は必至です。
この部分の問題は、次の機会に書きたいと思います。
 

貿易立国である日本は、輸出が伸びなければ経済は落ち込んでしまいます。
肝心な輸出は、為替レートの影響を受けます。
円安になると輸出が伸びますが、逆に輸入する食品も値上がりし、生活を圧迫します。
 
そこで、為替レートの変化で生活水準(エンゲル係数)がどう変化するのか、計算して
みました。
 
 
前提条件として、以下を定義しました。
・為替レートが変化しても、国産農産品の価格は変化しない。
・食糧自給率に含まれる外国産飼料等の影響は無視する。
・輸出の伸びは、横軸を為替レート(円/ドル)、縦軸を世界の生産量に占める日本製の
 割合とするS字カーブ(対数正規累積分布)に従うものとする。
・輸出の伸び分は、収入増と考える。
 
初期状態を、以下としました。
・エンゲル係数=23%
・生産額ベース食糧自給率=68%
・GDPに占める輸出産業の比率=8%
・世界の生産量に占める日本製の割合=10%
 
この条件で、為替レートが10%円安に変化した場合、輸出は18%も増加します。
しかし、日本全体の収入の伸びは、1%強に留まります。
一方で、輸入食材は10%価格上昇するので、エンゲル係数は23.4%に上昇します。
 
ただ、GDPに占める輸出産業の比率は8%でも、実際の経済効果は2倍を超える筈です。
そこで、GDPに占める輸出産業の比率を、大きめの24%として計算してみました。
この場合は、エンゲル係数は22.8%となり、生活水準はやや向上します。
 
仮に、生産額ベースの食糧自給率を90%とすると、GDPに占める輸出産業の比率を
8%として計算しても、エンゲル係数は22.9%になります。
 
つまり、生産額ベースの食糧自給率が、生活水準(エンゲル係数)に影響を与えるという
ことです。

食糧自給率が低下すると生活水準も低下すると言うと、信じてもらえますか。
 
異論も多いと思いますが、生活水準はエンゲル係数で測定することにします。
先進国のエンゲル係数と食糧自給率を、エンゲル係数が高い順に並べると、下表のように
なります。
 

 エンゲル係数食糧自給率
日本22.9%
39% 
イタリア22.7% 59% 
フランス18.8% 121% 
英国18.1% 65% 
ドイツ16.0% 93% 
米国13.6% 130% 
※2013年データ

 
一目でわかるように、食糧自給率が低い国ほど、エンゲル係数が高い傾向にあります。
相関係数も、-0.8となっていて、負の相関があることがわかります。
 
カロリーベースの食糧自給率より、生産額ベースの食糧自給率が大事と主張される方も
います。
確かに、生産農家には生産額が重要です。
でも、生産額ベースの食糧自給率が、日本国にとって意味を持つとは思えません。
 

農林水産省の❝『知』の集積と活用の場の構築に向けた検討会❞は、
強い農水産業を作るために新たな産学連携の仕組みが必要との見解を示しました。
これまでは、公的研究機関主体で、異分野との連携が一部に留まっていた現状を
改善することを目指しています。
 
 
まず、「人のオープン化」です。
「人のオープン化」とは、農林水産・食品分野の関係者に加え、
異分野も含めた産学官の研究者と研究機関、金融、消費者、非営利団体等の
多様な人材が活躍できる環境です。
 
次が、「情報のオープン化」です。
これまで農林水産・食品分野と異分野にそれぞれ蓄積された成果情報を共有し、
多様なステークホルダーが活発な情報交流を行える環境を作ります。
 
更に、「資金のオープン化」です。
これまでは公的資金に限定されていましたが、
民間資金などの資金を柔軟かつ戦略的に活用して研究開発を実施しています。
 
 
これらを具体的に機能させるため、研究開発プラットフォームを形成します。
まず、生産者、民間企業、大学、研究機関、非営利団体、金融機関、自治体などで
「産学連携協議会」を構成し、支援していきます。
研究開発プラットホーム内では、
個別課題に対応した研究開発を担う「研究コンソーシアム」を組織します。
 
 
参考とするのは、オランダです。
オランダは、九州地方とほぼ同じ41526km²の国土面積ですが、
農林水産物・食品の輸出額が773億ドルと世界第2位の額です。
オランダは、ワーヘニンゲン大学が中心となり、
世界規模の食品企業など民間企業約1500社とフードバレーを形成し、
農業・食品分野の世界的な研究開発拠点を構築しています。
 
 
オランダの人口は、九州(約1300万人)よりやや多い約1650万人ですが、
国土の大半が平地で農業に利用可能です。実際、国土の44%が農地です。
日本全体との比較では、人口は日本の8分の1ですが、農地は日本の4割です。
一人当たりでみると、日本の約3倍の11.2a/人の農地面積です。
それでも、カロリーベースの食料自給率は、70% ±10%程度です。
 
オランダを真似るということは、食料自給率を捨て、商業主義の農業へ舵を切る
ということになります。
もちろん、産学連携は必要であり、ぜひ実施すべきですが、
カロリーベースの食料自給率がなぜ重要なのかを忘れてほしくないところです。
というのも、
オランダは、必要ならいつでもカロリーベースの食料自給率を向上させられるポテンシャルを持っているのに対し、日本は、公開されている食料自給率よりも実態が低いのです。
 
オランダを参考にするのは良いことですが、考えながら取り入れていくことが大切だと
思っています。
 

「日本創成会議」は、東京圏の75歳以上の高齢者が今後10年間で急増し、
深刻な医療・介護サービス不足に陥るとして、高齢者の地方移住を促すよう
政府や自治体に求める提言を発表しました。
移住先として、施設や人材に余裕がある北海道函館市や北九州市、大分県別府市など
26道府県の41地域を挙げています。
 
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正直なところ「日本創成会議」は寝惚けているなと感じています。
 
受け入れ候補地は、政令指定都市は北九州市のみ、人口50万以上の都市も限られ、
人口10万人にも満たない小都市が多く含まれています。
ベッド数に余裕があるとしても、少ない人口に対してであって、絶対数は僅かです。
これに対して、医療・介護が不足すると試算されたのは、首都圏や名古屋圏等の大都市部、
約4000万人の人口を抱えています。
41の地方都市圏で受け入れきれるはずがないのです。
 
はっきり言って、この程度の薄い提言なら中学生でも作れます!
 
一方、食糧事情の悪化は、想定されていません
食糧の輸入に支障が出始めると、個人の食糧調達に費用がかさむようになるので、
都市部から貧困化が始まると考えられます。
このような事態になれば、急激に地方への移動が始まり、混乱することになります。
医療・介護と違い、直接的に命に関わるので、地方への移動は激しいものとなるでしょう。

 
食糧を無視した政策を続けるのではなく、広範かつ正確に将来を予測し、
予め対策を講じるべきだと思います。

「日本創成会議」
は、それができてこその有識者会議でしょう。
 

「わが軍は・・・」
国際的な発言力の向上のために、軍事力の行使しか発想できない無能な総理大臣が、
うっかり本音を見せてしまった一言でした。
 
軍事力を自由に行使できるようにするために、何としてでも憲法改正したい現政権は、
本命の「第九条」の前に、環境条項を使って国民を憲法改正に慣らそうとしています。
本来、憲法は国家のために存在するのではなく、国民のために存在するのです。
自民党案を見る限り、国民のためと言うよりも、国家中心の思想が見て取れます。
もっと日本の現状を知り、未来に備えるべきでしょう。
 
例えば、水資源の問題です。
世界最大の仮想水輸入国である日本は、国内の水資源も海外資本に買収されつつあり、
水資源に関しては、非常に厳しい状況にあります。
この状況を政治家が理解できていないなら、私達の未来は暗いと言わざるを得ません。
 
それ以前に、日銀が大量に国債を買い、国債の発行残高がGDPの2倍を超えている
現状は、戦時下と同じ手法であり、同じ状況なのです。
財政的には、既に泥沼の戦争状態なのです。
軍事力は最少にし、それを行使しなければならない国際情勢を作らない努力こそが、
今の政治家に求められているのです。
 
「わが軍は・・・」なんて口を滑らせている状況ではないのですよ。安倍さん!
 
 

2015年の初頭、農林水産省は、
農政の中長期的な指針となる「食料・農業・農村基本計画」の骨子案をまとめました。
その中では、
食糧自給率の目標を50%(カロリーベース)から実現可能性な設定に見直す他、
食料の潜在生産能力の指標として「食料自給力」を提示する方針が示されました。
政府は新たな指標を基に、食糧安全保障の確立に向けた施策を講じたい考えです。
結果的に、現状の目標から引き下げられることになるでしょう。
 
食糧自給率については、こんな資料もあります。
 
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農地1a当たりの供給力は、日本は10万kcalもありますが、
一人当たりの農地が3.7aしかないため、自給率は40%に留まっています。
ただし、この供給力にも秘密があり、輸入穀物は計算に入っていません。
ですので、実質の供給力は、この8割程度だろうと、私は考えています。
 
そう遠くない将来、公式な食糧自給力が発表されれば、もう少し分かると思います。
 

安倍政権が推進する農協改革において、
 全国の地域農協を統括するJA全中を一般社団法人に替え、
  地域農協の経営をチェックする監査部門を分離する事が決定し、
JA全中もこれを受け入れました。

一方、都道府県以下の組織は残しています。
自民党議員にとって票田となる地域農協の解体は、自らの首を絞めることになるから
との解説もあります。
 
はっきり言える事は、
政府(自民党)は「農協改革よりも自らの地位の保全を選んだ」ということでしょう。
身を切る改革をしなければ、何も変わらないどころか、
利権が複雑化し、一部の人間だけが得をすることになりかねません。
 
どんな結果になるのか、寒い気持ちで見ています。
 
 
 
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政府は、秋の臨時国会に地方創成基本法案を提出するそうです。
 
地方創成法案では、今後5年間の総合戦略をまとめることが柱ですが、
本日発足した「まち・ひと・しごと早生本部」の役割として、
2060年に日本の人口1億人を維持する「長期ビジョン」も盛り込まれています。
 
総務省統計局の推定では、
2026年頃に1億2000万人を、2039年頃に1億1000万人を、
2048年頃に1億人を、2058年頃には9000万人を下回るとしています。
その後も人口減少は続き、
2075年には7000万人、2095年には5300万人と推定しています。
このデータは、現状の出生率を基にしていると思われますが、
数世代先までの推定は、出生率の変化を予測できないので、誤差は大きいでしょう。
 
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さて、食糧自給率の観点から見ると、日本の人口減少は、歓迎すべき現象です。
日本の国土で支えられる人口は、精々8000万人と思います。
鎖国していた江戸時代の人口は、3000~4000万人で推移していたそうです。
農業技術の進歩や機械化等で、農業生産力は大幅に向上しているでしょうが、
1億人を食べさせていく能力はないと考えています。
 
国外からの移民で人口を維持した場合、移民にも食糧を確保しなければなりません。
それができれば良いのですが・・・
 

生産額ベースの食糧自給率を向上させるためには、どうすれば良いのでしょうか。
 
カロリーベースの食糧自給率と国内農産品の販売価格の積が、生産額ベースの自給率です。
生産額ベースの自給率を向上させるには、カロリーベースの食糧自給率を向上させるか、
国内農産品の販売価格を高くしていく必要があります。
しかし、カロリーベースの自給率を向上させるには、販売価格を下げる必要があります。
 
では、最適なカロリーベースの食糧自給率は、どれくらいでしょうか。
計算してみたところ、38%程度でした。
現在の日本のカロリーベース食糧自給率は、39%です。
経済性の面から見た自給率としては、現時点の数値は理想に近いことになります。
 
ただ、地球温暖化を考えると、今後も食糧を安定的に輸入できる保証はなく、食糧安全保障の観点からは危機的な状況には変わりありません。
その意味で、生産額ベースの食糧自給率は、意味を持たないと思っています。
 
 
 
ここまで、物事を単純化して、あるべき食糧自給率について計算しました。
私は、経済学については素人ですので知りませんが、経済学的観点で食糧自給率のあるべき姿を研究しているのでしょうか。
経済学に詳しい方のご意見をいただきたく、よろしくお願いします。
 

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