豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

カテゴリ:地球温暖化 > 異常気象など

関東の梅雨明けが早かったので、今後に懸念されるのは、水不足でしょう。
ですが、今年の水不足の情報は、気象庁や国土交通省の問題なので、無視します。

私は、過去の変化と将来の予測をしたいと思います。
まずは、梅雨の期間の変化です。

梅雨期間の変化

去年と今年の梅雨の期間が短く、特に今年は史上最短の23日間でした。
ですが、2年連続で梅雨が短かったにも関わらず、全体としては長くなる傾向にあります。

では、雨量の方はどうでしょうなのでしょうか。

梅雨期間の総雨量の変化
(縦軸は平年値を100%としています)

梅雨の期間に降る雨は、明らかに減少傾向にあります。
当然、梅雨期間の1日平均の雨量も、減少傾向です。

梅雨期間の1日平均雨量の変化

このまま梅雨の雨が減り続けると、今世紀末には、現在の4分の3に減ってしまいます。

何がしかの対策が必要なのは、間違いないでしょう。

今日、関東地方の梅雨が明けました。
沖縄地方には6日、奄美地方には僅かに3日遅れの梅雨明けです。
6月の梅雨明けは、関東地方では観測史上初で、もちろん最早の梅雨明けです。

関東地方の梅雨明けの平均値は、7月18日です。
昨年と今年の梅雨明けが早かったので、梅雨明けは100年で3日早くなるペースですが、
1951年~2016年では、100年で1.5日遅くなるペースでした。
そんなことは無視して、メディアは「地球温暖化の影響だ!」と叫ぶのでしょうね。


梅雨の期間をグラフにしてみました。

関東地方の梅雨明け


グラフからは、年毎の変化が激しいことが分かります。
全体から、梅雨の傾向を読み取ることは難しいように感じます。
1951年から2018年までの関東のデータをみると、以下のような傾向があります。

 梅雨入り                  梅雨明け
  平均  6月 8日             平均  7月18日
  最早  5月 8日             最早  6月29日
  最遅  6月22日             最遅  8月 4日
  100年で4.5日早まる傾向        100年で3日早まる傾向
  2100年の梅雨入り予想=6月2日     2100の梅雨明け予想=7月15日

今年は、大雪が降りましたね。 
世間では、大雪になったことで、地球寒冷化が話題になったほどです。

寒冷化はともかく、地球温暖化の中での大雪については、不思議に思った方は少なくないでしょう。
でも、その理由を説明することは、専門家でも難しいと思います。
なぜなら・・・
 
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温暖化が進むと、台風は大きくなると思いますか? 
地球シミュレータの結果を基に、台風が巨大化するとマスコミが騒いでいるので、そう思っている方がほとんどだと思います。
でも、違うんじゃないでしょうか。
 
過去の台風を調べてみると、年々台風は弱くなっていることがわかります
日本に上陸する台風も、減っているのです。
そんなはずはないと思うでしょうが、統計データから事実だとわかります。
名前が付いた台風も、室戸台風(1934年)、枕崎台風(1945年)、伊勢湾台風(1959年)、第二室戸台風(1961年)と、すべて50年以上も前の台風ばかりです。
 
温暖化する前のデータだと言う方も居るでしょうが、過去100年間で1℃以上も気温が上昇している事実は、ずっと前に書きました。
気温が上昇する中で、台風は規模も数も縮小方向なのです。
 
地球シミュレータ
 
でも、台風の巨大化は、シミュレータで計算した結果のはずです。
ここで考えなければならないのが、シミュレータの計算精度です。
有限要素法で計算するシミュレータの精度を落とす要因は、入力するデータの精度、計算する点数、計算桁数などがあります。
本当か嘘か、15桁目の誤差が結果に影響するとの話も聞いたことがあります。
気象シミュレーションは非常に難しいので、「温暖化で台風は巨大化する」とのシミュレーション結果が間違っている可能性は残ります。
 
今回の大雪も、いろいろと解説を付けることはできますが、実際のところ、温暖化の中で大雪になった理由を正確に説明することは、難しいところです。
地球温暖化がどう進んでいくのか推定することは非常に難しいことを理解した上で、政府も、私たち個人も、温暖化に対応しなければならないという事でしょう。
 

世間では、地球温暖化に伴ってスーパー台風が増えると思われているようですが、
私は少し違う考えを持っています。
 「地球温暖化が進むと台風が強くなる」といった単純の物事ではなさそうです。
それより気になるのは、台風が衰弱した後の変化です。
 
 
以前は、台風が弱まると、熱帯低気圧になっていました。
台風」は、最大風速が17.2m/s以上の「熱帯低気圧」を指します。
ですので、「台風」が弱まり、最大風速が17.2m/s未満になれば、
熱帯低気圧」に呼び方が変わるのです。
 
ところが、最近は、「台風」は「温帯低気圧」に変わることが増えました。
台風」が「温帯低気圧」に変わっても、勢力が衰えたわけではありません。
暖かい空気だけでできているか。暖かい空気と冷たい空気が混じり合っているか。
両者の違いは、それだけです。
この温帯低気圧、なかなか厄介で、時には台風以上に発達することがあるのです。
でも、温暖化が叫ばれている昨今において、台風に寒気が流れ込んで温帯低気圧に変化するのは、何だか変な感じがします。
そこで、温暖化は対流圏の下層で顕著なのではないかと、想定してみました。
成田空港の高度別・季節別の二酸化炭素濃度の変化です。
 
 
これを見て分かることは、冬季は二酸化炭素濃度が高いことが分かります。
また、大気の下層ほど二酸化炭素の濃度が高いことも分かります。
更には、6月から7月にかけて、単に二酸化炭素濃度が低いだけでなく、
大気の上層と下層の差も、ほとんどなくなっていることが分かります。
 
12月の地表付近と上空の二酸化炭素濃度を見ると、明らかに地表面の二酸化炭素濃度が高くなっています。
二酸化炭素は、赤外線に対して透明度が低い性質があります。と言うことは、二酸化炭素は、赤外線を受け止めた際に、赤外線のエネルギーで温度が上昇するはずです。
つまり、二酸化炭素濃度が高いところほど温度上昇が大きいと言うことです。
ならば、二酸化炭素濃度が高い地表付近は温度上昇が大きいが、上空の温度上昇は
それほど大きくないことになります。結果、上空と下層の温度差が大きくなり、
温帯低気圧の発達を促すのかもしれません。
 
ただ、9月や10月は、上空と大気下層の二酸化炭素濃度の差は大きくありません。
私の考えは、間違っているのかもしれませんね。
 

先月の初めごろは、「温暖化は嘘! 地球は寒冷化している」と話題になりました。
ところが、平年より9日も早く桜が開花し、温暖化の影響との認識が拡がっています。
日本の季節感は、近年の異常気象で崩れ始めています。

少し先の事になりますが、梅雨入りと夏の暑さの関係も、異常気象の一つかもしれません。


一部の人々の間では、「梅雨入りが早いと冷夏になる」と囁かれています。
かく言う私も、この噂に関心があり、例によって調べてみることにしました。
 
梅雨入り・梅雨明けは、1951年から記録が残っていました。
そこで、東京のデータを基に、1951年から2014年までの梅雨入り・梅雨明けと気温・日照時間・雨量との相関係数を求めてみました。
 
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その結果、梅雨明けと7月の気温は負の相関がありました。
つまり、梅雨明けが遅いと7月の気温は低めになる傾向が見られるのです。
これは、考えてみると当たり前の話で、7月の下旬まで梅雨明けしないのですから、7月の気温は低くなるのは当然です。
8月の気温とは、ほとんど相関がみられないので、梅雨明けと気温の関係は薄いと思われます。
 
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日照時間も、7月とは強い相関がありますが、8月とは相関がみられないので、実際には梅雨明けとの関係は薄いと思います。
 
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梅雨入りと関係がありそうな気候は、雨量のようです。
梅雨入りと7月の雨量はほとんど相関がありませんが、8月の雨量は、梅雨入りが遅いほど雨量が少なくなる傾向(弱い負の相関)が見られます。
また、梅雨明けとは7月も8月も弱い正の相関がみられます。
つまり、梅雨明けが遅いと、7月も8月も雨量が多くなるようです。
 
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総じて言える事は、梅雨入り・梅雨明けと冷夏は、あまり関係なさそうです。



ところで、1963年は、5月6日と極端に早い梅雨入りでした。
本当に、5月初旬から梅雨入りしていたのかと調べたところ、雨量こそ特別に多くありませんでしたが、日照が短く、梅雨らしい曇天が続いていたようでした。
梅雨入りしていたと考えても問題なさそうです。

(意味のない話でした・・・)
 

2017年8月の台風5号は、歴代3位の長寿台風でした。
同時に、迷走ぶりでも話題を呼びました。

では、実際にどんな経路をたどったのでしょうか?

消滅する1週間前の予報を見直してみましょう。
下は、各国の気象台が出した13パターンもの進路予想です。


では、気象庁は、どんな予想をしていたのでしょうか。
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結果はどうだったのでしょうか。
気象庁のデータベースを用いて見てみました。

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どうやら、気象庁の予想が最も近かったようです。


スーパーコンピュータを用いて予測するのですが、計算精度に加え、観測値の精度も
影響するので、正確に予想するのは中々難しいようです。

気象庁では1953年から、全国51地点のカエデ(標本木)について、大部分の葉が赤くなった日を「紅葉日」として観測しています。
 
京都の「紅葉日」は1980年代から遅れ始め、2006年以降は12月です。
最も遅かったのは、2011年の12月14日。
最も早かったのは、1976年の11月10日。
50年で15日ほど遅くなっているそうです。

他の地域においても、「紅葉日」が遅くなる傾向が見られます。
最も早い紅葉日は、51ヶ所中37ヶ所が1970年代以前に記録されています。
最も遅い紅葉日は、51ヶ所中34ヶ所が2000年以降に記録されています。
長崎市や佐賀市では、紅葉日が年を越して翌年1月となったことさえあります。

紅葉日は、全国的に毎年0.3日のペースで遅くなっているそうです。
観測地点の10~11月の平均気温は毎年0.03度すつ上昇しているので、これが影響しているそうです。



色々な形で、温暖化が実感できるようになってきています。
やはり、対策を急ぐべきでしょう。

沖縄にとって、2015年は台風の当たり年だったのかもしれません。
8月には台風15号が、9月には台風21号が、猛威を振るいました。


2015年9月の台風21号は、
与那国島で、全国の観測史上4位となる最大瞬間風速81.1m/sを記録し、
200戸以上が損壊する被害を残しました。
 
同年8月の台風15号は、石垣島で最大瞬間風速71.0m/sを記録しています。

与那国島で観測された風速も、石垣島で観測された風速も、
竜巻のスケールのF3(日本国内で観測された最強クラスの竜巻)に相当します。
私には想像もできない強さの風です。
 そこで、ちょっと最大瞬間風速と気圧との関係を調べてみました。
下は、気圧の変化と最大瞬間風速を一緒のグラフにしたものです。
 
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少しわかりにくいのですが、
気圧の低下よりも少し遅れて最大瞬間風速が強くなっていることが分かります。
台風15号は、中心が石垣市を通過しているのに対して、
台風21号は、与那国島を暴風半径側に巻き込んで通り過ぎました。
だから、与那国島の方が、最接近後の吹き返しが強く、
気圧変化に対して最大瞬間風速の変化が遅れる傾向が強くなったのでしょう。
 
台風の中心が通過するのも怖いですが、
暴風半径(台風の進行方向の右半分)側になるのも非常に怖い事が分かります。
 
毎年、台風はやってきます。
昨年の福岡・大分のような大雨だけでなく、暴風にも充分に警戒したいものです。
 

1993年は、歴史的な冷夏でした。
記録的な不作で、米を緊急輸入する事態となりました。
 
このような気候の異常は、一般に異常気象と呼ばれていますよね。
では、異常気象とは、具体的にはどんな気象を指すのでしょうか?
気象庁では、30年に1度程度しか発生しないような気象現象を指すようです。
 
さて、実際の異常気象がどんなものか、1993年を含む1990年代の月平均気温を調べてみました。
 
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このグラフは、潮岬における1990年から1999年の各月の月平均気温の偏差値を表しています。
話題にした1993年を示す黄色の線に着目すると、5月もやや低い気温ですが、7月から10月までが異常に低いことが分かります。
特に、7月の偏差値は「27」と異常なまでに低い値となっています。
統計学的には、1%程度の確率でしか起こらないとされる数値です。
 
でも、もう少し突っ込んで調べてみると、実は、1993年が最も寒かったわけではないことが分かってきました。
7月の月平均気温が最も低かったのは、1954年と1982年でした。
8月の月平均気温が最も低かったのは、1940年と1980年でした。
実は、1993年の冷夏の問題は、日照時間にあったのです。
実際、7月の月間日照時間が最も短かったのは、1993年でした。
 
ちなみに8月は日照時間も平均気温も最も低かったのは、1980年でした。
どうやら、作況指数に影響を与える気象条件は、8月ではなく、7月の日照時間が大きな影響を与えるようです。
 
 
※今回の解析は、潮岬の観測データを使用しました。
 潮岬は、黒潮の影響下にあり、全国の気象との関係が深いと考えられるからです。
 従って、観測データは潮岬ですが、全国的な傾向が現れていると思います。
 

2017年の世界の平均気温は、史上2番目の高温だったそうです。
2016年の世界の平均気温は、史上最高の気温でした。
2015年の世界の平均気温も、それまでの史上最高の気温でした。
2014年の世界の平均気温も、それまでの史上最高の気温でした。
と言うことは、次の式が成り立ちますね。

2016年 > 2017年 > 2015年 > 2014年


さて、過去のブログを調べてみると、
2014年の世界の平均気温について書いていましたので、再録します。

-  -  =  =  <  <  ≫  ≪  >  >  =  =  -  -

気象庁によりますと、

2014年の世界の平均気温から、2010年までの30年間の平均値を差し引いた
「世界の年平均気温偏差」は、+0.27℃となり、
1891年の統計開始以来、最も高い値になる見通しであることがわかりました。
また、
今年の「日本の年平均気温偏差」は、+0.28℃で、
統計開始以来、11番目に高い値となる見通しです。
 
 
ところで、
「今年は、そんなに暑かったっけ? 1月は関東で大雪、今月は北日本で大雪だし」
なんて思っている人も多いでしょう。
実際、21世紀の14年間の平均と比べると、今年はほぼ平均値なのです。
 下のグラフは、21世紀の月毎の平均気温と今年との差を求めたものです。
赤い色は、21世紀の平均値よりも高いことを示しています。
気温が高かった月と低かった月が、ほぼ拮抗しているように見えます。
 
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上のグラフで安心してはいけません!
今年は、本当に平年値よりも0.28℃も高いんです。
 
平年値は、1981年から2010年までの気温から算出しています。
この平年値よりも0.28℃も、今年の気温は高かったのです。
言い換えると、
21世紀に入って、温暖化が加速しているのです。
 下のグラフは、平年値と今年の月毎の気温を比較したものです。
見ての通り、12月(21日までの値)以外は、平年よりも高いのです。
 
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「今年は、そんなに暑くなかった!」と思っていませんでしたか。
私は、「今年は暑くなかった」と思っていました。
もしかすると
私たちは、気付かない内に温暖化に慣れてしまっていたのかもしれませんね。
 

高解像度降水ナウキャストというシステムがあります。
このシステムは、250m四方を1メッシュとして、30分先までの雨量を5分刻みで予想します。
このようなシステムが必要なほど、最近では集中豪雨が増えているようです。
 
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このグラフは、東京の過去130年間の年間降水量の変遷を表したものです。
年毎の違いはありますが、130年間で大きな変化はありません。
厳密に見れば、年間雨量はやや減少方向ですが、意味がある変化ではありません。
 
 
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このグラフは、同じく130年間の時間雨量最大値の変遷を表しています。
時間雨量最大値は、集中豪雨の目安になります。
見て分かるように、明らかに時間雨量は増える傾向にあります。
 
地球温暖化は、どんな形で現れるか、予測が難しいところがありますが、
集中豪雨が増える傾向にある事は、確かなようですね。
 

今の時期は春の嵐が少なくありませんが、それを過ぎると日本の四季で最高の季節ですね。
でも、その後は、鬱陶しい梅雨になりますが・・・

梅雨入り・梅雨明けは、1951年から記録が残っていました。
そこで、東京のデータを基に、1951年から2014年までの梅雨入り・梅雨明けと気温・日照時間・雨量との相関係数を求めてみました。
 
イメージ 1
 
その結果、梅雨明けと7月の気温は負の相関がありました。
つまり、梅雨明けが遅いと7月の気温は低めになる傾向が見られるのです。
これは、考えてみると当たり前の話で、7月の下旬まで梅雨明けしないのですから、7月の気温は低くなるのは当然です。
8月の気温とは、ほとんど相関がみられないので、梅雨明けと気温の関係は薄いと思われます。
 
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日照時間も、7月とは強い相関がありますが、8月とは相関がみられないので、実際には梅雨明けとの関係は薄いと思います。
 
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梅雨入りと関係がありそうな気候は、雨量のようです。
梅雨入りと7月の雨量はほとんど相関がありませんが、8月の雨量は、梅雨入りが遅いほど雨量が少なくなる傾向(弱い負の相関)が見られます。
また、梅雨明けとは7月も8月も弱い正の相関がみられます。
つまり、梅雨明けが遅いと、7月も8月も雨量が多くなるようです。
 
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総じて言える事は、梅雨入り・梅雨明けと冷夏は、あまり関係なさそうです。
 
 
PS:
最近、この「PS」が好きになっています。
それは置いといて、1963年は、5月6日と極端に早い梅雨入りでした。
本当に、5月初旬から梅雨入りしていたのかと調べたところ、雨量こそ特別に多くありませんでしたが、日照が短く、梅雨らしい曇天が続いていたようでした。
梅雨入りしていたと考えても問題なさそうです。
 

台風は、海水温が27℃以上で発生・発達すると言われています。
台風は、高温多湿の空気が上昇する過程で、凝結して雨になる際に潜熱を開放します。
この熱で、上昇気流が強くなって、もっと発達します。
 
高温多湿の空気は、台風にとっては最高の御馳走なのです。
だから、台風は、高温と湿気が豊富な熱帯域の海上でしか発生しないのですね。
 
 
「だったら、海水が暖かいほど、台風って強くなるんだよね?」
 
と思いきや、実は、海水温が30℃以上の海域では、台風は発生しにくいそうです。
 
さて、ここからは、伊牟田勝美の個人的な見解ですが、
海水温が30℃だから台風が発生しないのではなく、台風が発生しない条件の時、海水温が高まりやすいのではないかと、私は考えています。
 

過去の台風の発生数を見てみると、
5月末までに6個以上の台風が発生した年は、
1965年、1971年、1976年、2015年の4年だけです。
このうち、2015年を除く3年の年間の台風発生数は、
それぞれ32個、36個、27個で、平均の26個余りを上回っています。
 
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上は、台風の発生数と上陸数について、平均に対する差をグラフにしたものです。
増加や減少といった明確な傾向は見られないことがわかると思います。
 
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上は、上陸時の中心気圧が940hPa以下の台風の個数をグラフにしたものです。
巨大台風は、明らかに減少方向であることが見てとれます。
最近の台風は、南海上で非常に低い気圧になる場合がありますが、
台風の目の大きさや状態で推定しているらしく、正確な数値ではありません。
ですが、上のグラフは上陸時の気圧ですので、精度は高いと思われます。

地球温暖化による海水温度の上昇で、
「フィッシュ・アンド・チップス」が食べられなくなる可能性があるそうです。
 
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「フィッシュ・アンド・チップス」は、
北海で獲れるタラやカレイ等の白身魚のフライとフライドポテトを
セットにしたものです。
その北海は、
英国、ノルウェー、デンマーク、ドイツなどに囲まれ、水深も浅いため、
過去40年で世界平均の4倍の速さで上昇しています。
このペースが続くと、今後50年で1.8度の水温上昇が見込まれることから、
水温上昇によって、タラなど冷水性の魚がいなくなり、
温水性の魚にとって代わられると予測されているそうです。
 
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この現象は、北海だけの現象ではありません。
北海が他より少し早く起きるだけだということです。
また、海水温の上昇だけでなく、海水の酸性化も進みつつあります。
これらの海洋環境の破壊は、漁獲量に影響を及ぼすことになるでしょう。
 
地球温暖化は、私たち人類を兵糧攻めし始めているのかもしれません。
 

6年余り前、国立極地研究所は、東南極内陸部で20世紀後半以降の年間平均積雪量が増加傾向にあるとする論文を発表しています。
その全文を転載します。
尚、図は、転載元を参照ください。
 
 
掲載日:2011年11月16日
国立極地研究所を中心とした研究グループは、スウェーデン国と共同で、南極大陸東南極内陸部広域の氷床環境を、雪上車隊で詳細に調査しました。その結果、ドームふじをはじめとした地域で、20世紀後半以降の年間の平均積雪量が、過去千年規模 のそれと比べて約 15%多かったことが判明しました。さらには、南極大陸広域の多地 点の観測結果とあわせた検討から、この現象は大陸上で広く起こっていることを見い だしました。この事実は、南極に周辺の海洋域から大気循環で輸送される水蒸気が増 えたことを示しており、近年の地球温暖化に対応した現象である可能性があります。 今後の地球の海水面変動を予測するうえで監視と分析を必要とします。

研究の背景

地球温暖化にともなう海面上昇発生の可能性は、近年地球気候研究で議論されている課題である。海面上昇を予測するうえでの不確定要素のひとつが、温暖化に対する南極大陸氷床の応答である。地球温暖化にともない、周辺の海洋域で発生する水蒸気の量が増え、南極大陸に積もる積雪量の増大となり、海面の上昇を抑制する要素になる可能性も指摘されている。しかし、20世紀後半の近代と、それ以前の長期の積雪量の差は、観測データ間のばらつきや地域間の差もあり議論が続いていた。状況をより知るためには、実際の南極大陸の氷床の上で起こっている積雪量の増減傾向や、それに関連した水蒸気輸送と積雪のプロセスを把握する必要があった。南極大陸内陸は、厳しい気候により現地アクセスは難しく、詳細な現地広域データの取得が期待されてきた。「国際極年」の2007年と2008年に、国際連携による観測が実施された。

研究対象・手法

国立極地研究所を中心とした研究グループは、スウェーデン国と共同で、東南極ドロンニングモードランド地域内陸部広域の氷床環境を、雪上車隊で数ヶ月をかけて詳細に調査した。調査風景を図1、2に示す。調査の主要地域は、この地域の最高点であるドームふじを含む2800キロメートルの区間(図3)である。氷床の内部に堆積した過去約44年前、722年前、7900年前の火山爆発に起因する硫酸エアロゾルの堆積層の深度(図4に事例)を、雪氷試料の化学分析と氷床探査レーダから広域に高精度で導出した。あわせて、無人気象観測装置の設置や氷床表面の形態調査や氷床の厚さの調査を実施し、人工衛星観測データとの比較も実施した。積雪量の時空間分布と関連のプロセスが明らかになった。

研究成果

東南極での広域の積雪量分布を決定づける要素は、表面標高、海岸域からの距離、氷床のなす尾根との相対的な位置関係であることが明らかになった。20世紀後半以降の年間の平均積雪量が、過去722年間や7900年間の年間平均積雪量と比べて約15%多かったことが判明した(図5)。さらに、南極大陸広域の多地点の観測結果とあわせた検討から、この積雪量の増加は南極大陸上で広く起こっていることが明らかになった。この事実は、南極地域に周辺海域から輸送された水蒸気が増えたことを示しており、近年の地球温暖化に対応した現象である可能性がある。今後の地球の海水面変動を予測するうえで特に監視と分析を必要とする。
 

カリフォルニア大学バークリー校の研究チームによると、
地球温暖化が進む今世紀末には、雷が5割程度、増えるそうです。
地球温暖化により大気中の水蒸気量が増えるので、
平均気温が1℃上昇するたびに約12%雷が増えると言うのです。
地球温暖化で今世紀末には4℃の気温上昇が予想されるので、
約5割、雷が増える計算なのです。

アメリカ国家気象局の大まかな推定によると、
現在は、12000人に1人の割合で、生涯に落雷を受けるそうです。
これが、今世紀末には8000人に1人の割合まで上昇する計算です。
また、
アメリカで発生する山火事の半分は、落雷によるものだそうです。
雷が増えるのですから、山火事の増加に繋がることになります。
 
嫌ですねぇ
 
 
念のため、記録の残る1916年以降の東京の雷日数を調べてみました。
その結果、100年間で4日余り、雷日数が増えていました。
私が地球温暖化の基準としている潮岬では、
1931年から2009年までの記録があり、80年で12日も増えていました。
本当に、地球温暖化で雷は増えるようです。
 
 
やっぱり、地球温暖化は阻止しないといけませんね。
だって、
雷に撃たれて死にたくないですから!
 

気象庁は、台風が温帯低気圧に変わっても、日本本土に直接的な影響がある間は、
「台風」と呼んでいるようです。
「温帯低気圧」と呼ぶと、人々の警戒心が緩んでしまうためだと思われます。
 
 
ところで、ちょっと古いのですが、こんな記事を見つけました。
 
「最強」の台風は増えているのか?  気象予報士:増田 雅昭
 
内容的には、数日前に私が書いた内容に似ています。
なんだか、増田氏に美味しいところを持っていかれたような気分です。
でも、私と類似の知見を持っておられた事は、嬉しいものです。


今後、地球温暖化の影響と思われる現象が増えていくと思われます。
ですが、正しく見極めていかなければ、真実は見えてこないと思います。
目先の利益のために、「最強」だの「史上初」だの、乱発するべきではありません。

4年前の2014年に日本に襲来した台風8号で、中心気圧を調べた事があります。

この台風は、沖縄から東シナ海軽油で日本を縦断したのです。
マスコミは、上陸前には「過去最強と騒いだが、予想下回った台風」と騒ぎたてました。
元々、「七月に沖縄に接近する台風としては過去最強」でしたが、
前置きを消して大騒ぎしたのは、今回もマスコミでした。
 
 
さて、台風8号の「過去最強」云々の件ですが、次のグラフを見てください。
 
イメージ 1
 
台風が接近・上陸した地点の実測気圧と、気象庁が発表した気圧をプロットしました。
これを見て気付くところは、
気象庁が発表した中心気圧は、九州に上陸以降は実測値とよく一致していますが、
日本本土に近付く前は実測値から大きく外れていることです。
特に、宮古島に近付いた時です。
宮古島の東60km付近を通過した8日午前8時の気圧は、965hPaでした。
この時の気象庁発表の気圧は、930hPaです。
僅か60kmほどの距離で35hPaも差が出るとは思えません。
 
この差の原因は、洋上での気圧の実測が難しいことによると思われます。
近くに観測点がない洋上などの台風の中心気圧は、台風の目の発達具合から
推定しているのでしょう。
目がはっきりしているか、目が大きいか、等を基にしていると思われます。
台風の中心付近では、風が強いほど遠心力が強くなり、中心に吹き込めなくなります。
その結果、目が大きくなるので、強い台風は目が大きいと考えられます。
 
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この写真は、2014年7月7日の衛星写真です。
台風の目は、異様に大きく、くっきりしています。
目の大きさは、およそ60kmもあります。
この写真から台風の中心気圧を予想したのなら、実際よりも強い台風だと推定して
しまっても仕方ないように思えます。
 
台風中心付近を洋上で実測するのは難しいのですが、台風の影響を予測するには、洋上の台風の強さを知る必要があります。
2017年10月22日、数十年ぶりに台風の中に飛び込んで、ドロップゾンデを投入する事に成功しました。
危険性があるので容易ではありませんが、選択的に台風の目の観測も必要なように思います。

アメリカでは、中西部で竜巻が数多く発生し、多くの被害を出してきました。
この被害を減らすため、竜巻をより早く発見し、警報を出すために、
アメリカでは早くからドップラーレーダが利用されてきました。
 
これに対し、日本の竜巻対策は遅れていました。
単位面積当たりの竜巻発生件数は、日本でもアメリカの3分の1程度発生しています。
竜巻が多いアメリカに比べれば少ないですが、決して少なくない発生数です。
地球温暖化の影響で、今後は竜巻の発生件数が増えると予想されてもいます。
これに対して、気象庁が発表する竜巻注意情報の的中率は、僅かに3%です。
日本の竜巻観測は、明らかに遅れていると言えるでしょう。
この原因の一つが、気象用ドップラーレーダの普及の遅れです。
 
大阪大学には、フェーズドアレイ方式のドップラーレーダがあるそうです。
フェーズドアレイ方式は、電波の発信方向を電気的に自由に変えられます。
この機能を用いて、アンテナの向きを変えずに高速でスキャンすることができます。
その結果、リアルタイムで雲中の水滴の動きを捉えることができるようになりました。
 
同じタイプの気象レーダが、つくば市に設置されたそうです。
竜巻が多い関東地方で、このレーダが活躍してくれることを期待しています。
 

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